風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

大正時代

2024-05-21 | 社会
我が家のルーツ本を作っていると
明治や大正が歴史上の時代ではなく、
とても身近な時代に感じる。
特に大正時代は江戸時代と欧化の明治を過ぎて
現代につながる「近代のピーク」的時代。
薩長土肥の元老政治から政党政治の時代へ。
軍部が牛耳る前の、割と民主的な時代と感じる。
第一次世界大戦による空前の好景気とデモクラシー。
和装から洋装へ、和食から洋食へ。
「富国強兵」から民本主義へ。
一方で都市と地方の格差が広がった時代だ。

米騒動や疑獄事件も起きている。
悪名高き治安維持法が制定されたのもこの時代だが
当時はロシア革命や中国の赤軍の脅威があり
しかも普通選挙が施行されようとしている中で
国内の革命論議を抑えようとした経緯もあったようだ。
いわば民主主義に至るための緩衝的法律だったのだろうが
昭和に入って軍部が主導権を握るようになると
それを悪用して言論統制の道具として使われたとのこと。
法律というものは、
制定当時の精神がいつまでも生きるわけじゃない。
現代においてもそれを肝に銘じないと後悔することになる。
消費税だって、導入当時の竹下さんは
「自分の目が黒いうちは福祉目的以外に使わない」
と言ってたんだけどね(あ、もう泉下の人か)。

健在の大正生まれの人はもう100歳以上。
まもなくいなくなるだろう。
戦場を体験した世代の人がどんどんいなくなる。
だからこそ歴史を学ばなければ。
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