『ヤング・マスター／師弟出馬』

ジャッキー映画を立て続けに観ているが、吹き替え版は特に頭使わないで観られるからいいね。リハビリにちょうどいい。

評判通りアクションは凄い。特に好きなのはユン・ピョウとの椅子を使った対決。ああいうのは、やっぱりジャッキーならではだろうな。
他にも観ていて楽しいシーンはたくさんあるのだが、トータルとしては普通かなってかんじ。もうちょいストーリーを丁寧に作れないのかなとか思ってしまう。そりゃ多くは求めていないけど、色々やっつけ感は否めない。

ラストのボスとの闘いは見応えはあるが、いかんせん長すぎる。

『ドラゴンロード』

前回ジャッキーの映画の魅力はわちゃわちゃアクションだと言ったが、この作品にはズバリそれがあって大満足。

そのシーンというのがジェンズというボールの代わりに羽を使ったサッカーのような競技シーン。てっきり架空のスポーツかと思ったが、ホントにあるんだね。ジャッキーの身体能力がすごいのは重々承知だったが、こういうテクニカルなこともできるのかと新たな発見であった。
実況がいるのだが、吹き替えを堀内賢雄がノリノリで演じている。別バージョンでは広川太一郎が演じているが、アドリブとか凄そう。

もう一つがラストの搶包山という非常に奇怪なスポーツ。一言で言えばラグビーのようにボールを陣地に運ぶスポーツだが、とにかく何でもあり。というか死人が出てもおかしくない。そんで4チームの大人数が参加しての競技だから、わちゃわちゃ感は半端ない。

この二つの競技シーンは観ていて楽しいことは間違いないのだが、話の本筋とはほぼ関係ない。特に搶包山はラストバトルが終わって大団円かと思ったところから、唐突に競技が始まる。

どうでもいいが、ジャッキーの親友役の人がめっちゃ井端顔。

『スパルタンX』

ジャッキー主演でユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーが共演。ゲーム化するほどの代表作なので結構期待していた。

しかし、観てみると思いの外アクションシーンが少なくて拍子抜け。その代わりか、アクションを伴わないしょうもないギャグが多め。
作品の見どころとしては最後のベニー・ユキーデとジャッキーの一騎打ち。私は知らなかったが、大物の格闘家の人なんだね。そんな人とジャッキーが闘ったとなるとリアタイのちびっこたちはさぞかし大はしゃぎだったろう。

しかし、この二人の戦いは確かに凄かったが、私としてはもっとわちゃわちゃしたアクションが好き。敵味方入り乱れて大暴れしているようなやつ。そういうのがなかったのが不満かな。

ゲームはどんなもんかと動画サイトでプレイ動画観たけど、テレビゲーム黎明期を感じさせるチープさがたまらない。ただ、車も出てこないし映画の要素はなくないか？しかも上手なプレイ動画とは言え5分でクリアとか。

『ラビリンス/魔王の迷宮』

ボウイの代表作ということで長年気にはなっていた。いざ観てみると、思いの外かわいらしいファンタジーでちょいと拍子抜け。観賞後におすすめ作品に『ネバーエンディング・ストーリー』が表示されたが、系統としてはそんな感じ。

人間の登場は少なく主な出演キャラはマペット。時代を感じさせるチープさがあると言えばあるのだが、これはこれでなかなか味わい深い。ちなみにマペットの操演？はジム・ヘンソンという人でセサミストーリートの人らしい。

ストーリーはテンポよく進む。そう言えば聞こえはいいのだけど、結局魔王が何したいのかがよくわからず、説明不足は否めない。子供向けと割り切って観ればそれなりに楽しめる。というか、小学生の頃に観たかった。
大人としてはボウイとジェニファーを堪能すればいい。

『ナイトメア・アリー』

どんな映画か知らないが、ギレルモ・デル・トロというだけで観に行った。一体いつモンスターが出てくるのかと緊張していたが、途中からそういう映画ではないのだと気が付いて見方を変えた。

しかし、モンスターこそ出てこないものの間違いなくデル・トロ映画だと断言できる。全編に漂うダークな雰囲気は間違いなく彼の作風。サーカスという一見華やかな場所が不思議と怖さを盛り立てる。ラストのシニカルで寓話的な終わり方もたまらない。
全体的に練りに練って作り込んだ感じでとても良かった。

序盤の粗野な風貌のブラッドリー・クーパーがハリソン・フォードに似ている。これは2代目インディ襲名できるんじゃねと思ったが、実際に候補に上がっていたんだね。