“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「大地の五億年」(藤井一至著/山と渓谷社)

2022-07-07 09:33:53 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:大地の五億年~せめぎあう土と生き物たち~

著者:藤井一至

発行:山と渓谷社(ヤマケイ文庫)

 河合隼雄賞受賞・異色の土研究者が語る土と人類の驚異の歴史。地球には最初、土がなかった。地球上に生き物が誕生し、遺体と岩石から土が生まれた。現在のところ地球は生き物が確認されている唯一の惑星であり、ゆえに土は地球にしか存在しない。ひたすらに土を食べて耕すミミズ、岩を食べるようになったキノコ、腐葉土を食べるカブトムシの幼虫……。土は植物や昆虫の躍進を支えるとともに相互に影響し合い、さらに恐竜の消長や人類の繁栄に場所を貸してきた。身近なはずの「土」のことを、私たちはどれほど知っているだろうか。土の研究者である著者がスコップ片手に世界を飛び回り、土に残された多くの謎を掘り起こしていく。土と生き物たちの歩みを追った5億年の、そして未来へ向けたドキュメンタリー。文庫化にあたり著者書き下ろしのあとがきを収録。文庫化に際してオールカラーに!
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●科学技術ニュース●Jパワー、パワーエックスへ出資し両者の多様な発電資産および発電事業等で培ってきた技術やノウハウを融合

2022-07-07 09:33:17 |    電気・電子工学
 Jパワー(電源開発)は、パワーエックスに対し、同社の発行する第三者割当増資を引き受け、出資した。

 パワーエックスは、再生可能エネルギーの導入加速化に向けて、電気自動車急速充電器用・定置用・家庭用・船舶用蓄電池等の電池製品の生産販売や、蓄電池を利用したサービスを展開しており、日本国内で大規模な電池製造工場を建設し、高性能で価格競争力のある日本製電池製品の大量製造に取り組んでいる。

 今回の出資により、Jパワーは、パワーエックスの事業推進を支援する。また、今回の出資を契機に、パワーエックスの事業とJパワーの多様な発電資産および発電事業等で培ってきた技術やノウハウを融合し、パワーエックスが開発・製造する大型蓄電池の普及を通じて、新たな電力網の構築及び脱炭素社会の実現に貢献する。

 Jパワーは、2021年2月26日にJ-POWER "BLUE MISSION 2050"で公表した、国内発電事業でのCO₂排出量の2030年40%削減、さらには2050年実質ゼロによるカーボンニュートラル実現を目指し、引き続き取組みを加速させていく。<Jパワー>
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●科学技術ニュース●NEDO、ラストワンマイル物流の事業化を目指し自動配送ロボットの実証実験を開始

2022-07-07 09:32:50 |    ロボット工学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」で、物流拠点や小売店舗などから住宅などへの配送サービス(ラストワンマイル物流)を「遠隔・非対面・非接触」で実現することを目的に自動配送ロボットの技術開発テーマ4件を採択した。

 2022年4月に「道路交通法の一部を改正する法律」が成立したことを踏まえ、新たに事業化・サービス化を特に重視した開発目標を設定し、取り組みを加速する。また、開発した自動配送ロボットを用いて、市街地など全国4カ所の屋外で実証実験を順次実施する。

 NEDOは同事業を通じて、物流業界のドライバー不足など社会課題の解決に貢献する。

 NEDOは、2020年から「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に取り組んできた。同事業では、自動配送ロボットの実用化を早期に実現し、コロナ禍のような有事においても物流サービスの維持を可能とすることを目指している。

 併せてサプライチェーンの強じん化を図るために、自動配送ロボットを集合住宅や市街地、商業施設、工業地帯などで走行させる実証実験を行ってきた。また、新たな配送サービス実現の観点から、社会受容性を向上させるための取り組みなどの分析・検討を実施してきた。

 2022年に入り、関連した動きも活発化しており、2月には民間主体による一般社団法人ロボットデリバリー協会が発足、4月には低速・小型の自動配送ロボットに関する制度化を含む「道路交通法の一部を改正する法律」が成立し、2023年までに施行される予定。

 今回、NEDOは、ラストワンマイル物流における「遠隔・非対面・非接触」での自動配送サービスの実現をより加速させるため、「革新的ロボット研究開発基盤構築事業」として新たに以下に掲げる実施項目について4件のテーマを採択した。同事業では、事業化・サービス化を特に重視した目標・課題を設定し、開発を進めていく。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>




事業名:革新的ロボット研究開発基盤構築事業
研究開発項目:自動配送ロボットによる配送サービスの実現
テーマ実施期間:2022年度~2024年度(3年間)
テーマ予算(予定):約5.7億円(3年間合計)

①中型中速配送ロボットを複数台利用する、多様な地域内サービス提供の実証および、雪上走行技術の研究開発
   京セラコミュニケーションシステム株式会社/北海道石狩市

②自動宅配ロボットの複数台同時配送を実現する遠隔管理システムの確立と安全性の実証
   株式会社ZMP /東京都中央区

③人共存下における配送ロボット・運行管理システムの開発と住宅街などでの配送サービスの実現
   パナソニック ホールディングス株式会社/神奈川県藤沢市

④ラストワンマイル配送の現場を無人化する自動積み下ろし機能を有した自動配送ロボットの開発
   Yper株式会社/広島県広島市
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「IoT/5G/DXのネットワーク技術・セキュリティ技術」(宮保憲治、岡田賢治、笠間貴弘著/森北出版)

2022-07-07 09:32:10 |    通信工学



<新刊技術>



書名:IoT/5G/DXのネットワーク技術・セキュリティ技術~発展動向から知財戦略まで~

著者:宮保憲治、岡田賢治、笠間貴弘

発行:森北出版

 Society5.0に向けた技術の研究開発が推進されている。この状況を踏まえ、同書では、これからのICTのエンジニアに必須となるネットワーク技術やセキュリティ技術を解説。具体的には、Society5.0の基盤となるIoT、LPWA、5G、クラウド、NGN、AI、サイバーセキュリティ等の技術について、原理や動向、応用事例を解説している。また、技術発展のアイデア創発や研究開発の戦略に役立つよう、上記の技術の実用化に向けた課題や、特許権利化への示唆にも随所で触れている。
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