忘年旅行2日目。
小浜の朝です。
5時に起床して、夜が明けるのを待って6時前にはみんなで釣り場に向かいます
フィッシングチェリーだったアオさんも、前日にあれほどの釣果を上げた2日目となると、随分と様になってきました
最初は我々だけでしたが、ご近所の「お達者くらぶ」(?)の皆さんが続々と集まってきました。
皆さん、早起きなんですねえ。
前日夕方には結構な釣果だったものの、この日の朝は全然。
お達者くらぶの皆さんのようにアジを狙えばそこそこは数が挙がるんでしょうけど、こちらの狙いはアオリイカやシーバス、ガシラ、カレイとかですからね。。。
離れた波止ではニオさんがシーバス狙い。
フィッシング戦線異常なし
そして、チヌ村さんもちょっと離れたテトラの上からガシラ釣りをしていました。
そのチヌ村さんから目を離した途端、
バシャッ、バサバサッ
という音が、テトラの方から聞こえてきました
メンバーの中で最も近くにいたひろぽんがテトラの方に目を向けると、こんな格好になったチヌ村さんが
(あくまでもイメージ)
だって、さすがにそんなチヌ村さんを激写することもできないでしょ。
右側の上半身から上が海中に入り込んでいましたが、なんとか足をバタバタさせて踏ん張って、起き上がったチヌ村さん。
何事もなかったように平静を装ってはいますが、髪と服はビシャビシャです
手に数ヶ所かすり傷や切り傷ができましたが、大事には至らず何よりでした
が、心がポキッと折れてしまったんでしょう。
服を着替えるため、民宿に帰って行きました。。。
チヌ村さんに悲劇が起こった後、幸運が舞い降りたのがひらもっつ漁労長。
祝 人生3杯目のアオリイカ、ゲット
ご満悦のひらもっつ。
この後、奈落の底に突き落とされることになろうとはこの時点では知る由もありません。
それはともかく、8時の朝食タイムも近付いてきたので民宿ひろたに戻ります。
釣り場からのアングル。
こんなに近いんですね。風呂からの眺めも良いわけだ。
民宿に帰ってみると、髪を乾かし、洋服を着替えたチヌ村さんがコタツに入って待っていました。
コタツの中には濡れた服が入っていて、昨夜作ったおむすびも1個食べていましたね
さあ、チヌ村さんも少し元気を取り戻したところで、みんなでごはんにしましょう
シンプルですが、あっさりとした朝食がお待ちかね。
そして、この朝食も持ち込み食材のサービス付き
さっきひらもっつが釣り上げたアオリイカのお刺身。
甘くてこりこりで、こりゃあ最高っす
ありがとう、ひらもっつ。
そして、何よりも羨ましいですわ。
で、この日の釣りなんですが、もともとはアッシーさん推奨の舞鶴のポイントに行く予定でしたが、前日の出船予定がキャンセルとなったことから、この日に変更することに。
民宿のオヤジさん(=船頭さん)は前夜の段階では出船を悩んでいました。
前日は波の高さが3メートルでしたが、この日は2メートル程度という予報だったのと、我々の熱意が伝わり、オヤジさんは出船を決断
だって、港から見ると、ベタ凪なんですから。
が、時として熱意というものは冷静な判断を失わせてしまうものだと、後々痛感することになりますけど。。。
朝食後、大阪に戻るナカシーさんとアオさんを見送ってから、9時に出船
少し元気になってきたチヌ村隊長とアオリ漁労長ひらもっつ。
バックの山と海と空がなんともきれい。
湾の外に出てみると、さすがに波は大きくなってきましたが、期待に胸を膨らます三人衆。
左から、酔い止め薬を飲んだ人、飲んでない人、飲んでない人。
大きなうねりの波をかき分けて進む船を楽しむひろぽん。
ちなみに、酔い止めは飲んでいます。
20分弱走った頃でしょうかね。
ポイントに近付くと波はかなり大きくなってきました
瀬戸内海では何度も船釣りに出掛けたことがあり、多少の波はへっちゃらのひろぽんですが、この波はなんとなく種類が違うような気も・・・
まあ、気にしてもしょうがないですね。
水深40メートル前後のポイントに着いたので、さっそく釣りを始めましょう。
最初に船頭さんが釣り方や餌の付け方まで丁寧にレクチャしてくれました。
すると、その一投目で釣れてしまったのが巨大なエソ。
エソを釣りたいわけじゃないけど、こんな大物がじゃんじゃん釣れるとなるとボルテージが一気に上がってきますね
釣り席にひらもっつの姿が見えませんが、先陣を切ってチヌ村さんが良型のカワハギをゲット
ニオさんもナイスバディのアジを釣り上げます
負けちゃならないひろぽんも鯛の2枚抜き
ってな具合に、サビキにエビや青虫を付けて落とせば何か反応があるという入れ食い状態
確かに餌取りのカワハギも多いんですがね。
そんな中、聞こえてくるんですね、横の方から。
うっぷ、ううう~
船首に張り付いたひらもっつがあげちゃっていました
朝釣ったアオリイカを早速リリース。
ひらもっつはポイントに到着する前から気持ち悪くなったらしく、まだ一度も竿を握っていません
ひらもっつは船首側で上げたり、それが終わるとその場に座り込んでつぶらな瞳でこっちを見つめる・・・という行動の繰り返し。
すると、船は大丈夫なはずのひろぽんもムカムカと気持ち悪くなってきました
こりゃ、やべーぞ。
酔っているときって、あんまり下を向きたくないんですよね。
だんだんですね、針に餌を付けたり、仕掛けを海に落としたり、釣った魚を拾い上げたり、写真を撮ったりする行為がおっくうになってきました・・・
で、ふと隣をみると、白い顔をしたチヌ村さんが釣りもせず、ただただ海を見つめています。
(後ろの波が高いのが分かりますかね?)
で、話をしてみると、「ひろぽん、僕も一緒。何をするのも面倒で、とにかく気持ちが悪くて・・・」と言ってきます。
その後、船頭さんがポイントを変えてくれましたが、そこからチヌ村さんの様子も更に豹変。
自分の竿とは反対側の方を向いて、船に揺られるだけで反応がありません。
ぐったり~
「チヌ村、チヌムラ~、チヌむら~~~」
懸命に声を掛けましたが、はっきりとした返事はなく、ちょっと体が反応するくらい。
寝ているのか、失神しているのか、分かりません
そこで、ひろぽんも酔っているのでさほど動けず、最も元気なニオさんに船頭さんに「勇気ある撤退」を打診してもらうよう依頼。
船頭さんからすりゃあ、「だから言わんこっちゃない」というところだったかもしれませんが、快く帰港を了承。
が、高い波の中、船をぶっ飛ばすので、波しぶきが激しく振りかかります
徐々にかかる量が増えていったので、さすがにひろぽんも壁に隠れて避けましたが、この人は全く無防備でした
水が掛かっていることに気付かないんでしょうな。
朝の『シンクロナイズドスイミング』に続くビチョビチョに。
すると・・・
今度はひろぽんの後ろの方から、波の音をかき消すようなけたたましい声が
ぐお~~~ があ~
さっきまで元気のはずだったニオさんがいっちゃいました
朝食べたたまごかけごはんが見えたそうです。
そのニオさんの爆声で目を覚ましたチヌ村さん。
水しぶきでしたたかに濡れていることにようやく気付き、移動しようとしましたが、パワー切れのせいか、板を掴むのが精一杯。
こんな後ろ側の惨状をよそに、一度たりとも竿を持っていないひらもっつは温かい船室の助手席で、船頭さんと談笑(?)していました
10時半くらいに帰港。
実質の釣り時間は30~40分程度
今回の「実験結果」としては、酔い止め薬を飲んでいる人は吐かず、飲んでない人は吐く、ということが分かりました
吐かなかっただけで、ひろぽんも相当酔っていましたから、酔い止めというのは吐き止めに過ぎないのかもしれませんね。
あと、島根県出身のひろぽんとしては、冬の日本海を軽く見過ぎていました
小刻みな波の動きは気になりませんが、波の大きさや高さというか、うねりっていうんですかね。これが瀬戸内海とは全然違って、ボディーブローの如く効いてきましたよ。
で、その釣果。
タラレバは禁物ですが、普通にやってりゃあ、このビッグサイズのクーラーボックスに入りきらないくらいの釣果だったと思います。
が、数はたいしたことなくても、このアコウは凄いでしょ
正確には図ってないけど、50センチくらいはあったんじゃないですかね。
誰が釣ったかって
ええ、船頭さんです
早々に戦線離脱したひらもっつの竿で(爆)。
心の折れた面々。
酔いを少々醒ましてから、ひろたを後に。
お店の人によれば、どうしてもこの時期になると海は荒れてくるので9~10月頃に来るのが一番良いとのこと。
釣り合宿のリベンジの場として考えておきましょう
思いもよらぬアクシデントによって時間の余った我々。
城崎に行くには早すぎるので、アッシー推奨ポイントの舞鶴で釣りをしてから城崎に向かうように軌道修正。
その前に道の駅、若狭おばまに立ち寄り
うわあ、やっぱりお約束だ
城崎での2次会用に差し入れを買っておかなくちゃ。
『純米大吟醸 わかさ』を購入。
そして、昼食用として名物の「焼き鯖すし」をゲット。
これ、鯖が肉厚で美味しかったなあ。
それから1時間ちょっとかけて舞鶴のポイントへ。
結構な田舎道を進み、目的地に到着。
アッシーさん情報では、この時期なら堤防の外向きはアオリイカ、内側は巨大キスが釣れるということでしたが、この日は西から強風が吹き付けるバッドコンディション
ですが、船で地獄を経験したメンバーにとってみれば、こんな風や波など屁でもありません
ここでは結局1時間半ほど釣りをしましたかね。
数はあまり釣れませんでしたが、それでも楽しませてもらいました。
キス村さん
この釣り場ではようやく何も起こりませんでした
この日初めて竿を握ったひらもっつさんですが、サビキでメバルをゲッチュ
変わったものでいえば、ニオさんもかなり小さなイイダコを釣っていたかな。
ひろぽんもキスを連チャンで。
たまにはこんなこともあります
こちらの写真は、あの2人は何をしてるんやろ?と思って撮ったのですが、
その後聞いてみたら、ふらふらと漂流するアカイカを針で引っ掛けようとしていたらしい。
船酔いのせいでプライドまで失いましたか
舞鶴から2時間半かけて城崎温泉に移動。
途中雨が降ってきましたが、
17時過ぎには無事到着。
この日宿泊するのは『新かめや』。
釣りチームとは別行動で、この日、電車でやってきた男・K岸親分とムラコレさん、のせっち、トミーさん、そして車で単独で駆け付けたアッシーさんの5人と合流。
電車組は車内でビールや日本酒、ボジョレー・ヌーヴォーなどを飲みあげて15時位に城崎入りし、このとき既に外湯を3つ回っていました
時計を見れば17時半過ぎ。
18時から食事をスタートさせたいお母さん(仲居さん)は、「とりあえず内湯で済ませて、料理を食べてから外湯へ行くように」と勧めてくるのですが、押し切って外湯へ
ニオさんと一緒に、旅館の目の前の『柳湯』にダッシュ
湯船は小さく、湯が熱いのが特徴。だから回転が早い気がしましたね。
ちなみに、こちらは「子授けの湯」として知られているそうです。
オッサンには関係ないんじゃ。。。
風呂から戻ってくると、ちょうど18時
宴会タイムの始まりです。
今回はカニのフルコース。
折角だからってことで、最も高いコース設定となっています。
この豪華な料理ですが、一気にいただくことになります。
というのも、お母さん達がこう言うんですね。
「お客さんにはカニの美味しいところを全部食べて欲しいのね。しかも今回はフルコース。カニはちょっと間を空けてしまうと、食べれなくなるから一気に・・・ね。」
ただ、解釈のしようによってはこうです。
「ダラダラと飲んで食べられちゃあ、私たちの帰りが遅くなるのよね。だから一気に・・・ね。」
というわけで、18時スタートに拘り、直前に外湯に行かれるのを嫌がったのでしょう。
まあ、気持ちは分からんでもないし、お母さん方も一生懸命にやってくれたのでよしとしましょう
では、その豪華フルコースをとくとご覧あれ。
かにすき。
かに刺し。
姿ゆでがに。
焼きがに。
和牛ステーキ。
「これは神戸牛ですか?」って聞いたら、昨今の状況を勘案しつつ「神戸牛ではないけど、和牛です」とお母さんはきちんと答えてくれました
こんなところにゴミ箱が。
そう、カニの殻入れです。
この日、本当に良いことの少なかったチヌ村隊長からの挨拶と乾杯でスタート。
(左から吐いた人、吐かなかった人。)
一言一言が重いです。
そして乾杯の後は、お母さんの言いつけどおり一気にいただきましょう。
カニ刺しも、
ゆでがにも、
かにすきも、
その独特の甘さが口の中に一杯に広がっていきます
一般的なことですが、カニを食うと無口になりますね。
もちろん、ここまでの釣りチーム、観光チームの様子などを情報交換して盛り上がってはいるのですが、
お母さんからのプレッシャーもあるし、食べるのが優先
でも、この日の船の上が一番無口だったかなあ(超爆)。
こちらは持ち込み企画第3弾。
この日釣ってきたアコウ、アジ、タイ、キスなどの刺身。
この他にもエソなどは焼き魚にしていただきました。
何はさておき、このアコウ、外見だけじゃなく、中身も立派でした。
引き締まった身の歯ごたえも風味も最高でした
ありがとう、ひらもっ・・・いや、船頭さん。
ちなみに、このアコウは旅館の仲居さんだけじゃなく、女将さんや係の人たちに顔を合わせるたびに褒められました。
「あんなアコウ、初めてみましたよ。釣りがお上手なんですね。どなたが釣られたんですか?」
ひろぽん 「ええ、ひらもっつが・・・いえ、ひらもっつの・・・」
ひらもっつ 「いや、ぼくじゃなくて、ぼくの・・・」
厳しかったっす
話を戻して、宴会の締めには、出石そば。
かに雑炊。
前日に続き、満腹なんですが、こりゃ美味いわ。
男・K岸親分も満足そう
ゴミ箱にはかに殻がいっぱい。
ごちそうさまでした。
部屋に戻ると、アッシーさんが横になります。
結局、旅館への到着時間によって部屋が分かれ、観光組と釣り組&アッシーさんの組合せになっていました。
今宵はチヌ村さんとひらもっつがどう出るか、見物です。
この後の部屋飲みに向けてすっきりしておこうとばかり、ひらもっつと一緒に外湯へ。
ぼやけてしまいましたが、雨の上がった夜の城崎も情緒がありますね。
ひろぽんにとってはこれが初城崎
これまで近くて遠い温泉でした。
街中にある足湯。
立派なもんです。
一の湯を通り過ぎるひらもっつさん。
狙いは・・・
ここっ (←嘘です)
パチンコと射的場。
懐かしい空間がそこにありました。
そんなところに立ち寄らずに向かったのが、
『御所の湯』
仲居さんたちも、観光組もこちらを推奨していましたが、そのとおり豪華な造りですね。
天井は高く、
もちろん中は写せませんが風呂も広く、露天風呂は絶景だし、心地よい場所でした
ちなみに、こちらは「美人の湯」として知られているそうです。
これまた、オッサンには関係ないんじゃ・・・
体を温めて旅館に帰ってくると、ふと目に入ったのがこれまた昔懐かしいレコード盤。
もう使用禁止になっていましたが
渡辺美里ですよ。
若っ
そして部屋に戻ったら、2次会がプレイボーイ。
差し入れジャパンの数々。
男・K岸親分から提供いただいた勝駒は透明感のあるすっきりとした味で、めちゃくちゃ飲みやすかったですね。
のせっち差し入れの友白髪は金箔入りですが、もっとめでたいときに飲むことにしました
アッシーさんが持ってきたつまみがジャパンと合います。
みんなが盛り上がる中、一人でサンテレビの「四季の釣り」を食い入るように見るチヌ村隊長
この日の傷は癒えていないのでしょうか
どんどんジャパンが進んでいきます。
トミーさん提供の濃厚●本水チーズ&クラッカーも食べることができたし、面白い2次会でした。
そして、適当に片付けてお開きに。
チヌ村さんの計算ミスで、お菓子は相当余りましたな。
さっきまで2次会場所だったところに布団を敷き直すイビキーズコンビ。
アッシーさん、ニオさん、ひろぽんサイドはもちろん襖でシャットアウトして防御を図りましたが、この夜はたいした騒音にもならず。
彼らが大きく成長したのか、こちらが疲れて深い眠りに入っていたのか?
隣の部屋ではトミーさんがひと騒動起こしていたみたいですがね
<3日目に、つ・づ・く>