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ためぞうの冒険(仮) II 第三十五話 「試練いろいろ。」

2015年02月11日 16時53分12秒 | ためぞうの冒険(ダークフォース セカンド?仮+未定)
ためぞうの冒険(仮) II 第三十五話。



   「試練いろいろ。」



 ためぞうの試練は、

 いつも適当な感覚で訪れます。


ためぞう「そーゆーのやめろよ!」


 イヤよイヤよも好きの内。

 ためぞうは、今日はやることもなく、

 エリスねーさんの家のこたつでお留守番です。


 ためぞうは、わりと落ち着いています。

 電気ポットでお茶を入れて、

 来るなら来いよ、と余裕でお茶飲んでます。


ためぞう「だから、今日は何の試練なんだよ!?」


 知りたいですか?

 知らずに見過ごす事も出来ることもあるのですが。


ためぞう「誰が黒幕かは、知らんが、

     知らなくていいものなら、どうかお帰りを。」


謎の声「ふふっ、仕方ありませんね。

    では、お邪魔します。」


 ガラガラっと扉を開けて、

 アリス生徒会長さんが入って来ました。


ためぞう「か、会長さんでしたか!?

     すぐに、お茶入れます。」


アリス会長さん「まあ、ありがとうございます。」


 会長さんは、ためぞうと向き合うように、

 こたつへと入りました。


アリス会長さん「ずずーっ、心温まるお茶ですね。

        あ、それでですが、

        ためぞうさんに、試練っぽいものが発生しそうなので、

        事前にお伝えに参った次第なのです。」


ためぞう「おお、それはありがたいです。」


 ためぞうは、お茶菓子にみたらし団子と大福を出します。


アリス会長さん「まあ、甘党だと覚えてくれていたのですね。

        うれしいですね。


        まるでそう、例えるなら、

        私とためぞうさんは、幼馴染みか、

        恋人か、夫婦のようですね。


        残念ながら、私は好感度設定がありませんので、

        そこまで飛躍する事はございませんが。」


 それでも会長さんは、そんな空気を楽しんでいるようです。


アリス会長さん「では、本題に戻りますね。


        ためぞうさんに、ある意味のエンディングが近付いています。

        これは、毎年発生するイベントなので、

        あまり気構えないで下さいね。


        チョコレートの日がやって来ます。」


ためぞう「チョ、チョコレートデーとかいうウワサの・・・。

     もらった事はありませんが、

     毎年、記憶の奥底にイベント自体を消し去る事で、

     その試練を回避したような気がします。」


アリス会長さん「乙女の気持ちの詰まった、その甘い誘惑を手にすれば、

        勇気100倍、元気1000倍、


        最速ためぞうさん伝説を、その歴史に刻むことをも出来るでしょう。

        ですが、同時にそれは、ためぞうさんの卒業を意味するのです。


        - ためぞうさんの冒険 就職活動編 - 辺りに流れて行く事でしょう。


        それは確実に、一つの幸せのカタチではあるのですが。」


 ためぞうは、思いました。

 そんな人生も素晴らしいんじゃないかと。

 乙女から本命のチョコレートを貰えるチャンスなんて、

 ためぞうの長い、5000年の人生では、

 有り得なかった事なのです。


アリス会長さん「5000年・・・。苦労なさっていますね。」


ためぞう「えー、現在は18才くらいということでお願いします。」


アリス会長さん「私一人では、決められない事のようなので、

        みなさんの意見を伺ってみることにいたしましょうね。」


 こうして二人は、お隣のレイカさんの家に行きました。


レイカさん「アリスさんと、ためぞうさんがラブラブに腕組みして、

      一緒に来るなんて!」


アリスさん「エリスさんのこたつでの、ためぞうさんとのやり取りは、

      しっかり覗かれていたような気がしますが。

      そこで、レイカさんにもお伺いしたいのですが、

      どうすれば、この危機を穏便に済ます事ができるでしょう?」


レイカさん「そうですねー。」


 レイカさんの家は一人暮らしには割と広い感じの3LDKです。

 せっかくなので、ローゼさんや、ファルさんも呼んでみました。


ローゼさん「おじゃましますー。」


ファルさん「おじゃましますー。」


 レイカさんの家に、アリス会長さんがいたので、

 二人はちょっとだけ、緊張しています。


アリス会長さん「ごきげんよう、みなさん。」



 早速、議題の方に移ると、いくつかの問題が浮かび上がってきます。



   ・ 古蔵さんも、今年は貰えるかも知れない。


   ・ ローゼさんのヒゲパパは、放置でも可。


   ・ レオクスさんは、防ぎきれないのでやはり放置。


   ・ セバリオスさんは、きっともらえないのでこれまた放置。


   ・ エリスねーさんが貰ってるのは、いつもの事なので温かく見守る。



 以上の点から、古蔵さんが注意人物のようです。


 古蔵さんは、ラウエルさんを気に入っているので、

 (リンカさんは、大人バージョンだけ好かれている。)

 もし奪われれば、ファルさんは大いなる危機に立たされるでしょう。


ファルさん「そんなのダメー!!」


アリス会長さん「事の重要さが、お分かりいただけましたか?

        覇王同士の勢力バランスさえ、変える魔力を、

        この時期のチョコさんは、お持ちなのです。」


 アリス会長さんは、そう言いながら、

 レイカさんの手作りチョコをパクパク食べています。


レイカさん「ちょっと、アリスさん!?」


アリス会長さん「とても愛のこもった、甘いチョコですね。

        どなたに差し上げるつもりだったのかしら?」


レイカさん「ぎ、義理チョコです! ご近所のみなさんに、

      日頃のお世話を感謝を込めて、

      レシピ本買って、作ったんです。」


 ファルさんは、ラウエルさんの事で、真面目に悩んでいます。

 心の友ですが、あの古蔵さんにだけは、渡すわけには行かないのです。


 もちろん、ためぞうにも乙女の純愛を渡されては困ります。


 ファルさんは、ラウエルさんのスマホに連絡を入れます。


> ファルさん「ラウー、ちょっといい?」


ラウエルさん < 「どうしたある? ボス。」


> ファルさん「ここ数日中に、誰かにチョコ渡したりする?」


ラウエルさん < 「ああ、街は盛り上がってるあるね。

          特にそれはないあるよ。


          渡したほうがいいあるか?」


> ファルさん「くれるなら、私に頂戴。」


ラウエルさん < 「OKあるよー。」


 通話が終了しました。

 どっと疲れた顔をしたファルさんです。


ファルさん「私、間違ってるのかしら・・・。」


ローゼさん「ためぞうさんを応援しようよの会では、

      抜け駆けは禁止なのです。


      今のためぞうさんは、ちょっとした事で、

      冒険が終わってしまう、転換期にあるわけですから、

      舵取りがとても難しい位置にあるのです。


      チョコレートデーに限らず、

      二人で映画館、観覧車、メリーゴーラウンド。


      これら、全てでエンディングの危険が待っています。

      だから、ファルさんもどうかお気になさらず。」


ためぞう「面目次第もないっす。」


 ローゼさんは、秘密の便利な本を取り出すと、

 ためぞうについて、ちょっと調べてみました。


レイカさん「おぉ・・・、実在するんですね。全知の書!」


 レイカさんが興味深くその秘密の本を見つめていると、

 ちょっと恥らった感じで、ローゼさんはこう言います。


ローゼさん「えー・・・。

      ためぞうさんが、冒険を始めるにあたって、

      履歴書に書いた決意表明がありますので、

      発言させていただきます。


      しゅ、『酒池肉林絶倫計画。』、だそうですよ。」


ファルさん「げほっ・・・。お茶がむせた。」


ためぞう「やめてくれー、

     オレの黒歴史を!

     出来れば忘れたままでいたいんだッ!」


 なんとなく言葉の意味がわかっていなさそうな、

 レイカさんが、こう言います。


レイカさん「それって、もしかして、

      全員から、本命のチョコさん貰うような計画だと、

      思ってもよろしいでしょうか?」


 意味のわかっていそうな、アリス会長さんがいいました。


アリス会長さん「まあ、素晴らしいことです。


        ちなみに私はまだそういう経験はございませんが、

        これで、チョコレートデーが、

        ハッピーデーに変わりましたね♪」


 ローゼさんとファルさんは、赤面しています。

 レイカさんは、本当にわかってないだけのようです。


レイカさん「冒険終わっちゃわないんですよね、

      たくさん、貰っちゃって伝説作って下さいね!


      私も、エリスさんとためぞうさんの為に、

      頑張って、作っちゃいますから。」


 戸惑うためぞう。


 その時、窓の外に見慣れたアホ毛がピンと生えていた!


ためぞう「セ、セリカさんだー!!」


 アホ毛の主は、素早く逃げ去ると、

 町の中で、変なウワサが流れ始めた。


   - ためぞうは、エロいらしい。

        しかも、ギンギンだゾ! -


ためぞう「ウワサ、はやっ!」


 ためぞうは、余計にピンチになってしまったようだ。


ファルさん「これはもう・・・時期が過ぎるのを待つしか。」


ローゼさん「私が、至らぬ事を申さねば・・・。」


レイカさん「本当なのですか?」


 ためぞうは、全てを否定は出来ないらしい。

 健全な男子くらいには、興味はあるのだが、

 エロで、ギンギンは言い過ぎだと思う。


 だが、ためぞうの奥に眠る微妙な男らしさが言うのだ。

 言い訳は良くないと・・・。


アリス会長さん「ためぞうさん、その覚悟は立派です。

        ですが、学園内の風紀というものもありますので、

        ためぞうさんには、もっとお淑やかに、

        密やかに、隠された秘密の花園的に、

        ウワサには気をつけていただかねばなりません。


        言い訳をしないその意気は賞賛に当たりますが、

        ちょっとウワサの方を何とかしなくてはいけませんね。


        レイカさんも、その一旦として、取りあえず、

        ためぞうさんの方のチョコは、義理でお願いできないかしら。」


レイカさん「はーい。」


 エリスねーさんが、帰って着ました。

 でも、ためぞうはお隣さんに遊びに行っているみたいなので、

 ねーさんもこちらへと、たずねて来ました。


  ピンポーン!


エリスねーさん「エリスですー。」


レイカさん「あ、どぞどぞ。」


 中には、強力なメンバーが揃っていたので、

 エリスねーさんも、おっ、となってしまいました。


エリスねーさん「会長さん、ファルさん、ローゼさん、ども!


        おい、ためぞー。

        何か町で、変なウワサが流れてるぞ。」


ためぞう「それで、困ってたんだよ。」


エリスねーさん「つーか、あれ、

        古蔵のウワサだよね?」


みなさん「!?」


 エリスねーさんは、勘違いをしています。

 確かに古蔵さんも、同じ志を抱いていましたが、

 ためぞうも、こっそりと抱いていたのです。


 変なウワサが、古蔵さんのものに置き換わりました。



  - 古蔵さんは、銀河の全てを手に入れて、

      エロエロで、ギンギンな生活を手に入れようと、

                  大いに頑張っているゾ!! -



 何か、微妙にひどくなってます。


アリス会長さん「結果オーライ?」


ファルさん「ええ、望む所です、フフフ・・・。」


レイカさん「ネコのマスクマンの宅配屋さんですよね?」


エリスねーさん「大切な想いを乗せたチョコだって、

        たくさんあるんだよ。


        あれは、作るのと同じかそれ以上に、

        渡すのが難しいよな・・・。」


 エリスねーさんが、それとなく話をまとめようとしていると、

 レイカさんの家に、凄い勢いで、

 古蔵さんがやって来ました!


古蔵さん「ネコのマスクの古蔵です!


     ピンチです、ねーさん助けて!!」


 エリスねーさんが玄関先に出て、

 古蔵さんを説得します。


エリスねーさん「お前、このくらいのピンチなら余裕で越えられるだろ。

        大体、言ってたのは本当の事なんだし。」


古蔵さん「オレ、いま真剣にバイトやって、

     仕事が楽しいんだよ!


     行く先々で、そんな誤解されたらオレ、

     泣いちゃうよ。


     女性についても、今は、その子の笑顔を守りたいって、

     昔とはだいぶ、変わったんだよ。

     そりゃ、一度もいい事はなかったけどね。


     頼むよ、ねーさん・・・。」


 古蔵さんが、真面目になってきたのは、

 エリスねーさんも分かっています。


エリスねーさん「あーもう・・・。

        助けなきゃ、気になって、私が寝れなくなっちゃうよ。


        ローゼさん、ちょっといい?」


ローゼさん「はーい。」


 ローゼさんが、やって来ました。

 古蔵さん好みのナイスバディなプラチナの髪のお姫さまです。

 最近は、表情まで穏やかで、キラめいています。


 古蔵さんは、惚れ吹き矢(三連発)を必至でこらえている!!


エリスねーさん「ウワサって、なんとか出来る?」


ローゼさん「出来ない事はないのですが、

      何しろ、未完な本なもので、

      うまく出来なければ申し訳ないです。」


エリスねーさん「あ、いいから、適当で。


        おい、古蔵。吹き矢なんとかしろ。

        言ってたことと違うじゃねーか。」


 古蔵さんは、思いっきり息を吸ってたので、

 げほげほ、むせています。


 ローゼさんの全知の書(みかん)が発動!


 ウワサは、上書きされました。


  → - 愛に枯れた古蔵さんに、義理チョコの一つでも。 - と・・・。


 ウワサが、追記されました。


  → - 彼女募集中! 出会い上等! 愛羅武勇!! -


エリスねーさん「よかったな、古蔵。」


古蔵さん「ありがとう、ローゼさん! ねーさん!」




ローゼさん「では、またー。 ^-^」

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