ネレ・ノイハウスの『友情よここで終われ』を読みました。
ピア&オリヴァーシリーズの最新作です。刑事のピアに、元夫のヘニングから出版社の元文芸部長ハイケと連絡が取れないから調査して欲しいと依頼が来ました。ヘニングは法医学研究所の解剖医で、その経験を活かしてミステリーを書いて話題になっていました。担当の編集者が出版社のハイケと連絡がつかなくなっているとの事だったので、ハイケの家へ向かいました。
家のドアには血痕があったので、ピアはカギを破って家の中に入りました。すると二階には鎖で繋がれた老人がおり、何とか生きていました。ピアはハイケが何者かに襲われて連れ去られたと考えて捜査を開始しました。ハイケは敵の多い人物で、担当していた作家や、出版社の新しい社長など、多くの人々とトラブルを抱えていました。一緒に担当したオリヴァーも自らの家庭や元の妻の病気など大変な状況にありました。
例によって登場人物が多くて、さらに過去の事件と現在が有機的に繋がっていてなかなか読むのが大変な作品でした。何度も登場人物欄を見直しながら読みましたが、読み応えのある長編ミステリーでした。