結構重そうな作品だけど、SNS見ているといろいろな人が手に取っているイメージがある。
それならばと私も読んでみたが、確かに重い作品である。しかし、日記ではないが日記のように主人公である二人の少年の戦時中の日々が数ページごとに章が区切られて綴られているため読みやすくはある。
戦争という秩序が失われつつある世界を舞台に、逞しく生きているはずの二人の子供の無邪気さが怖く感じられる。物語の中で双子は名前も出てこず、区別されることもないが、自分たちの世界を持っていて、大人も読者も入り込む余地がないとさえ感じられる。
話は全然違うが、『禁じられた遊び』に通ずるところがあるかな。
ラストはなかなかにショッキングだが、続編もあるんだね。読もうかどうしようかは検討中。