ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

2023-05-03 23:49:03 | 洋画
過去にもマリオの映画はあったが、なんて一大コンテンツがあんなカルト作品に仕上がってしまったのか。
今作は打って変わってド王道を行く作品であった。

ブルックリンで配管工を営むマリオとルイージがピーチ姫たちがいる世界に飛び込んでしまいクッパをやっつけるという単純なお話。
変な小細工をせず、純粋にマリオの世界をそのまま表現したことはファンにとってはたまらないだろうな。本筋だけでなく何気ない一コマにもマリオワールドが凝縮している。マリオカート要素もあるし、ファンならわかる小ネタみたいなものもあったりするのかな。

キャラクターの造形もキュートに仕上がっている。ピーチやキノピオはもちろん悪役のクッパにも愛らしさを感じる。

ロック要素もあって劇中では洋楽ロックナンバーが流れた。覚えているのは車のセッティングをしているときの「Thunderstruck」だけだが。

混雑はしていたが、ゴールデンウィークにキッズが楽しむには最高の映画だろう。まあ、どこぞの映画館では誤って『聖闘士星矢』が上映される悲劇もあったみたいだが。

入場特典はあったが、映画の後にはしご酒していたらいつの間にか失くなっていた。別にいいけど。

『昔も今も』 モーム

2023-05-01 22:43:07 | 


モームの作品だから読んだが、苦手な歴史物なので手が出せないでいた。
主人公はマキャベリだが、聞き覚えがある。調べると『君主論』を書いた人だ。

歴史物なので堅い話なのかと思ったが、そこはモームなのでユーモアに溢れている。基本は外交官としてのマキャベリを描いているが、小説的に美化してはいない人間臭さがある。出会った女性をなんとか抱こうと色々策を講じる姿は笑えるし、そのオチもいい。

どこまで史実に忠実なのかわからない…というか脚色もだいぶ入っていそうだが、普通に面白い一冊であった。予備知識無しでも読める。
歴史的なことはわからないし、登場人物の名前も覚えにくいが、読んでよかった。