ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ピラニア』

2021-12-31 20:12:34 | 洋画
世の中何事もバランスが大切。サメ映画ばかり観ているのもよろしくないと思い、ピラニア映画も観ておく。

ジョーズの数年後に製作された今作。当時腐るほど作られたであろう、亜流生物パニック映画の一つかと思いきや普通に面白い作品であったのは、ジョー・ダンテの手腕か。
あと、知らなかったが、キャメロンの『殺人魚フライングキラー』ってこの映画の続編だったんだね。

ストーリーはテンプレ通りに、突如現れた人喰いピラニアと、それを隠したがる役人たちという構図がある。
しかし、どう考えても諸悪の根源はヒロインにある。勝手に軍の施設に入り込んで勝手に機械いじってピラニアを放流しているのだから。そのくせ反省する素振りは一切見せない身勝手ぶり。そんでピラニア退治に使うのも猛毒の廃液を川に流すと言うから驚き。この手の映画にありがちではあるが、基本バカしか出てこない。冒頭のカップルもそうだが。

しかし、ピラニアの見せ方はとてもいい。背びれを見せながら襲ってくるサメと違い、油断している中で水中から突然襲ってくる。低予算ゆえかピラニアの姿がはっきり見えないのは惜しいが、これはこれでいいんでないのか。女、子ども関係なく容赦なく襲いかかる姿は勇ましい。監督の趣味の悪さがいい感じに出ている。。

どうでもいいが、女性科学者役の人がマイケル・ジャクソンに似ている。

『ドント・ルック・アップ』

2021-12-31 20:05:55 | 洋画
今年はこれで42本目の劇場鑑賞。まあ、こんなものかな。

ネットフリックスが豪華キャストで送る今作。巨大彗星が地球に衝突する危機を描いた映画。
終末感あふれる物語の内容はブラックなユーモアに溢れている。地球が終わる危機に直面しているというのに選挙や利益のことしか考えていない大統領と資本家。証拠はいくらでもあるのにホントに隕石は直撃するのか懐疑的な民衆。未曾有の危機が迫っているのに一枚岩になれないのは、まるで今のコロナ禍の風刺のようにも捉えることができる。

シリアスな内容にだってできただろうが、いい感じのふざけっぷりだった。この塩梅はなかなか見事なものである。

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

2021-12-31 20:05:08 | 洋画
意外と裁判系の社会派映画は好きなんですよ。

久々にガツンと見応えのある映画が来ました。
バージニア州の田舎町で巨大企業デュポン社による環境汚染をめぐる物語。似たような映画で『エリン・ブロコビッチ』があるが、あれよりもヘビーさはあると思う。劇中に流れる「Take Me Home, Country Roads」がとても乾いて聴こえる。

この手の法律映画だからてっきり証拠集めに奔走したり、法廷でのやりとりが主になっているのかと思ったが、それよりも人に焦点を当てている。家庭と仕事の間で悩む主人公、汚染が原因で病気になっても、賠償金より矜持を持って生きる被害者等そういう個々の人間ドラマもこの映画の大きな魅力だ。
もちろん巨大企業の大きな圧力に屈しず調査を続ける主人公の姿には心打たれるものがある。

事件の発端は90年代中頃ではあるが、いまだに訴訟は継続中だというのが恐ろしい。
wikiでデュポン社のページを見てもこの事件に関する記述はない。

『ダブルヘッド・ジョーズ』

2021-12-29 18:36:50 | サメ映画
サメ映画を語る上で外せないのが、今作。
観るまでは頭が二つあるサメなんて見た目インパクトあるだけの出オチじゃないかとも思っていたが、これがなかなか見応えのある作品。
ストーリーは頭が二つあるサメが学生たちを襲うということ以上には語れないのだけど。

頭の悪そうな2人の学生が同時に食われるシーンはサメ映画史に残る名アタックシーンだと思うし、無駄にお色気シーンがあるのもポイントが高い。あと、「お前死ぬんかい」みたいな以外な展開もあったりする。

登場人物が賢いのか賢くないのかようわからなず、突っ込んでしまいたくなる。サメの生態を見破ったかと思いきや、びしょ濡れのシャツを導火線にして火がつかないと騒ぐのは一体なんなんだ。

シリーズ化もされているので続編も是非観たい。頭が増えることで、どうなっていくのか…。

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』

2021-12-26 19:28:46 | 洋画
スミスの音楽を全編にフューチャーした映画。スミスはちゃんと聴いたことないが、イメージとしては暗くて友達が少ないやつが聴くようなイメージ。事実、そのイメージは間違っていないようだが、曲は結構良くて驚き。

映画はスミスの解散を受けてラジオ局をジャックする若者とその友人たちの物語。
若さに溢れているといえば聞こえはいいが、はっきり言って痛々しい。たかだかロックバンドの解散ごときで凶行に走るなんて黒歴史以外のなんでもない。マドンナやボン・ジョヴィを聴く他の若者を見下しているようだが、まともな人間はそっちを聴くのよ。聴く音楽くらいでマウントを取ることほど、恥ずかしいものはない。被害者のキッス好きDJの大人っぷりが際立つだけに、余計に観ていて恥ずかしくなってくる。
人と違うものを求めているとしても、結局やっていることはファッションでしかないのが悲しくも、誰でも一度は通る道なのかな。

とはいえ、スミスが好きではない私でも観ることはできたし、スミスの音楽の良さの一片にでも触れることはできたので、観て損はないと思う。特に映画のタイトルにもなった「Shoplifters Of The World Unite」普通に名曲。