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『少年法入門』 廣瀬健二

2023-04-26 22:47:32 | 


ヤフーニュースのコメント読んでいると少年犯罪が起きると必ず「厳罰化しろ」とある。感情論としてはわかるが果たしてそれが正しいのか。
ということでこの本を読んでみた。

まず大前提として少年という特性を考えなくてはいけない。少年というのは大人と比べて未熟であり、犯罪を犯すも環境の影響も大きい。また可塑性もあるため教育効果も高い分更生のことも考えなければいけない。

未成年が犯罪を犯すと即刻少年院送りかと思ったが、必ずしもそうではなく、必要に応じて教育を施している。逆に言うと厳罰化すると必要な教育が受けられないということになる。以前読んだ『ケーキの切れない非行少年たち』にもあったが、そもそも自分の犯した罪を理解できない、反省ができないという少年がいる。そういうことを鑑みると少年法の必要性がわかってくる。

少年法の入門書としては十分な一冊だと思う。
明確な答えがないことだからこそ、感情論を振りかざすことなく、学んでいくことが大切だ。

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