こんばんは、井上です。
2016年を振り返ると、
オリンピック、野球、サッカーにテニスと、
見ごたえのある年だったなぁ、って思います。
個人的には、今年の春前にパソコンを
ノートパソコンに買い換えまして、
以前より、パソコンに触れる機会も増えた一年でした。
ワープロソフトを使い始めたことで、
(以前は、長年愛用したワープロ本体(今はあまりみなくなりましたね。)
が耐久に達して、以降は小さなノート(10インチくらいです。)で、
シンプルテキストを使用していました。
そして今年、ワープロソフトでしたので、
編集は快適になりました。)
快適さから、文章が長くなりすぎてしまい、
何かと追記しては、横道にそれて、
更新ペースそのものは、落ちてしまいましたネ。 ^^:
そこの改善を、なんとかしたいなーとか思いつつ、
思うだけで、おわっちゃってます。
あまり、筋道や伏線のようなものを、
使用せずに書いている為、書きあがってみないとわからないという、
つじつま合ってるのかな?
と、ぎもんや課題を残し放題の現状です。
張り付くメモ紙に、思いついた事を書いて、
それをB5くらいのノートに、ペタペタと貼り付けて、
書いてるだけですので、
内容そのものは、うっすいものになってしまいがちです。
エリスねーさん「あたしのほら、
秋で始まった会社での話、
もうカウントダウンで、年越しだよね?
外伝送りの左遷(させん)の気配が、ぷんぷんとしてるんだけど。」
ためぞう「ねーさん、何いっても無駄だって。
オレも中々、ねーさんには会えないんだから、
年越しそばでも、食べていきなよ。」
ためぞうは、営業許可を得た屋台で、
そば屋さんをしています。
ドラゴンタウンの繁華街から、
大きなデパートの奥へと向かった、
その先の場所にある、
広くて気持ちのいい公園で、そばを打っていました。
そのさらに先には、
ファルさんのお花屋さんも入る、
ドラゴンタウン商店街も見えるので、
お花屋さんでもバイトに励む、ためぞうにとっては、
都合のいい場所のようです。
となりには、ためぞうたちがよく休憩時に利用している、
おいしいクレープ屋さんもありますね。
ためぞう「ねーさん、今日はそばにしときなって。
クレープ食べたいのはわかるけど、
お土産で買って帰る予定だから、
オレの熱い想いのこもった年越しのそばを、
食べていってくれよな。」
エリスねーさん「お、おう。
やっぱ、今日はなんとなくそばだよね。
それじゃ、そば一つ頼むわ。」
ためぞうはのれん越しに、
あいよっ! っという掛け声と共に、
仕事モードへと入ります。
ぺらぺらと雑談はしていますが、
その溢れる気迫だけは、どうやらホンモノのようです。
エリスねーさん「えー、あたしが最後なの?
・・・客の入りを心配してたんだが、
ファルさんたちも、
サフィリアさんや、レミーアさんたちまで、
もう食べちゃってて、
あたし一人の為に、開けててくれたんだぁ。」
実は一度、ためぞうはのれんを下ろして、
営業を終了していたのです。
ためぞうの今日の営業時間は、午後の8時くらいの予定でしたが、
ねーさんが通るのを見越して、
再度、のれんをかけていたのです。
エリスねーさん「何気に、細かい気遣いとかも、
進化しちゃってたりするのね。
ワナ避けマスターだけだと思ってたのは、
正直、謝るよ。
あたしの知らない内に、
どんどん大きくなってくもんなんだなぁ、
漢の背中ってヤツはようー。」
ねーさん、お酒は飲んでいませんが、
歌い収めのカラオケ帰りで、テンション高めでした。
そのシルエットだけなら、
ほろ酔いで、はしごしている、
おじさんっぽくない事もないですねっ。
色気という部分が、ためぞうと一緒で油断してる時は、
ねーさん、さっぱりです。
エリスねーさん「せめて、年越しくらい、
ゆっくり腰を下ろして、そば食わせろよっ。
変なワナが増えすぎなんだよ、最近。
バイクでツーリングしてる時とか、
あたしの癒しタイムなんだから、
そこまで、ワナとか誘惑しかけて来るんじゃねーよ。」
ねーさんは、空に向かってひとり言です。
そこに、ためぞうのそばがカウンターに置かれます。
ためぞう「反論の余地なしとか、言わないで、
ゆっくり味わっていってくれよな。
まだまだ修行中のそばだが、
そこは気分でなんとか乗り切ってくれよ、
たのむぜ、ねーさんっ。」
どんぶりから、しゅわ~っと、
温かな湯気が、ねーさんの鼻を抜けていきます。
そのいい香りは、出汁に使われた素材の気合いを十分に伝えてくれました。
ねーさんのその手を、箸入れへと誘うと、
コシのあるアツアツの麺を、どんぶりから掴ませ、
一気に、その赤く潤んだ魅惑の口元へ運ばせるのです。
エリスねーさん「うめーっ、
お、お世辞抜きに、ためぞうはすげえよッ!!」
沸き立つ湯気をふーふーっ払いながら、
その端正な顔に十分にまとわせると、
チュルンとすすって、
ねーさんの笑顔が弾けます。
ためぞう「そう言ってもらえると嬉しいねー、
そのねーさんの笑顔が見たくって、今日も頑張ったって思えるよ。」
ためぞうが、いい事言っているのはわかるのですが、
ねーさんには、その箸を握る手を止める事が出来ません。
語らなくとも、姉弟の会話のようなものは、
流れているといった感じでした。
その二人の姿を、遠くで見守る、
セバリオスさんとセリスさんがいます。
セリスさん「姉弟、水入らずという感じで、
何だかいいですよねーっ。」
セバリオスさん「うむ。
セリスをエリスの近くに置いておくと、
エリスの笑う姿がよく見えるのが良い。
今年も、ご苦労だったな、
セリス。
来年も、むしゃむしゃ・・・
よろしく頼む、んぐっ。」
セバリオスさんは、紙袋を抱えて、
ラウエルさんお手製の、そばまんじゅうをパクパク食べています。
そして、そのそばまんじゅうを受け取ったセリスさんは、
口に運びながら、こう言うのです。
セリスさん「はいっ!!
エリス様のおそばに居られるのなら、
しっかりと勤めたいと思いますーーっ。」
セバリオスさん「んっ、
そばに掛けて、おまんじゅう食べてるの?」
セリスさん「んーもう、
セバリオス様、オヤジですよー。
意中の姫君たちの前では、
ちゃんと紳士さんで、お願いしますよっ。
うふふふふっ♪」
セバリオスさん「ハッハッハッ、
この私は、簡単には変われないだろうがっ!
さて、そろそろ初詣の準備でもしようか。」
セリスさん「そうですね、
今年も一年、ありがとうごさいますですーっ!」
エリスねーさん+ためぞう「ありがとうございますっ!
良いお年を。 (^-^)」
今年も一年、ありがとうございます。
良い年をお迎え下さいね。
2016年12月31日 井上 光