ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『CURED キュアード』

2020-05-31 23:59:15 | 洋画
社会派なゾンビ映画なんて清純派AV女優くらいに矛盾した言葉だ。マジメな映画レビュアーは現代の社会情勢を交えながらレビューするのだろうが、私はそんな野暮ったいことできないのでそういうことは町山先生にお任せしよう。

とはいったものの劇中で「ゾンビ」という言葉は一度も出てこず、制作者もホラー映画のつもりでは作ってなく、いたってマジメに作っている。しかしゾンビらしきものを目の当たりにされるとどうしてもゾンビ映画にカテゴライズしてしまう。でも、ホントに恐ろしいのはゾンビではなく人間だっていうのはロメロのスピリットに則っている正当なゾンビ映画だと無理やり言うこともできるかな。

とはいえ前述した通りかなり真面目…というかヘビーな映画。これを90分そこらで語るにはちょいと物足りないかなとも思うが、120分も観たくないというジレンマに陥る映画。


『日本統一』

2020-05-27 22:36:03 | 邦画
多分生まれて初めてVシネ鑑賞だが、やはり劇場公開作品と違ってチープだ。ヤクザ映画なんて普段観ないが、あらためて『アウト・レイジ』の凄さがわかる。ただ、白龍、小沢仁志、哀川翔なんかが出てくるから作品としての格はそれなりにあるのかな。

大して期待していなかったが、意外と面白い。チープなことは間違いないが、なんかそのチープさがクセになる。今時こんなのないだろうというのを平気でやるんだから。
ただこれを40本観たいかと言われると、それは苦行でしかないかな。でも、頑張れるだけは観てみようかな。

意外なところで元野球選手の愛甲が出演しているが、あまりの演技の下手くそっぷりに微笑ましくなる。

「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」 宮城県美術館

2020-05-24 20:44:53 | ○○展
ちょくちょく美術館行っているけど、別に美術鑑賞が趣味というわけではないのよね。
ただ、行きたかった企画展が中止になって、こうもいけない状況が続くと、行きたくなってしまう。

宮城県美術館は初めて行く美術館。写真撮り忘れたけど、外観はTHE 県立美術館という感じ。

ウィリアム・モリスという人のことは全く知らなかったし、デザイン関係の展示というのも守備範囲外であった。
展示している作品は壁紙だったり、タイルだったり、デザイン布だったりと、なんだか美術館というより大塚家具に行った気分になる。

特に気に入った作品はなかったが、物凄い丁寧なデザインだなというのはよくわかる。ただ、自分の部屋にああいう壁紙だったりカーテンがあったらヘビーに感じてしまうな。まあ、1kの安マンション基準で考えてはいけないのだろうな。

記事を書きながらこんなのを見つけた。なんじゃこりゃ。


気に入った作品はないと言っときながら、しっかり「いちご泥棒」のマグネットを買っている。タイトルと鳥の目が気に入った。







『バンブルビー』

2020-05-17 21:23:38 | 洋楽
今更言うことでもないが、あらためて邦画のアクション映画のクオリティがハリウッドには絶対及ばないのだなと感じた。

ガッツリロボットアクション…というわけでもなく、バンブルビーの愛らしさがメインだと個人的には思っている。丸みを帯びた黄色いボディーで言葉も話せないロボットが見せるアクションがどことなく人間味を感じさせる。嫌味な知人の車にいたずらするシーンのノリノリ具合が、すごく好き。気に入らないカセットテープを吐き出すところも可愛らしい。

アクションの方はロボットの動き自体は凄いんだが、特に面白いなと思えるシーンはなくてイマイチかな。

でも、シリーズに詳しくない私でもそれなりに楽しめて、まずまずの作品であった。

『ショーシャンクの空に』

2020-05-16 23:44:31 | 洋画
世間じゃやたら評判のいい映画だよね。ライトな映画ファンだって観ている率は高いし、みんな好き。

自分ももちろん15年くらい前ながらこの映画は観たことある。そして今回再見して思ったが、やっぱりいい映画だなと。でも、いい映画だなとは思えてもどうしてもそれ以上の作品には思えない。
なんでかなとあらためて思うと、いい映画、綺麗な映画すぎるからか。音楽でも「Tears In Heaven」とか「We Are The World」のような溢れんばかりに名曲感を出している曲が好きではないのと同じかな。
ダラボンって他の作品もそうだけど、ちょっとあざとさを感じさせるのよね。

それでも不遇の境遇にあるアンディが刑務所の中で育む人間関係は素晴らしいと思うし、屋上で飲むビールのシーンなんかは非常に印象深いし、さすがだなとも思う。また、脱獄した時の達成感はこちらにも伝わってくる。そして脱獄に終わらず刑務所の実態の告発をするシーンもあり、痛快感、救いもあるから多くの人が観て快感を得るのだろうな。
前述した通りホントに「きれいな映画」なんだよね。

ちょいと野暮ったいことを言うと長身のアンディが所長の靴を履くのは無理があるだろうなと思った。