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外伝 II  「エリスさんの胸は、控えめになりました。」

2016年03月26日 21時44分46秒 | ためぞうの冒険・外伝(仮+試しなど。)
 外伝 II

   『勇者誕生。』



     - あらすじ -


 こたつでのんびりしていた、エリスさん。


 ですが突然、

 わけのわからない過去の別世界に、

 飛ばされちゃったのです。


 早く、帰ってこれるといいですね♪


エリスさん「まったくだよッ!

      てか、このタイトルはなに!?


      勇者誕生しちゃうのかYOー!!!


      やばいよ~、

      ためぞうの将来が、

      大変なことになっちゃうよーーーッ!!」


 まあまあ、エリスさん落ち着いて。


エリスさん「おい、

      私をワナに落としたあげく、

      ちんたら影で語ってる、

      そこのナレーターっぽいヤツ。

      なんでそんなに落ち着いてんだよっ、


      下手すりゃ、てめぇも危機一髪だろーがっ!!


      ・・・いや、まずは、落ち着け私。

      ためぞうの未来を守る策を思い付け。


      ああ、そうだ。

      今こそ、とんちの出番だろ。」


 知力には自信のないエリスさんですが、

 割と、とんちは効く方です。


 すぐに我に返ったエリスさんは、

 冷静に、状況を分析しているようです。


 その清純そうな天使な乙女姿は、

 凛として、知的にも見えるのですが。


 奇跡の美少女を演じるのも大変なのですねっ。


エリスさん「知力低くて、悪かったねっ。


      誰かさんのおかげで、あらゆる経験値が、

      ほとんど失われちゃいるが、

      まあ、この気合だけは、奪われちゃいないよっ。」


 ギーガという、

 突然の闇の脅威の顕現を前に、


 都市国家連合の貴族たちは、

 果敢に戦う味方を置き去りにして、

 その場からの逃走を図ります。


 場に取り残された両軍の兵士たちは、

 一時的に混乱しますが、

 人同士で争っている状況ではないと、

 次第に、互いの手を止めます。


エリスさん「なっ!?


      ギーガから逃げ出すなんて、正気なのか!

      何たる、無知だ。」


 エリスさんがそう言い放った刹那、


 すでに、逃げた貴族たちは、

 立ちはだかるように、沸きあがった漆黒の闇に飲まれ、

 悲鳴や絶叫と共に、姿を消していったのです。


 どうやらギーガと呼ばれる妖異は、

 その暗黒に生命力を呑み込んだだけ、

 成長していくかの様です。


 姿を10メートルほどの黒の球体にまで膨らませた時点で、

 それを人のカタチへと変化させました。


エリスさん「戦士化したか・・・。


      ギーガの本能は、殲滅だ。

      逃げるヤツから、真っ先に狙われ、

      全てを闇へと塗り替えるまで続く。


      自らの力が限界に達し、その身が朽ち果てるまで。」


 闇を纏う異形の戦士。


 その剣や鎧からは、液体のような妖気が黒く滴り、

 周囲の空間に、ノイズのような黒き戦慄を撒き散らします。


 愚かな侵略の先導者たちに、

 取り残されたとはいえ、

 一時停戦を交わした、両軍のその兵の数は、

 4万にも上る大軍です。


 兵士たちは、各々の部隊長の指揮の下、円陣を組むと、

 素早く防御態勢を整えます。


 錬度の高い指揮官に指揮されているようで、

 そこに、城塞都市側の将軍が加わっています。


 相手の数は、僅か『1』ですが、


 敵はドラゴンの群れより、

 遥かに脅威の存在であるという事実を、

 過去の苦い経験から、

 すでに思い知らされているのか、

 兵士たちの周囲には、緊張が張り詰めています。


エリスさん「すでにギーガ戦を経験済みの、

      骨のある隊長でもいたか。


      どうやら、そこはラッキーなようだね。


      フゥ・・・、

      これなら勝算が、ゼロというわけではないか。」


 先ほどの、銀髪の少年剣士には、

 ただならぬ潜在能力を感じたエリスさんです。


 同じ力を持つ者として、

 彼に眠る『戦士』の力を、

 エリスさんは直感で感じていたのです。


 戦士・・・、それは、

 巨大な力を操る事の出来る、

 とても稀有な存在。


 煌くライトフォースという、

 まるで魔法としか形容しきれない奇跡の力を、

 そのつるぎに纏わせ、


 ギーガという闇の妖異の因果を、

 断ち切ることの出来る唯一の存在。


 錬度の高い兵士たちの防御陣は、

 ギーガがいかに強大だとはいえ、

 たやすく駆逐できるものではないハズ。


 その時間稼ぎこそが、

 銀髪の少年剣士には、貴重なものとなるのです。


 エリスさんは、彼のその眠れる力を、

 半ば強引に引き出す事が可能です。


 なぜなら彼女の正体は、

 戦いの女神、『ジラ』であるのですから。 


謎の声「ねぇ、エリスさん。

    その純白のウェディングドレス姿で、


     『戦天使』っぽい事は、やらないんですか~?


    今のルックスがあれば、

    きっと立派に、素敵なワルキューレを演じる事が、

    出来ると思いますよーっ。」


 エリスさんの後を追って、

 こちらの世界にやって来た様子の、

 その声の主は、

 そのエリスさんに、結構な無茶振りをして来ました。


エリスさん「・・・ああ、それをやったら、

      きっと、貸衣装はボロボロになって、

      毎日キラキラに磨いている、

      愛するバイクを、失っちまうだろうね。


      でも、それしか、手段がないというのなら、

      あえて覚悟を決めてやるさっ!!」


謎の声「エラいっ!

    見上げた心がけです。


    そんなエリスさんの愛する宝物を失わずにすむ、

    チャンス到来と行きましょう!!


    選択肢とか、出してみちゃっていいですかー?」


エリスさん「え、そんなん出来んの!?」


謎の声「おぉ・・・、

    ノリで言ってみただけですが、乗り気ですか?


    では、聞くだけ聞いてみませんか。

    行きますよーっ!」


   ◇ エリスさんに、選択肢でぇーす!! パート2~♪



     → ・ 謎の声の主に登場してもらい、

         ギーガを一瞬のもとに消し去ってもらう。


         (あ、・・・パワーちょっぴり使っちゃうんで、

          エリスさんだけ、元の世界に戻れませんネ。てへっ。) 



       ・ この場は、可憐なる少年剣士と、

         兵士たちに託して、

         こっそり、元の世界に戻ります。


         (びみょ~な、モヤモヤが残っちゃいますが、

          安全第一なら、是非こちらのプランで。)



       ・ 戦乙女の装束を、お渡しますので、

         パパッと、着替えちゃって下さいね。

         貸衣装は、こちらで万全に保管させていただきます。

         たまには存分に、はっちゃけちゃってみてはっ!


        (露出が、若干高めな感じですが、

         兵たちの士気が上がること請け合いです。


         ビキニ程度の面積の鎧と、
 
         ヒラヒラの飾り付きの、

         女性戦士向けのセットになります。
 
         色指定は、純白でお願いします。)



エリスさん「強制で、三番目しか選べねーよッ!!」


 端から見たらその叫びも、

 変な独り言にしか聞こえない恥ずかしさか、

 素直に着替えるエリスさんです。


 魔法少女の変身シーンとまでは行きませんが、

 何故か、洋服売り場の試着室のように、

 着替えは見えない仕組みです。


謎の声「気を使ってみました。」


エリスさん「あー、もぅ!


      なんか普通にベラベラ話出したな、謎のヤツ。

      ややこしいから出て来いとはいわんが、


      って、これってちょっとまてよ、オイッ!」


 用意された鏡に映るその姿に、

 エリスさんは、赤面です。


 ピッタリと肌に吸い付くような、

 薄いスケスケの白い生地の肌着に、


 大事なところだけしか隠していない、

 ビキニ的な軽装の白銀の鎧。

 ヒラヒラの飾りの絹布を使いこなせなければ、


 それはもう、

 真夏のアバンチュールくらい恥ずかしい格好です。


謎の声「中三の頃のエリスさんは、

    微乳でよかったですねっ。


    OL時代のあの暴れチチだと、

    ポロリもありですから。」


エリスさん「うっせーよっ!

      牛乳パワーで、頑張ったんだよ!!」


謎の声「でも、それだけ可憐で端正な容姿なら、

    そのサイズでも、バッチリ需要はありますって。

    ウフフフフッ・・・。」


エリスさん「その喋り方・・・、もしかして、

      結構万能なマジックアイテムを持つ、

      ウィルハルト王子のおねーさん。


      完全無欠のマンション管理人、

      ローゼさんなのか?」


謎の声「惜しいっ!


    あー、でもちゃっちゃと、

    戦天使の演技やらないと、

    周りが全滅しちゃいますよ。」


エリスさん「!?


      確かに、話は後回しだ。

      一人でも多くを救わねばっ!」


 エリスさんは、力の限りを振り絞って、

 勇敢に立ち上がります。

 手にする長槍は、杖代わりといった感じで、

 まだ、身体のダメージはほとんど回復しきってはいません。


 ですが、その凛として美しい、

 戦乙女の姿は、


 周囲の視線を引き付けます。


 天から使わされた、戦いの天使は、

 追い込まれた兵士たちには、

 雲間から差し込む、一筋の光のように、

 勇気と希望を与えます。


兵士「伝説の、戦乙女。

   なんと、気高く美しい・・・。


   勝てる、我らはこの戦いに勝てるぞッ!!」


 防戦に転じていた兵士たちは、

 その目に鋭気を宿し、

 天使を守る為なら、

 その身を賭しても構わないという覚悟を抱きます。


 次の瞬間、

 一体のギーガの開けた異界との歪みから、

 大量の妖異が、噴出すようにその数を増やします。

 良質な獲物を見付けでもしたかのように。


百人隊長「怯むな!


     ギーガ以外の妖異など、我らでも十分に、

     押し戻せるッ。


     ルクミランの軍と共闘し、都市の住民を守るのだ!


     ・・・我らが受けた雪辱を、

     貴族どもに味合わされたあの苦痛を、

     その剣込めて、突き進むのだッ!!」


 都市国家連合の兵の多くは、

 貴族に敗北し、

 従属させられた、数多の都市の住人たちです。


 脅威であるギーガが、

 争いを煽る貴族どもを消し去った今、


 一つの都市の陥落を目の当たりにするのは、

 耐え難い光景です。


 それまで刃を交えあっていた両軍の千人隊長たちも、

 想いを一つに、迫りくる妖異との戦いに望みます。


エリスさん「・・・これが、

      あのセバリオスさえも、求めてやまなかった、


      戦天使の力、なのか。」


 説明は出来ませんが、

 その能力を持たないエリスさんに、

 戦天使としての能力が発動しています。


 それは、大いなる加護の力。


 戦場にいる全ての兵士たちを、

 柔らかに包むその光輝は、

 剣の一撃など寄せ付けもしない、見えない鎧となり、

 鋼よりも強固に、その身を守護し続け、


 さらに、兵たちの手にする武器に、

 光は、強い力を与えます。


 それは、銀髪の少年剣士に、

 特に顕著に見られました。


 彼は、たった一人で、

 強大な闇であるギーガの戦士と対峙しているのです。


城塞都市の将軍「我らが戦乙女が、

        『勇者』を遣わされたぞ!


        怯まず進めーッ、

        妖異どもから我らの大地を守り抜くのだ!!」


 ギーガの脅威はすぐに隣国まで及びます。

 ここで食い止めなければ、

 城塞都市の住民はおろか、

 故郷で待つ愛する人々にまで、

 留まる事なく、容赦なく襲い来るのだから。


 エリスさんは、象徴としての役割を果たしながらも、

 静かに沈黙しています。


エリスさん(・・・やばいよー、

      勇者、誕生させちまったYO--!!!


      お、落ち着け私、

      ・・・む、無理w、落ち着いてられるか。


      ためぞうの希望のフラグを、

      私はポッキリやっちまったのかい!?)


謎の声「エリスさん、

    可憐な乙女という事で、

    姐さん言葉は禁止でーす。

    口に出さなくてもでーす。」


 エリスさんは、姐さん言葉を封印された。


エリスさん(貴女、一体、どれ程の力をお持ちなのですかッ!


      ・・・何故か、変な口調になってしまっています。

      違和感が、ありますー!!)


 エリスさん、頑張って下さいネッ。


 こうして、強大なる闇に対して、

 人々の反攻が始まった。


エリスさん「操られてるだけですってっ!!」



           そのIIIに続きます。
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日記 3・20

2016年03月20日 20時29分19秒 | 日記
 こんばんは、井上です。


 第二話を書いてる途中で、

 これ、このまま書いてたら更新遅れちゃうなぁ・・・、と思いまして、

 途中までを載せる事にしました。 ^^:

 まだこの先は、今からという感じです。


 ワープロソフトを久々使うと、

 ついつい、空いた時間に、短い作業を繰り返してしまい、

 中々、テキスト量は稼げませんで。

 遅くなったりしてます。^^:


 いつもは、更新画面で一気で書き上げてしまうので、

 だらだらと長時間作業をしていましたが、

 早く、ワープロソフトを使いこなせるようになって、

 効率の良い作業が出来るように、なればなぁって、思ってます。


 第二話のプロットというか、筋書きは出来ているのですが、

 毎度、当初のあらすじからは、話が脱線して、

 何か違う方向にいったりしてますネ・・・。


 余談ですが、(ここは読み飛ばしてもらってもいい感じの、裏の裏ですが。^^:)


 過去に、DFのサイドストーリーとして、

 漆黒の魔王編から始まる、六つの魔王編エピソードを、

 やろうと思っていたのですが、


 そこで出てくる、対極の存在である、

 『六極神』が、

 今の、DFセカンド以降のストーリーに、

 名称を変更して、設定として使用されております。


 漆黒の魔王編は、最後にヒロインのセリカさん(エルフ)が、

 眠りについて微妙な感じで終わったりしていますが、

 即、赤の魔王編(赤髪のエリク)へと続く過程で、

 円満に目覚める感じで、


 その時、セリカさんの力を借りて、


 (エーテルっぽいのが、ふわーんと光の収束体になって、

  異世界とのゲートを僅かに開くと、

  双子の兄妹を導くようなパターンで登場する予定でした。


  遺伝情報の一部(主に外見)などがそこで、

  重なってしまうので、

  実際には、血の繋がらない者同士であるのに、


  双子は、セリカさんの事を母のような大きな存在と、心で感じてしまうようになる。

  という流れを予定していました。)

 
 双子が、かの地に降臨するという展開でした。


 クリシュガルデの大覇王、アスラフィル・フィオ兄妹は、

 そこの所から来ています。


 そんな感じで、いろんなエピソードを持ち寄って、

 セカンド以降で、なんとなく、

 まとめようかなと、している次第です。


 どうも、適当ですいません。^^:



 では、今日の日記。


 朝ごはん パン

 昼ごはん ご飯と、ほうれん草の玉子炒め

 夕ごはん お好み焼きと、かしわの煮付けと、おみそ汁です。


   ではまたです~。^^


謎の声「待たれよ、解説の人。」


(・ ω ・)「はい、何でしょう?」


 銀髪の中年、マイオストさんが現れた。


マイオストさん「えー、番外編の場外編辺りで、

        登場してることにして下さい。


        自分、同窓会みたいなものの後、

        何かのショックで、

        空のお星様になっているのですが、


        そろそろ、戻って来てもいいんじゃないかなぁ~って。


        は、早すぎましたか!? ハハッ、ハッ・・・。」


 そのマイオストさんを遮るように、

 カバディの構えで、現れるエストさん。


エストさん「そう、まだ早いのですYO!

      マスオさん。」


マイオストさん「うぉう!

        なんか、エストさん、

        凄く強くなっちゃってる!!」


 エストさんは、言います。


エストさん「今、あなたのポジションには、

      セバリオスさんという、

      つよ~いお方が鎮座されておられるのでぇす!


      果たして、椅子取り合戦で、

      あのカンペキ超人さんに、お勝てになられますかな?


      自信があるようなら、

      戻って勝負を持ちかけられるのも、いいでしょう。」


マイオストさん「む、無理っw

        てか、ハードル、際限なく高いでしょ!」


エストさん「必要なのは運なのです、マスオさんッ。」


マイオストさん「うぎゃーーっ!」


   キラーーーーーーンッ・・・。


 エストさんの、腰の入ったアッパーカットで、

 再び、夜空の星に戻るマスオストさんでした。


 その光景を見つめる、エリスねーさんが、

 ポカンとした表情で、立っています。


エストさん「ひゅるるるるぅ~~~♪


      こんばんは、ためさんのおねーさん。

      何も、見てないですよね?

      具体的に、冴えない銀髪の中年さんとか。」


エリスねーさん「み、見てないよ・・・。


        エストさんは、ためぞうの大事なお友達で、

        私の大いなるワナ避けサポーターでもあるし。」


エストさん「それじゃ、今晩はここで失礼しますー。」


 エストさんは、その場から音もなく立ち去った。


エリスねーさん「エストさん、ステルスまで身に付けているのか・・・。

        う、うん。頼りになるなぁー。」


 エリスねーさんも、何事もなかったこように、

 口笛吹きながら、家へと帰っていきました。



エリスねーさん。「では、またです~~~。^^」
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外伝 「迷える年頃なエリスさん。」

2016年03月19日 18時41分56秒 | ためぞうの冒険・外伝(仮+試しなど。)
 深いエメラルドの美しい髪を持つ、

 ナイスバディな、美人OL、

 エリスおねーさん。


 独身、23才

 そのまま、いない歴。


 まだまだ鮮度は、ピチピチです。

 
 仲間たちからは、いつも姐御扱いされてますが、

 なかなかどうして、

 セーラー服とかコスプレしても、

 まったく違和感なしの若々しさです。


 ・・・きっと若さは永遠とでも、勘違いをなさっているのでしょう。


 お肌の曲がり角は、

 ヘアピンカーブを描くようにやって来るというのに・・・。


エリスねーさん「そんな勘違い、してねーよッ!

        ・・・甘い恋とか、
        ちゃんと妄想してるって。

        んんっ、言ってて恥ずかしいな。」


 ある春先の寒い夜。


 今宵も、エリスねーさんは、

 愛するマイこたつの中に、

 まるで首を出した亀のように、深くもぐり込んでいます。


 せっかく天から授かった、その美貌もむなしく、

 浮いた話の一つもなく、

 今の今まで、

 だらだらとコタツで、長い時を無駄にしてきました。


エリスねーさん「べ、別にいいだろうょ。

        寒い夜なんだから、ゆっくりさせてくれよぅ。」


  - おおっと!! 危険なワナが発動した。 -



 エリスねーさんは、

 我が家のほかほかマイこたつの中から、

 見知らぬ地へと、ワープしたのでした。


エリスねーさん「うぉぅ!?」


 波乱に満ちた世紀末をなんとか乗り越え、

 時ははや、新世紀21。

 情報世界の先駆けとして、

 スマートフォンが世を席巻する、通信会社の三国時代。


 危険な誘惑や、ワナがあちらこちらと、

 ちらほら顔を出す、まさにサバイバルな近年。


 21世紀生まれさんも、もう立派なJKさんですね。

 いつの時代も、お父さんは娘が心配なものです。


エリスねーさん「女子高生じゃなくて、悪かったねっ!」


 いえいえ、OLさんの需要もなかなかなものですよっ。

 スキルのある女性は、素晴しいものです。


 エリスさんは、免疫少なそうなんで、

 ワナ避けスキルはお持ちではなかったようですね。

 残念です・・・。


エリスねーさん「ば、バカにすんなー!


 ・・・確かにその通りなんだが、

 そこら辺のチャンスは、もうちょっとくれよぅ。」

 
 ワナ避けとして、有り難い効果を持つ、

 弟分のためぞう君の姿を、

 最近は、あまり見かけないようになりました。


 そのせいか、

 コロッとワナに落ちていく、

 エリスねーさんでした。


エリスねーさん「た、ためぞ~~ぅ!

        早くお使いから帰ってきて~ぇ!!」


 そんなソウルな叫びも届く事はなく、

 
   ブォォォォォーーンッ!


 というワープ音の中に、

 消えていくエリスねーさんでした。


 こたつのテーブルの上に、無造作にポイッと置かれている、

 ためぞう君のトランシーバーとか、

 とっさに握っとけば、よかったですネッ!


エリスねーさん「アドバイス、遅っせえよッ!!」



 ・・・それは、古の時代。


    タタタ、ターランッ♪ ターランラン♪


エリスねーさん「な、なんだ!?」


 鉄という技術を手にした人類は、

 その塊をつるぎや、槍へと作り変え、

 群れを成し襲い来るモンスターや、

 人間同士のささやかな領地争いに、

 明け暮れる日々を送っていました。


 妖異(ギーガ)と呼ばれる外敵に、

 生存圏をじりじりと削られながらも、

 共に手を取り合い、それに抗う事もせず、

 我が身可愛さに、同胞を盾とし、

 その種を繋いでいたのでした。


エリスねーさん「オ、オープニングでも始まったのか!?


 てか、どんな時代に飛ばしてんだよ、コラッ!」


 エリスねーさんは、ワープしたばかりで、

 よろよろしてます。


 一度、戦闘不能になって、回復したばかりの状態のようですね。


エリスねーさん「や、やべーよぉ!

        た、ためぞう、助けてくれよォ!!」


 純白な絹地のウエディングドレスをその身に纏い、

 強烈な二日酔いから復活したような、

 青ざめた表情のエリスねーさんは、

 芝の上に敷かれた、白のクロスの上に、

 美しい姿で寝かされています。


 おとぎ話ですか?


エリスねーさん「わたしに聞くなよッ、

 あたたっ、身体が動かねー・・・。」


 実は、春のブライダル特集にモデルとして登場する予定を、

 明日に控えたエリスねーさんでした。


 独り身に染みる冬のような寒さに、

 ふらふらと、こたつの温もりに誘われ、

 いつもの赤いジャージに着替えるのを忘れていたようですねっ。


エリスねーさん「ありえねーだろ!!


        貸衣装着たまま、こたつに潜り込むほどの、

        うっかりさん設定なのか、わたしは!?」


 とっても高額なこの衣装に、シミでも付けては、

 エリスさんのこよなく愛する、ナナハンのカスタムバイクは、

 その弁償として、消え去ることになるかもしれません。


エリスねーさん「お、恐ろしい事をさらっと言うなーッ!」


 動かなければ、汚れることもありませんので、

 安心してくださいね。


 周囲では、守る城塞都市側の兵士と、

 侵攻する軍勢の激しい攻防戦が繰り広げられていますが、

 運よく、かやの外といった感じなので。


エリスねーさん「何だよ、そんなデンジャラスゾーンで、

        戦闘不能っぽいってよッ!


        すんげー、あぶねーじゃんよ。」


 おやまあ、美人度アピールでござるか~?


 そりゃ、そんなドレス着て寝っ転がってるからって、

 真っ先に、狙われそうって意味でしょうか。

 実際、端から見たら眠れる美女感バリバリですが。


エリスねーさん「そこまで自意識過剰じゃないってw

        てか、ナレーションぽく語ってるヤツ誰だよ!?


        出て来いよッ、こらっ!!」


 ・・・出ちゃっても、いいですか?



 ◇ エリスねーさんに選択肢でぇす!


  → ・ ホイホイ付いてきたっぽい、謎なヤツを引っ張り出す。


    ・ うかつに出すと余計にややこしくなりそうだから、放置。


    ・ もう少し様子を見て、ヒロイン気分に浸っておく。



エリスねーさん「放置だよ、


        ・・・きっとロクなことにはならないから。」


 おお、放置プレイですね。

 では、先に話を進めちゃいますー。


エリスねーさん「ちゃっちゃと、頼むョ・・・。」


 ぶっちゃけた話、

 ガチでエリスさん、狙われてますよっ。


 良かったですね、ホントに今回はヒロインでした。


 どちら側の兵士さんたちも、

 煌く羽を舞い散らしながら降りてきた、

 エリスさんの姿を見て、


 城塞攻防戦から、エリスさん争奪戦へと、

 目的が変わっちゃってます。


 戦利品には手を出すな、の暗黙のルールで無事なだけなので、

 劣勢になった方が、無理やり来ちゃうかもしれません。

 決着、着いちゃった時も、

 それはそれで、めんどくさい事になりそうです。


 舞い散る羽の演出は、こちらでやっておきましたので、

 経費などはお気になさらないで下さいネ。


エリスねーさん「ま、マジなのか・・・。


        いや、ちょっとまて、

        そりゃ独り身が寂しいからって、

        いくらなんでも、それかよッ!


        選ぶチャンスくらいは、下さい・・・。」


 あらあら、もしかして、

 久々のヒロイン抜擢に、照れちゃってますか?


 そうですね、

 そこにある、手鏡でも見てはいかがでしょう。

 せっかく、準備してるんだから、使ってくださいよ。


エリスねーさん「あ、ホントにある。」


 エリスねーさんは、その理不尽な脱力に抗いながら、

 何とか鏡を手にします。


エリスねーさん「んっ・・・、


        なっ!

        ちょっとまて、なんじゃこりゃ!?」


 手鏡の向こう側にいるねーさんは、

 とても若々しく、

 まさに純真無垢な、可憐な乙女さんになってます。


 年頃は、15~6才のピチピチな感じで、

 まさにマジカルな感じで、変貌を遂げておりました。


エリスねーさん「おお・・・、

        近頃のアンチエイジングって、

        マジ、ハンパねえのな。」


 そんなレベルを遥かに超ちゃって、

  『あの日の君』 にまで戻っています。


 まさに奇跡です。

 いい仕事をしたと自負しております。



  ◇ エリスねーさんが、おねーさんではなくなった!


      キララ、キラ、キラ、キラァァーーン♪


  エリスさん「・・・。

        それでいいのか、


        浮かれてる場合か、私。」


 第三次・ルクミラン城塞都市戦、

 と後に呼ばれるこの戦い。


 なだらかな平原に築かれた、

 堅牢な石造りの城壁を覆い尽くさんと、

 南方の都市国家連合の軍3万5千が、

 守備軍8千に対して、

 完全包囲を敷いています。


 この時代では、かなり大規模な戦いです。

 衝突する歩兵隊同士は、激しく火花を散らし、

 打ち鳴らす高い金属音が、周囲を緊張させます。


 攻めあぐむ歩兵たちに、

 前列へと移動する、千騎を超える騎馬隊。

 その蹄は、大地を揺らし、

 城塞の手前、敵側の弓隊の射程前で、隊列の槍先を揃えます。

 一方の守備側の兵士は、一斉に槍衾(やりぶすま)で迎え討つ構えです。

 
 こうして、僅かな沈黙が流れます。


 騎馬隊の突撃告げる角笛が、総攻撃の合図となるのです。


 エリスさんは、

 この空気感に覚えがありました。


 そう、そこは間違いなく、

 彼女が生まれ育った蒼の星、

 エグラートの大地でした。


 始まりの大地、エグラート大陸。

 かつては、遥か南方までをその領土とし、

 数々の英雄や、戦士たちを輩出してきた、

 この星、最大の大陸です。


エリスさん「ファールスの月が無い!?


      どういうことだ、

      ・・・フォーリナの存在すら感じないぞ。」


 エリスさんは、困惑しているようです。


 それも、そのハズ、

 本来なら、この強い日差しの照りつける日中にあっても、

 この星の月であるフォーリナは、

 青白く見えているはずなのです。


 エリスさんは、その理由を悟ると、

 背筋に寒気が走ります。


エリスさん「六極神の戦いがまだ続いている世界なのかッ!


      まずいぞ、このまま争いなんてむやみ続けてたら、

      ヤツらに付け入る隙を与える!!」


 愛すべきこの大地はまだ、

 フォーリナの三神の加護を受けていない、

 無防備な世界だと、

 その三神に『ジラ』という神の名で連なるエリスさんは、

 置かれた場所が、いかに危険であるかということを、

 思い知るに至るのです。


エリスさん「南方、ルクミランといえば、

      過去に、無益な争いで、

      おろかな厄災を招いた都市の名だ。


      これがその・・・、

      私がエグラートの大地に抱かれる前に起きた、

      星の半分を失うキッカケとなった戦いなのか。」



 それは、エリスさんがこの地に生を受ける、遥か以前のお話です。
 

 現在のエグラート大陸を中心とする数多の国家や勢力は、


 雷帝セバリオスを筆頭とする、

 フォーリナの神々と、

 魔王ディナスの支配するファールスの月による、

 強力な二重構造のシールドで、星の表面が覆われ、

 妖異に対する一定の加護を得ています。


 ですが、その加護を受けていないとなれば、

 とてつもない脅威に、常にさらされ続けている、

 滅びと、淘汰を繰り返す、

 混沌の時代という事です。


 何故なら、妖異とされるギーガに対抗する事の出来得る、

 『戦士』が、ほんの僅かしか存在していないのです。


 エリスさんの予感通りに、

 都市国家連合の本隊の方から、

 悲鳴が残響となって響き渡ります。

 最悪の展開に、突入したようです。


エリスさん「・・・ギーガの進入を許したか。


      戦力の問題じゃない、問題なのは質の方だ。

      このままだと、瞬く間に都市ごと闇に呑まれるだろう。」


 そう言うエリスさんは、

 自由の利かない身体で、その身を起こし、

 落ちていた鉄のつるぎを握りしめます。


エリスさん「!? 私の戦士能力が遥かに落ち込んでいる。


      まさか、戦闘経験までもが巻き戻されているのかっ!!」


 つるぎを杖に、膝を折るエリスさん。

 星の引力がその身体にはまだ、ずしりと重い様子です。


エリスさん「甘えてるんじゃねーぞ!!

      ここには、

      私しか、戦士がいないんだ。


      私が、戦うしかない。」


 そんなエリスさんの前に、

 一人の少年剣士が現れます。


 光線の輝き次第で、その色彩を無限に変化させるような、

 美しく無垢な、銀髪を持つ少年。

 その背丈は、エリスさんにはやや及ばないが、

 端正な顔立ちに、白磁のように澄んだ肌。


 軽装の鎧をその身に着け、立ち上がるのを制止するように、

 少年は、凛々しい姿で、エリスさんにこう告げるのです。


銀髪の少年「天使様は、この僕がお守りします。

      だから、まだゆっくりとその羽を休めていて下さい。」


 強い意思に溢れる少年の、その美しい紫の宝石の様な眼差しは、

 エリスさんを静止するには、十分でした。


エリスさん(・・・。


      こほん。

      べ、別に、いいなぁとか思ってないからね。


      というか、大丈夫なのかこの展開は!)


 エリスさんは、英雄誕生の目撃者になったような気持ちになります。


エリスさん(これ、やべーよッ!


      英雄っていゆうか、まんま勇者誕生じゃないか。

      ためぞうのエンディングが、

      この私をキッカケに始まってしまっちゃうよぉ~~!


      やばいよー、マジやばいって!!)


 でも、天使様とか慕われちゃってるのに、

 謎の少年君の足引っ張って、

 活躍の邪魔しちゃうのは、いかがなものなんでしょうね?


エリスさん「なんて試練もって来るんだよ、もうっ!」


 ちょっとすねた様な顔も、可愛らしいエリスさんでした。


エリスさん「だから、やめろって!」


                その2に続きます。
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日記 3・12

2016年03月12日 21時23分56秒 | 日記
 こんばんは、井上です。


 今日は寒いですね、

 コタツの横で、

 日記っぽいものを書いてる次第です。


 やっと、パソコンがメーカーさんから戻ってきたので、

 初期設定とか、やってました。


 こつこつと、ゆるくアップしていければと思っています。


 ブログのタイトルを最近ちょっと変えてみたのですが、

 基本は、DFとかのページが多めなのですが、

 ちょっとだけ、新しいものを書いたりしてみようかなと、

 そう思いまして、『とか』など、足してみました。


 まだ、勉強不足で、

 いろんなツール(お絵かきのソフトなど)を使いこなせていませんが、

 じわじわ、慣れていきたいなぁーとか、

 思っています。



 本日の日記。


 朝ごはん  菓子パン2個。

 お昼ごはん ご飯とお魚ハンバーグに、ほうれん草。

 夕ご飯   ビーフシチュー。


 になります。



 ではでは、

        またですーー。 ^-^



 解説の人は、立ち去った。


 エストさんが、現れた!


エストさん「アホ姫のエストです。


      よそ者にアホとか言われる前に、

      言っているだけなので、

      気にしないでくださいね。」


 エストさんは、

 エリスねーさんのコタツに入っています。


 お風呂から帰ってきたエリスねーさんは、

 何でいるの? とかツッこまずに、

 いつもの赤いジャージ姿で、

 コタツに入ります。


 エリスねーさんから、ふらふわと漂ってくる湯気は、

 何だかいい香りが漂ってきます。


エストさん「今日は、別府の湯ですか?」


エリスねーさん「当たりだけど、

        エストさん、温泉の素とか詳しいの?」


 ためぞうが、バイト先のお花屋さんで試作している温泉の素は、

 香り高く、身体を芯からほっこりとさせてくれます。

 今日は、別府な気分のエリスねーさんです。


 エストさんは、勝手に上がりこんで、

 お茶を入れたり、おやつの八橋とか、パクっといっています。


エストさん「京都のお土産ですか?

      修学旅行とかの。」


エリスねーさん「ん? ああ、それね。


        今日、バイクで買いに行った。

        テレビのお土産番組見て、それで。」


エストさん「もう食べちゃってますけど、

      勝手に食べて良かったですか?」


 八橋の箱の半分が、空になっています。

 エストさん持参の巾着に、

 何個か入っているみたいです。


エリスねーさん「お土産に、たくさん注文してきたから、

        別にいいよ。

        ちゃんとエストさんの分も買ってる。


        早ければ明日くらいには、届くんじゃないかな。」


エストさん「これが、お土産にはなりませんよね?


      後で、ちゃんと一箱いただけちゃいますよね。」


エリスねーさん「うん。


        エストさん、お茶ありがと。

        一緒に、食べようよ。」


 エリスねーさんは、お人好しです。

 ちょっと姉御肌入ってるので、

 後輩の女子から信望を集めています。


 そんな美人なエリスねーさんの、頭にのっかっている、

 タオルに興味がありそうなエストさんです。


エリスねーさん「ん、お風呂入っていく?」


エストさん「いえ、そのタオルと残り湯には、興味があります。


      この、飲み終えたフルーツ牛乳のビンに残り湯と、

      できれば、髪が乾いた後に、

      タオルを頂ければ、


      ドラゴン討伐したくらいの報酬になるので。

      お持ち帰りたいです。」


 エストさんは、さりげなくコタツの上に置かれた、

 ためぞうのトランシーバーに向かって、そう言うのでした。


エリスねーさん「よくわかんないけど、


        もしかして、何かのワナだったりするの?」


 トランシーバーの先にいる、

 レオクスさんとセバリオスには、十分なワナとなり得るでしょう。


レオクスさん「・・・否定できません。」


セバリオスさん「エストさんは、気が利くなぁ。」


 二人の心の声が聞こえた気のした、エストさんです。


 エストさんは、絶え間ない試練の連続を乗り越え、

 あの山の頂を目指していたりします。

 8000m級の山なのです。


  ピンポーン!


エリスねーさん「お、なんだこの時間に。

        ちょっと、行って来る。」


 玄関の向こうにいたのは、

 かつての弟分の、古蔵さんでした。


古蔵さん「ネコのマークの宅配便、


     ネコのマスクの古蔵です。」


 古蔵さんは、かなりのイケメンな為、

 エリスねーさんの趣味の入った封印の力によって、

 謎のマスクマンにされています。

 憎めないネコマスクで、

 古蔵さんは、日々、真面目にアルバイトに励んでおりました。


古蔵さん「ねーさん、

     ハンコかサインいいっすか?」


エリスねーさん「あ、そのお土産な。

        一つは、お前んだから、そのまま持って帰っていいよ。」


古蔵さん「ありがとー、ねーさんッ!」


 古蔵さんは、そんなエリスねーさんに、

 のこのこと付いて来た、エストさんを見て、

 こう悟りました。


 (ワナを仕掛ける側になるまで、成長しているんだ・・・。


  何処かの天才軍師の知恵でも得ているのかな?

  とにかくオレは、気を付けておこう、と。)


 エストさんは、そんな古蔵さんに、ニヤリとしました。 → こんな感じで。 (Φ ω Φ)ニヤリ・・・


エストさん「古蔵さんも、上がっていきますか?

      コタツ、温めておきましたぜ・・・。」


古蔵さん「強くなったね、エストさん。」


 古蔵さんは、深々とエリスねーさんにお辞儀をして、

 アルバイトに戻っていきました。


エリスねーさん「あいつもすっかり真面目になったな。


        うんうん。」


 古蔵さんの成長を喜ぶエリスねーさんは、

 荷物を空いた部屋へと運んで、コタツに戻っていきました。


 ガレージ付きの一軒家に住んでいるエリスねーさんですが、

 最近、あまり見かけなくなった、

 居候のためぞうを思うと、

 ちょっぴり、広い家だなぁーと感じてしまいます。


エリスねーさん「ためぞう、早く帰ってこないかなぁ。」


エストさん「熟れた身体を持て余す、

      ピチピチのOLのエリスねーさんは、


      ほんのり人肌のぬくもりとか、求めちゃってる方ですか?


      暖かな春は、もうかなり近いですが。」


 トランシーバーの向こう側は、むせ返っているようです。


エリスねーさん「なんだか、ちょっと雰囲気変わっちゃった?

        エストさん。」


エストさん「ちょっとは、成長しましたか?」


エリスねーさん「ああ、成長期なのね。」


 うまく話しをごまかしながら、

 濃いめのガールズトークを交わす、

 エストさんでした。


  - 翌日。 -



セバリオスさん「目にクマが出来てるね、レオクス君。」


レオクスさん「セバリオスさん、スタミナ無限ですか・・・。」


 朝焼けが、夕焼けに見えた二人でした。



エストさん「では、またですー。」


通りすがりのローゼさん「お、恐ろしい子!?」


 ついでにノッてみた、ローゼさんでした。


エリスねーさん「またですー。 ^-^」
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