スタインベック原作で文学史に歴史を残すこの作品は読んでおかなければと常々思いつつも上下巻に分かれているとどうしても手を出しにくい。そんなわけで映画に逃げた…いや映画の方だって名作で観るべき作品だ。
スタインベックがノーベル賞を獲ったきっかけだからというだけでなく、この作品は前々から偉大な作品だと感じていた。恐慌時代のアメリカを描いたこの作品は文学だけでなく社会科学の方面にも大きな影響を与えている。実際に私も大学でこの作品を引用している講義を受けたことがある。最近でも昨年観た映画『21世紀の資本』でも取り上げられていたし、『パブリック 図書館の奇跡』でもキーワードになっていたりと、時代、国、分野を超越した作品である。
そういえばスプリングスティーンの『The Ghost Of Tom Joad』もこの作品に影響されていたね。
そういう前置きがある状態だと、なんだか映画を観るというより大学の講義を受けるような気持ちで再生ボタンを押す。
映画の方はがっつり社会派というよりは割と家族の絆を描いているなという風に感じた。何をするにも家族一緒で当時はそれが普通のことだったのかもしれないが、今観ると新鮮。アメリカでこの作品が支持されているのはこういう古き良きアメリカを感じさせるという部分もあるのかもしれない。また、妹の旦那が逃げ出すところで一層血のつながりの重要さを感じる。
そんでそういう過程があるからこそラストシーンで母親が主人公を送るシーンに全てが活きてくるんだろうな。
とはいえ主人公の行動がなかなか実ることなく観ていて辛く重いのも事実。
スタインベックがノーベル賞を獲ったきっかけだからというだけでなく、この作品は前々から偉大な作品だと感じていた。恐慌時代のアメリカを描いたこの作品は文学だけでなく社会科学の方面にも大きな影響を与えている。実際に私も大学でこの作品を引用している講義を受けたことがある。最近でも昨年観た映画『21世紀の資本』でも取り上げられていたし、『パブリック 図書館の奇跡』でもキーワードになっていたりと、時代、国、分野を超越した作品である。
そういえばスプリングスティーンの『The Ghost Of Tom Joad』もこの作品に影響されていたね。
そういう前置きがある状態だと、なんだか映画を観るというより大学の講義を受けるような気持ちで再生ボタンを押す。
映画の方はがっつり社会派というよりは割と家族の絆を描いているなという風に感じた。何をするにも家族一緒で当時はそれが普通のことだったのかもしれないが、今観ると新鮮。アメリカでこの作品が支持されているのはこういう古き良きアメリカを感じさせるという部分もあるのかもしれない。また、妹の旦那が逃げ出すところで一層血のつながりの重要さを感じる。
そんでそういう過程があるからこそラストシーンで母親が主人公を送るシーンに全てが活きてくるんだろうな。
とはいえ主人公の行動がなかなか実ることなく観ていて辛く重いのも事実。