ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』

2021-03-27 23:42:30 | 邦画
人生初のIMAXを体験してきた。スクリーンが湾曲していて何かと思ったが、これがIMAXの秘密なんだってね。
しかし、期待していたほどの、効果は感じ取れなかったかな。これなら通常上映でいいやと思える。

数度の延期を乗り越えて、前作の公開から8年以上待たされた結果がこれか…。
てっきり私はテレビ版、旧劇の出来に納得いかないから新劇を製作したのかと思っていたが、なぜこうも同じ轍を踏むのか。もちろんストーリー展開は旧劇とは全く違うのだが、広い意味で捉えれば同じ終わりではないか。
序盤の農業と後半の意味不明な終わり方とついていけないところが多すぎる。

まあ、私自身エヴァの設定に不勉強なところが多々あるから偉そうなことは言えないが、とりあえずは完結してくれてありがとうと言っておきたい。しかし、ネットで話題になっているのは内容ではないもっぱらカップリングについてだけど、それでいいのか。

ラストで次々とエヴァが貫かれるシーンが、「ソードマスターヤマト」とネットで言われていて笑ってしまった。

『ビバリウム』

2021-03-20 22:58:40 | 洋画
予告がなかなか興味深かったので観に行ったが、これがなかなか不思議な映画。単純に「ホラー映画」、「スリラー映画」の一言でも片付けられない。
ハリウッドホラー的な怖さではなく「世にも奇妙な物語」や「Y氏の隣人」のような奇妙、不気味さを持ち合わせている。

謎のマイホームから逃れられない夫婦が謎の子供を育てる話。立ち並ぶ家々はどうれも同じ姿形で画一的な不気味さを感じる。作り物感あふれる不自然な青空はマグリットの絵画の世界を思わせる。不条理な世界という意味では共通している。

はっきり言って物語の中で何かが起きるわけではない。夫は毎日ひたすら無意味に穴を堀り、妻は家事を行うという非日常の日常が続くだけ。それでも観ている間は何か起きるのではとか、どう決着をつけるのかとドキドキであった。

ラストはよくわからないが、ホラー映画は説明しすぎない方がいい。説明しすぎると興醒めだ。色々想像して様々な解釈をしてみるのも面白い。深読みしようと思えばいくらでもできそうな映画だ。


佐野元春 3月13日 武道館

2021-03-13 22:03:21 | ライブ



セットリスト
1.ジュジュ
2.ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
3.新しい航海
4.レインガール
5.ダウンタウン・ボーイ
6.レインボー・イン・マイ・ソウル
7.ハートビート(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)
8.ワイルド・ハーツ
9.愛が分母
10.合言葉〜SAVE IT A SUNNY DAY〜
11.ヤァ!ソウルボーイ
12.ロックンロール・ナイト
13.ヤング・フォーエバー
14.朽ちたズラタン
15.禅ビート
16.ポーラスタア
17.バイ・ザ・シー
18.東京スカイライン
19.La Vita e Bella
20.エンタテイメント
21.純恋(すみれ)
22.誰かの神
23.空港待合室
24.優しい闇
25.ニュー・エイジ
26.悲しきレイディオ
27.SOMEDAY
28.アンジェリーナ

アンコール

29.約束の橋

年に数回はライブに行く私だが、コロナが流行ってからは全然行けていない。去年はディラン、浜田省吾観にいきたかったが、中止。フジでジャクソン・ブラウンも観たかったな。
そんなわけで1年以上振りのライブ参戦。ちなみに前回の参戦も佐野元春だった。

佐野元春は30周年も35周年も行こうかと思ったが、結局行かなかった。今回もスルーしてもいいかなとも思ったが、せっかくなので行ってきた。
当日は足元が悪く、雨に濡れながらTシャツ引き換えの列に並ぶ。グッズは何が売られているか情報がない。売り場も混んでいて近づきたくない。コロナなのだからホームページで発表するとかの配慮はあってもいいと思う。

席は上の階の最前列。ずっと座っていられて快適。こういう時期なのでマスク着用、検温、座席は間引いての開催。声を出すのも禁止なのでみんな心の中で一緒に歌う。

以前『マニジュ』発表後のライブに参加した時はコヨーテバンドの楽曲ばかりでつまらなかった。今回は40周年なのでオールタイムのセットリストに期待していた。1曲目はその期待に呼応するかのように『ジュジュ』でスタート。しかしやはりサ行の発声が気になる。

その後もライブ中盤までは古い曲が続いて楽しい時間を過ごせる。中でも特筆すべきは「ハートビート」を演奏したことだ。この曲大好きなんですよ。佐野元春で一番と言うか邦楽で一番好きな曲かもしれない。マジで鳥肌立てながら聴き入っていたもの。youtubeで80年代に演奏された動画が公開されているが、今回の演奏もそれに負けなくらいの演奏である。もちろん後半の泣きのハーモニカ演奏も健在。
「ロックンロール・ナイト」は初めてライブで聴いたが、やっぱり名曲だ。スケールが違う。

中盤以降は最近の楽曲が続いて退屈だったな。でも、「東京スカイライン」なんか久々に聴いたら低音がずっしり効いていい曲だなと再発見。

記憶に残るMCは「バイ・ザ・シー」演奏前に政治批判と「エンタテイメント」演奏前に愛犬と今月27日に放映されるドキュメンタリー番組について話していた。

後半再び昔の曲が演奏されるが、この辺はいつも通りかな。

この日は佐野のお誕生日。40周年だけでなく誕生日おめでとうムードも会場にはあった。一人ぐらい声出して「おめでとー」とか言う人いるかと思ったが、みんなお行儀よく観ていた。

窮屈さを感じる人もいるかもだが、私個人としてはライブに参加してコロナへの不安はなかった。この調子で音楽業界も盛り返していってほしい。



もらったTシャツ。佐野の楽曲で佐野が象られている。

「この新しい朝に」 浜田省吾

2021-03-13 11:00:47 | 邦楽
この新曲の情報が入ったのが3日前の3月10日のこと。先日届いた会報にも一切情報はなく寝耳に水であった。おまけに配信のみということでアナログ派が多い(であろう)浜田省吾ファンには戸惑いしかなかった。
私自身も音楽を配信で購入するのは初めてのこと。明け方にポチッと買えるのは便利だが、やはり形に残らないのは物足りない。もし、CDでも発売されたら買い直すつもり。

久しぶりの新曲ということでワクワクする気持ちで再生したが、う〜んという感じ。悪い曲ではないのだけどハマショー感が足りない。メロディーラインは浜田省吾なんだけど随分と爽やかなサウンド。ミュージックステーションで誰かが歌っていても違和感はない。
ただ、逆に言えば誰でも聴ける曲でもあるという。歌詞から察するに、このコロナ禍で生きる人への応援ソングという風に受け取ることができる。だからあえてハマショーテイストが薄いのかもしれない。

この長い坂道の向こうに広がる未来はまだ まだ見えないけど
この長い坂道の向こうに広がる世界はまだ見えてはこないけど
長い坂道の上に広がる空は高く青く深く強く凛と輝いてる



全然関係ないけどクノールの豆スープのCMが「Money」を意識しているとしか思えない。

「写真家ドアノー/音楽/パリ」 Bunkamuraザ ・ミュージアム

2021-03-12 23:35:10 | ○○展



招待券を頂いたので、ちょっくらお邪魔してきた。行ってから知ったが、カメラ持参だとポストカードをもらえるので、お持ちの方はぜひご持参を。

このドアノーという写真家については知らなかったが、1912年から1994年に生きたフランス人写真家。企画展のテーマは音楽とのことだが、フランス人ミュージシャンなんて全然知らないぞ、楽しめるのかと思った。
でも、意外とエディット・ピアフ、イヴ・モンタン、シャルル・アズナヴールなんて有名どころがいた。まあ、名前くらいしか知らないけど。最近ちょっと気になっているジネット・ヌヴーの写真もあった。

特に気に入ったのはエディット・ピアフのステージ写真。基本黒なのだが、コントラストと余白が美しさを感じさせる。この写真に限らずこの方の写真はモノクロながらすごく光と影のコントラストが綺麗。ポストカード欲しかったが、この写真のはなくて残念。

写真はtwitterより拾わせていただいた。

有名ミュージシャン以外にも名もないミュージシャンの写真も多い。今で言うストリートミュージシャンの路上で演奏している写真はまるで映画のワンシーンを切り取ったかのように物語を感じさせる。

特に深いこと考えずに行ったが、案外よかった。タダ券だったからなおさら。