ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 』

2020-10-31 23:57:07 | 邦画
ブームに乗っかって慌ててテレビシリーズを観たのが、夏のこと。正直予想以上に面白くて一気に観てしまった。

それにしてもこの社会現象っぷりはすごいね。大げさでなく右見ても左見ても鬼滅だらけ。連日のニュースもそうだが、コンビニやスーパー行っても鬼滅商品が自然と目に入る。
中にはブームになっているから観ないという人もいるようだが、自分は逆にコンテンツの優劣とは別にブームに乗っかている楽しさも楽しんでいる。

物語はテレビシリーズのがっつり続き。主人公一行が列車に乗り込むところから物語は始まる。物語の途中から始まって、途中で終わるというのに、これだけの盛況ぶりはほんとにすごいなと思う。

前半は列車の鬼との戦いなのだが、こちらは非常に面白く観られた。柱も眠らされて一体どうやって勝つのかと非常にスリリングだし、主人公と家族との絆が改めて強いものだと感じられる。

ところが後半の鬼と柱との戦いはう~んという感じ。確かに熱い戦いで評判もいいようだが、いきなり出てきた柱といきなり出てきた鬼との戦いに自分はそこまで気持ちを入れられない。もちろんバトル自体は非常に見ごたえあるし、作画は全編を通じてすばらしいものだった。

なんだかんだでしっかり堪能はしたし、これから再開するであろうテレビシリーズも楽しみ。また、映画の売上もどれだけ伸びるかも気にかかる。

煉獄ファミリーが同じ顔で笑ってしまった。あそこまで濃い家族もおらんだろ。

『秋刀魚の味』

2020-10-26 21:42:24 | 邦画
やっぱり映画好きとしては小津は避けては通れないと思いつつ手を出すまでずいぶん時間がかかったな。

世の中には昭和懐古の作品はたくさんあるが、やっぱりどれも作りものだな。昭和の時代に撮った作品なのだから当然昭和なのは当然なのだが、時代の空気まで映像に盛り込まれている。

物語は一般家庭のささやかな出来事に過ぎない。しかし、これでしっかり画を撮れるのは監督の手腕なのかな。主演の笠智衆という俳優は恥ずかしながら初めて知ったが、いい俳優だね。昭和の父親というと頑固おやじというイメージを持ってしまうが、それとは対照的な人柄のいいキャラに非常に好感を持てるとともに映画の雰囲気を作り出している。

面白いというのは違うが、安心して観られるタイプの映画。この毒にも薬にもならない感じがたまらない。

『きっと、またあえる』

2020-10-24 23:45:39 | 洋画
「きっとシリーズ」の第3弾がついに公開された。当然各作品に関連はなく、このままインド版沈黙シリーズでも目指しているのだろうか。

こういうタイトルをつけられると否が応でも『きっと、うまくいく』と比べたくなってしまう。同じ大学生活が舞台でもあるし。まあ、細かい比較を言っても野暮なのでその辺は端折ってしまうが。

面白いか面白くないかで言えば普通に面白い作品だが、良くも悪くも分かりやすい作品でもある。インドの教育問題に切り込んだ社会派作品というよりは、スポコン映画のノリだ。やはり「きっと、うまくいく」がちらついてしまう。

負け犬寮生の主人公たちは万年寮対抗のスポーツ大会で最下位。あの手この手で奮闘するお話。いろいろ卑怯な小細工をして勝っていくが、あの程度の小細工で勝てるならちょっと頑張れば普通に勝てるのではと誰もが思ってしまう。
そもそも寮対抗のスポーツ大会というのも寮ごとのカーストというのもいまいちピンとこない。

とはいえ前述した通りに映画としては普通に面白い。弱小チームが下克上を狙う王道シナリオは万国共通なんだな。それに加えインド映画らしからぬ下ネタも連発でスポーツ以外の場面でも飽きさせることはない。各キャラクターも立っていて魅力的だ。

ただ、それだけに受験失敗した息子への昔話を語るという設定が、どうもチープに感じてしまう。変にドラマを盛り上げようとせずに普通に大学生活を描いた物語とした方が私としてはしっくりくる。

劇中「operating theatre」という単語が登場するが、「theater」と違うんかと思ったが、イギリス英語とアメリカ英語の違いなんだね。こういうところにもイギリス統治の影響も出ているのかとちょっぴり賢くなったかな。

『メスキータ展』 いわき市立美術館

2020-10-18 23:01:59 | ○○展




今日の日曜美術館を観ていたら「Lou Reed」のつづりが「Rou Leed」になっていた。天下のNHKもそんなミスをするんだな。

メスキータのことは去年から始まった巡回展で初めて知った。というか、ほとんどの人がそうでないか。版画作品自体にはさして興味はないが、「エッシャーが命がけで守った」というキャッチフレーズに誘われてしまった。
ホントは去年東京で観てもよかったが、混みそうだから遠慮した。地方に住んでしまうと、東京のアホみたいに混む美術展に行くのがばからしくなってしまう。

実際に観てみてやはり版画というのに興味を持てないなというのが本音。でも、展示されていたのは版画だけではなく、鉛筆画なんかも展示されている。
最も興味を引いたのはテーマごとに展示されている中で最後の部屋の「ファンタジー」のイラスト。ユニークなイラストは現代でも通じるような世界観を描いていて魅力的。
最後の最後にはおまけでエッシャーの作品も展示されている。

とりたて何か収穫があったわけではないが、いわきに行くいい言い訳にはなったかな。しかし、いわきって思ったより地方都市感あふれていて驚いた。もうちょい栄えてるかと思ったが。

館内は一部の作品を除いて撮影可であった。








『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』

2020-10-11 22:22:22 | 洋画
モキュメンタリー映画の先駆け的な作品なのかな。今でこそ珍しくない手法だが、コロンブスの卵的な画期的なものだったのだろうな。

しかし、今観るときつい。ぶれた映像にギャーギャー騒いでいるだけ。直接的な描写は何もなく、雰囲気だけ。
公開当時に予備知識なく純粋な気持ちで観られたなら評価できるのかもしれないが、とても観られない。

この映画の存在意義、後世への影響は認められても映画自体は評価できない。