「おはようございます。」
「あら、おはよう、サフィリアさん。」
銀色の髪にブレザー姿の女子高生にそう返すのは、
同じ制服を着た女の子。
「お、おはようございます、アリス会長。」
会長と呼ばれたその娘は、
有り得ないくらいの美貌を誇っている。
蒼い瞳に、プラチナブロンド。
見るからに北欧系の美少女で、
サフィリアと呼ばれた娘も、
可愛さは世界ランキング級の美少女だが、
アリスのそれは、
美しいという言葉では、
喩えようもなく、
グランプリ王者級だ(連続防衛中)。
王に、王が重なるほどの、
絶世の美少女である。
さわやかな朝日に照らされる日常に、
非、現実的なほど神々しい光景が、
九州の片田舎にて、繰り広げられていた。
時は、西暦20XX年ッーー!!
人類は世紀末を波乱とともに向かえ、
かつてなく巨大な壁であった、
『不景気』
という試練を、
乗り越えようとしていた、
新世紀を生き抜く若者たちの姿を、
ハートフルに描く五つの物語であるーーッ!!
(ここは息継ぎなしでお願いします。)
第一話 「ためぞうの冒険」
ためぞう「オッス! オラ、ためぞう。
貯めるに蔵と書いて、
『ためぞう』だぞ。
オラは、願いを叶えるために、
ラヴんな朝の光景を覗き見てるゾ。」
ためぞう「えー、当方16才なのですが、
魔王の討伐を王様から頼まれたり、
100円もらったりしてないんですが、
冒険したい年頃です。」
ためぞう「・・・。
間がもたんな。」
ためぞう「美少女はいい、美女もいい。
オレは、世界で一番のハーレムを夢見る、
高校一年生なんだからな。
しかし、オレの十六年の人生経験が語るのは、
この後に、
『ためぞうの冒険 おわり。』か、
次週、最終回、
『ためぞう、時の流れの果てに。』だ!
理由は簡単、キャストがオレ一人しか、
タイトル表記のあとに、しゃべってないからだ・・・。」
ためぞう「・・・。
すまないと思っている。
美少女一人、登場させられない、
理想の桃源郷を覗き見しているだけの男に、
世界の1グラムすら語る資格はないということくらい。
だが、ここでは終われん、
終わりたくないのだよ!
誰か、出てきてください。」
マイオスト「やあ!」
そこに、銀髪の男マイオストがあらわれた。
ためぞう「アリガトウ!
そして、ありがとッスーー!!」
マイオスト「いや、
過去のためぞうの冒険 エピソード0(ゼロ)には、
私と、嫁のハインウィンドは、
登場してたからね。」
ハイン「嫁いうなぁ!」
ハインウィンド(ブロンド ナイスバディ)があらわれた。
マイオスト「同窓会?」
ためぞう「いや、
オレ、マジで共学の高校とか、
通ってみたいんで、
路線変更しないでね。
子供が生まれましたの写真が入った年賀状を、
結婚しました、のハガキもらってないのに、
もらったりするのは、
もーちょっと先でいいんで。」
マイオスト「もらったw」
ためぞう「マジか!!」
ためぞう「・・・。
路線変更はなしでお願いします。
お二人は、新婚生活を楽しんでてください。」
マイオスト「そだね。」
ハイン「ぶっ飛ばしていいか?
お前らを。」
マイオスト「おいおい、
やめてくれよ、ハニー。
人前じゃないか、
ハッハッハー!」
マイオストは、
お星様になりました。
ハイン「次は、貴様だ。」
ためぞう「一度だけでいい!
チャンスをくれ・・・。
通ってみたいねん。」
ハイン「・・・。
まあ、いいだろう。
過去の弟子に、機会を与えるのも、
師であった者の務めであろう。
あとはまあ、
何とか、がんばれ。」
ハインは、
スーパーの方に向かって立ち去った。
ためぞう「ポイント10倍デーか。
・・・いかん、流されるなオレ。
握ったチャンスを無駄にするな。
リサイクルキャラの巣窟の同窓会には、
あの伝説の世界樹の木の下で、
平成生まれの新キャラの子に、
告白されてからでも遅くはなかろう。」
次回、ためぞうの冒険 第二話
「入試」
ためぞう「そっからかよ!!」
「あら、おはよう、サフィリアさん。」
銀色の髪にブレザー姿の女子高生にそう返すのは、
同じ制服を着た女の子。
「お、おはようございます、アリス会長。」
会長と呼ばれたその娘は、
有り得ないくらいの美貌を誇っている。
蒼い瞳に、プラチナブロンド。
見るからに北欧系の美少女で、
サフィリアと呼ばれた娘も、
可愛さは世界ランキング級の美少女だが、
アリスのそれは、
美しいという言葉では、
喩えようもなく、
グランプリ王者級だ(連続防衛中)。
王に、王が重なるほどの、
絶世の美少女である。
さわやかな朝日に照らされる日常に、
非、現実的なほど神々しい光景が、
九州の片田舎にて、繰り広げられていた。
時は、西暦20XX年ッーー!!
人類は世紀末を波乱とともに向かえ、
かつてなく巨大な壁であった、
『不景気』
という試練を、
乗り越えようとしていた、
新世紀を生き抜く若者たちの姿を、
ハートフルに描く五つの物語であるーーッ!!
(ここは息継ぎなしでお願いします。)
第一話 「ためぞうの冒険」
ためぞう「オッス! オラ、ためぞう。
貯めるに蔵と書いて、
『ためぞう』だぞ。
オラは、願いを叶えるために、
ラヴんな朝の光景を覗き見てるゾ。」
ためぞう「えー、当方16才なのですが、
魔王の討伐を王様から頼まれたり、
100円もらったりしてないんですが、
冒険したい年頃です。」
ためぞう「・・・。
間がもたんな。」
ためぞう「美少女はいい、美女もいい。
オレは、世界で一番のハーレムを夢見る、
高校一年生なんだからな。
しかし、オレの十六年の人生経験が語るのは、
この後に、
『ためぞうの冒険 おわり。』か、
次週、最終回、
『ためぞう、時の流れの果てに。』だ!
理由は簡単、キャストがオレ一人しか、
タイトル表記のあとに、しゃべってないからだ・・・。」
ためぞう「・・・。
すまないと思っている。
美少女一人、登場させられない、
理想の桃源郷を覗き見しているだけの男に、
世界の1グラムすら語る資格はないということくらい。
だが、ここでは終われん、
終わりたくないのだよ!
誰か、出てきてください。」
マイオスト「やあ!」
そこに、銀髪の男マイオストがあらわれた。
ためぞう「アリガトウ!
そして、ありがとッスーー!!」
マイオスト「いや、
過去のためぞうの冒険 エピソード0(ゼロ)には、
私と、嫁のハインウィンドは、
登場してたからね。」
ハイン「嫁いうなぁ!」
ハインウィンド(ブロンド ナイスバディ)があらわれた。
マイオスト「同窓会?」
ためぞう「いや、
オレ、マジで共学の高校とか、
通ってみたいんで、
路線変更しないでね。
子供が生まれましたの写真が入った年賀状を、
結婚しました、のハガキもらってないのに、
もらったりするのは、
もーちょっと先でいいんで。」
マイオスト「もらったw」
ためぞう「マジか!!」
ためぞう「・・・。
路線変更はなしでお願いします。
お二人は、新婚生活を楽しんでてください。」
マイオスト「そだね。」
ハイン「ぶっ飛ばしていいか?
お前らを。」
マイオスト「おいおい、
やめてくれよ、ハニー。
人前じゃないか、
ハッハッハー!」
マイオストは、
お星様になりました。
ハイン「次は、貴様だ。」
ためぞう「一度だけでいい!
チャンスをくれ・・・。
通ってみたいねん。」
ハイン「・・・。
まあ、いいだろう。
過去の弟子に、機会を与えるのも、
師であった者の務めであろう。
あとはまあ、
何とか、がんばれ。」
ハインは、
スーパーの方に向かって立ち去った。
ためぞう「ポイント10倍デーか。
・・・いかん、流されるなオレ。
握ったチャンスを無駄にするな。
リサイクルキャラの巣窟の同窓会には、
あの伝説の世界樹の木の下で、
平成生まれの新キャラの子に、
告白されてからでも遅くはなかろう。」
次回、ためぞうの冒険 第二話
「入試」
ためぞう「そっからかよ!!」