風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

当世学生気質

2024-05-04 | 社会
♪ 朝間は大根漬け 昼間は煮豆
  時には魚の頭も食わせる
  痩せだ 痩せだ 痩せだ 痩せだ
  痩せだ 痩せだ 痩せだ〜 ♪

早稲田大学の校歌の替え歌を
昔親父から教わった。
訛った歌詞なので岩手限定だと思うが
昭和40年代〜50年代ごろの学生生活イメージだと
妙にリアリティがあって面白かった。

学生気質が当時と今とでは全く違って感じる。
四畳半か六畳一間の風呂なしアパートで
(部屋にトイレがついていたら贅沢な部屋だった)
さすがに学生服+学生帽ではなかったものの
着古したセーターにジーンズが制服だった。
とにかくいつでも金がなく、
アルバイトに精出す輩でも慎ましく暮らしていた。
私が学生時代もそんな感じで
ちょっと贅沢するのは本を買う時ぐらいなもの。
実家暮らしの附属校出を羨ましくみていた記憶がある。
慶應や立教、青学のようなお洒落な大学はわからないけれど
(私の同級生でそういう大学に行った人間は少なかった)
早稲田や明治、法政、日大、東洋大あたりの大学に
地方から行った同級生たちはほぼそういう生活だった。
まだまだそれらのマンモス私大に地方出身者が多かった時代だ。

今は地方から首都圏の大学に進学するにはお金がかかるので
どうやら首都圏出身者の割合が多くなった由。


今では地方からの進学者は
みんな風呂付きの瀟洒なアパートやマンションに住み、
実家から通う者はもちろん「貧乏学生」という呼び名ではない。
麻雀するか、安酒を飲む程度の遊びから
新卒社会人よりお金をかけた遊びをする学生が多いと聞く。
だいたい服装からしてオシャレだよね。
それが良いとも悪いとも言うつもりはないけれど、
就職することによって、お金だけじゃなく心の余裕的にも
生活レベルが下がることをどう感じるんだろう。
昔は就職すればアルバイトや仕送りよりも生活が安定するので
どんな仕事でも嬉しかったものだったけど。

学生気質が劇的に変わったのはバブルの頃なのかな。
この風潮、都市部と地方の格差にも繋がっている気がするのだが。

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