ダークフォース続き(仮)新規 Twitterは@14ayakosan です

ダークフォースDFと続きに仮セカンド。Twitterは @14ayakosan 新規とDF追加再編です

こんばんは、エリスです。 9・23

2010年09月23日 21時37分06秒 | 番外編(かなり番外地です。)
エリス「こんばんは、

 『エリス姐さん』こと、
 エリスです。」

エリス「解説の人が、しっかりしていないんで、
 本編で、再登場出来ていないことはおろか、
 画像がカラーでもありません。

 本編ではありませんので、
 丁寧な言葉を、個人的に選んでいるつもりです。

 アホ姫のエストちゃんからは、
 おネエ言葉とか言われそうな、
 本来の荒々しさは、
 出番の多い、本編の方で発揮したいと思っています。」

エリス「エストちゃん、さようなら。

 テキパキ、作業を進め、
 画像をカラー化して、早く本編を進めなさいな、
 解説の人。

 これから、ポップ率上昇の私(あたし)には、
 番外編も、場外篇も不要です。」

エスト「ひ、酷いわ、エリス姐さん。」

エストが、狙ったように通りがかった。

エリス「アンタに、姐さん呼ばわりされるつもりはないよ!

 さっさと、冒険にでも出て、
 レベル上げて出直してきなっ!!

 もとい、
 ・・・ごきげんよう、エストちゃん。」

エリスは、立ち去った。

エリスは、立ち去れない!!

エスト「ぜいぜい、
 逃がしゃしないわよ、エリス姐さん!!」

エストは、カバディの構え!!

エリスを逃がさないつもりのようだ。

エリス「私が、熱くならないうちに、
 引っ込んでた方がいいわよ?」

エスト「前作でも活躍したくせに、
 今回も活躍しようとしている姐さんが、
 許せないだけよっ!!

 バカ(たぬぞうさん)のお守りを、
 妹に押し付けて、抜け駆けしようなんて、
 ズルいよ、姐さん!!」

エリス「・・・。」

エリス「話すと長くなりそうだね、

 別に、頼まれたわけじゃないけど、
 あたしゃ、アセリエスのお守りをしてるだけで、
 相当、肩がこっているんだい。

 アホ姫と化したアンタに、
 付き合っているヒマはないんだよ。

 悪いけどね。」

エリスは、迷わず本気モード!!

エリスは、思い切りがいい方だ。

エリスは、レベル98の実力を発揮した。

戦闘力は、9800万1だゾ!!

エリスの先制→

剣皇流奥義・響 第一の剣を発動!!

エストに、100万ダメージ!

エストは、倒された。

エスト「えーーーっ!!」

エリス「さっさと、教会にでも行って復活するか、
 悪の魔女にでも、蘇生してもらうんだね。」

エリス「アンタに恨みはないんだけど、
 あたしゃ、面倒が苦手なんだ。

 ケリを着けたかったら、這い上がって来な!!」

エリス「・・・コホン。

 というわけで、私はここで失礼させていただきます。」

エリスは、立ち去った。

エスト「そんなぁ・・・、
 姐さ~~ん、見捨てないでよぉ!!」

エリスは、
ふと何かを思い出したように、戻ってきた。

エリスは、ポケットからメモを取り出す。

エリス「では、
 今日の解説の人の日記です。」

エスト「に、日記って。」

エリス「朝食 即席うどん。
    昼食 即席焼きそば。
    夕食 茶碗蒸し。

    夜食は、空欄。以上です。」

エリス「では、失礼します。」

エリスは、行ってしまった。

エスト「・・・。」

エスト「・・・何かを学ぶのよ、エスト。

 たぬぞうさんだって、あの人が教育した時は、
 かなりいい意味で、輝いていたわ。

 アセリエスさんも、姐さんのおかげで
 今や、一国の王以上の発言力を手にしているんだし。」

エスト「スパルタ教育!?

 そう、スパイスにスパイスを加えた、
 あのドSさこそ、
 スーパーソルジャーを誕生させる秘訣なんだわ!!

 私も、何かをあやかる為に、
 さっさと教会に寄付して、蘇生しなければ。」

エストに、ラッキー発動!

エストは、セバリオス教の女僧侶に、
通りがかりに蘇生してもらった。

エストは、復活した。(HPは、1です。)

エスト「あ、ありがとう、
 金欠な私を救ってくれて!!」

女僧侶のレーナさん「早く宿屋で、体力回復してくださいネ。」

エスト「う、馬小屋に泊まってきます!!」

レーナさん「・・・。

 そんなにお困りなのですか。」

エストは、レーナさんに、
1000Gの施しを受けた。

レーナさん「これで、二、三日、
 ゆっくり休んで下さいね。」

エスト「女僧侶さんは、回復魔法は使えないのですか?

 それとも、MP不足ですか?」

レーナさん「それもそうでした!?」

レーナさんは、天然だ。

すっかりその事を忘れて立ち去ろうとしていた。

レーナさんは、回復の呪文Ⅰを唱えた。

エストのHPは、8回復した。

エスト「・・・もっと、パンチの効いた回復呪文をください。」

エストのHP表示は赤いままだ。

エストは、なにげにHPだけは高い。

レーナさん「・・・。」

レーナさん「私は、回復呪文が得意ではないんですっ。」

レーナさんは、MPがカツカツだ。

レーナさんは、手渡した1000Gの入った包みをじっと見た。

レーナさん「・・・。」

レーナさん「・・・これ以上、言わせないで下さい。

 ハワイ旅行も十分に出来る金額だと思うのですが。」

エストは、ネコババしようとしている!

エスト「ネ、ネコババ言うなッ!!」

レーナさん「す、すいません。

 私、女教皇様に呼び出しを受けているもので、
 今は、そのくらいの事しか出来ないんです。」

レーナさんの、施しの効果!!

エストは、残金50Gを受け取った。

エスト「えっ!?

 所持金1050G(税込み)なのに、
 1000Gもいきなりくれてたの!?」

レーナさん「すいません、
 僧侶としての私の力不足です!!」

レーナさんは、恥ずかしそうにそう言って、
立ち去ってしまった。

エスト「か、返すって!!

 蘇生してもらったうえ、ネコババしただなんて、
 ヒゲパパや、黒メガネのおっさんに、
 何言われるか、わかったもんじゃないわ!!」

レーナは、
もうすでに、遠い地平の彼方だ。

エスト「・・・。」

エスト「しょぼい悪役みたいになってしまった。」

 ・しょうがないので、リッチにハワイ旅行。
 ・リッチにスウィートルームで、HP回復。
 ・ネコババ。

エスト「ロクな選択肢が、ねえ!!」

エスト「うぎゃ・・・。

 戻ってきて、女僧侶さん!!
 物理的に助けて、
 立場的に追い込んで立ち去るのはやめて!!」

エストは、1050Gを手に入れた。

エスト「だから、返すって!!」

エストは、逃げ出した!!

エスト「逃げ出せないってば!!」

立ち去るで、よい?

エスト「立ち去る+
 お金を郵送にて返却を希望。」

エストは、1050Gを失った!

エスト「表示がまぎらわしいわっ!!

 ちゃんと返したって書きなさいよ。」

エスト「・・・ちゃんと返してますからね、

 っていうか、手数料分、
 私は余計なダメージも受けちゃってますからね!!」

エスト「今日は、HP回復の為に、
 自室でぐっすり寝たいと思います。

 王子様のパーティにいる姫なのに、
 自分に回復呪文も唱えられないという突っ込みは、
 HP 9(最大HP 5000)の今は、ご遠慮願います。

 自分、不器用な武闘派姫なもんで。

 格闘は得意ですが、算数は苦手です。」

エスト「ヒゲおやじどもの奇襲に備えて、
 少しでもHPを回復しておきたいと思います。

 では、おやすみなさい。」


エスト「またです~~~。」
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今日の日記 9・16

2010年09月16日 20時13分33秒 | 番外編(かなり番外地です。)
エスト「こんばんわ、エストです。」

エスト「今日の私は、ちょっと気合入ってます!!

 なんと、だらだら番外編で油を売っていたら、
 私の顔グラフィックが、
 モノクロ(セピア調)から、カラーへと変わっていたのです!」

エスト「鉛筆に、色付けただけの簡単なものですが、
 出来はともかく、カラー表示というだけでも、
 差別化されたのだと、私は確信します。」

エスト「だらだら、番外編に出ていた甲斐がありました。

 さようなら、モノクロの凛花ちゃん。
 さようなら、落書き級の初期設定画しかない、他の女性キャラさん。
 さようなら、グラフィックすら間に合っていない、ダブルヒゲおやじ。

 これからの敵は、
 同じカラーの顔グラフィックを持つ、
 悪の魔女のウィルローじぇさんと、
 悪の女教皇のアセリエスさんたちです!!

 どちらもいやらしい敵ですが、
 何とか『旧ヒロイン』としての実力を、
 この番外編にて示してやってやろうとそう思います。」

エストさんは、そう息巻いていますが、
ここはその番外編ではありません。

エスト「ああっ!?

 タイトルがホントに日記になってる!!」

そうなのです、
番外編は、終了してしまったのです。

エスト「えーーーーっ!!

 やっとこれから、私のレジェンドが、
 番外地にて華やかに展開される予定だったのに!!」

本編で、頑張ってください。

エスト「な、な、何でいきなり本編に戻っちゃうワケ!?

 どーせ、本編戻っても、
 ヤマモトのおっさんと、
 ローじぇさんの戦いが再開されるだけで、
 私の出番がないじゃない!!」

えー、本編は、
解説の人の得意とするテキストっぽい書式ではなくなりますんで、
進行速度が大幅に低下する為、
番外編ほど、サクサク文字数が稼げません。

というわけで、
番外編への余力がなくなってしまうのです。

エストさん、
番外編、おつかれさまでした。

エスト「勝手に終わるなーーっ!!

 ハアハア・・・、
 今、本編に戻られても、私の活躍する場所がないわ。

 ローじぇVSヤマモトが終わっても、
 次に出てくるのは、
 あのケバケバしさ全開の、悪の女教皇アセリエスさん。

 私が、美味しい思いをする隙なんて、何処にもないわ!

 本編はもうすぐ、凛花ちゃんも出てくるって言うのに。」

それでは、
本編の方に戻りたいと思いますので、
手早く、今日の日記です。

エスト「日記やめーー!!

 どうせ、三食の履歴言って終わりでしょ。

 私が活躍できるという確約が取れなくては、
 引き下がるわけにはいかないわ!!

 だって、私以外の番外編登場者は、
 本編でも出まくりじゃないのっ。

 私、たXぞうさんみたいに、
 本編どころか番外編にも出れないキャラに、
 堕ちるわけにはいかないのよ!!」

エストサンは、『旧』ヒロインなので、
仕方の無いことデスネ。

エスト「仕方ない言うな、解説の人!!

 本編で出番薄いなら、せめて番外編でだべらせて。」

これからは、日記主体の更新で行きたいと思います。

内容は、主にその日の三食を語るだけの内容ですが、
解説の人は、特にイベントに満ち溢れた生活を
送っているわけではありませんので、
たいして書く内容もありません。

シンプルなテキスト内容で行きたいと思います。

『エストは、今日も一日、平和でした。』 -完-

みたいに。

エスト「い、一行で終わるなっ!!

 ・・・このまま終わるわけにはいかないわ。
 せっかく、手に入れた居場所ですもの。

 例え『アホ姫』と呼ばれようが、
 花で例えるなら、『雑草』と言われようが、
 裏設定のレミルって人に、
 相当、いいとこ持っていかれてた(成分的に)としても!!

 私は最後には、笑顔の中心で高笑っていたいのよっ!!」

解説の人は、逃げ出した。

エストは、素早い動きで回り込み、
解説の人を逃がさない!!

エストは、本編では持っていない戦士能力、
『限定解除』を発動して、
エストと、解説の人が存在する空間を、
世界から切り離して、退路を断った!!

解説の人「本編で、それを発動出来れば、
 エースでいられるのに。」

エスト「うるさいわね!!

 昔の私(旧アイドル時代)なら、このくらい余裕だったの!!
 どうして、あんなに弱く、
 しかも、アホっぽい姫になっているのよ!!」

解説の人「えっと、『限定解除』について簡単に説明します。

 強い戦士の人が、本来の力を発揮する時に、
 世界を壊さない為、封鎖された空間を作る技です。

 普通の戦士の人には、必要ない能力なので、
 エストさんには、ありません。」

エスト「持ってなくって悪かったわね!!」

解説の人「しかし、素人であるこの私に対して、
 そんな能力を発動しても、
 あまり意味はないと思いますよ。

 何せ、戦闘力『1』なもので。」

エスト「こうなったら、神の力にも似た奥義である、
 選択肢の発現をやるしかないわ!!

 さあ、選びなさい!!」

 ・日記をつける。
 ・エストが比較的いい思いをする番外編を増やす。
 ・むしろ、エストを本編でいい思いをさせて、ヒロイン復活!!

解説の人「えっと、
 普通に1番の、日記をつけるを選びたいのですが。」

エスト「あれ、おかしいわっ!?
 そんな選択肢を出したつもりはないのに!!」

???「ウフフフフ・・・。
 甘いですわよ、エストさん。」

エスト「そ、その声は、
 ウィルハルト様に憑りついてる
 悪の魔女の人!!」

ウィルローゼは、涼しい顔をしながら、
エストの作り上げた封鎖空間に土足で入ってきた。

ローゼさん「ちゃんと、赤いドレスに似合う、
 可愛らしいパンプスを履いていますわよ。

 エストさんのように、
 間違えてトイレのスリッパを、
 部屋で履いているようなことは、ございませんわ。」

エスト「人が、ホントにトイレのスリッパを、
 部屋で履いてるみたいに言うなーーっ!!」

エスト「って、勝手に入っても来るなーーっ!!」

ローゼさん「ウフフ・・・。
 私(わたくし)、人が嫌がることをするのを、
 心地よく感じますの。

 勿論、度が過ぎた悪戯で、
 お父様にまでご迷惑が及ぶような事は致しませんが、

 本編でも、番外の地でも、限定解除すら超える能力を持つ、
 この私ならば、
 エストさんの欲まみれの選択肢を変えることなど、
 容易いことですわよ。」

解説の人「そうでしたか、
 助かります~。」

ローゼさん「取り分けて、
 あなたを助けようと思ったわけではありませんが、
 感謝の言葉は、幾らでも述べて下さって結構ですわよ。

 私、人に褒められるのには、慣れておりませんので。
 ウフフフフ・・・。」

エスト「ローじぇさんは、帰れ!!

 呪いの魔法がさっさと解けて、
 悪の魔女から、
 元の可憐な王子様に戻って、
 天蓋付きのベットで、寝てなさい!!」

ローゼさん「あらまあ、
 出てきて早々、そんな酷い言葉を浴びせられるだなんて、
 出てきた甲斐がございましたわね、ウフフ。」

解説の人「悪の魔女の人、
 さっさと、この封鎖空間から逃がしてくだされ。」

ローゼさん「・・・。

 そういえば、私。
 この番外の地では、
 ロクな扱いを受けていないような気が、致してきましたワ。

 それは全て、そこにいる
 解説の人である、貴方の責任なのかしら、ね?」

解説の人「!?」

解説の人は、逃げ出した!

何処にも出口はない!!

ローゼさん「あらあら、その慌てようでは、
 間違いはないようですわね。」

エスト「勝手に、話を進めないでよ!!

 先に、そこの解説の人に話があるのは、
 私の方なんだからね!!

 悪の魔女の人、割り込みは禁止ー!!」

ローゼさん「そうですわね、
 では、順番を待つことにしましょう。」

ウィルローゼは、そう言うと、
何処からか取り出したプラチナ製のパイプ椅子に、
ゆっくりと膝を組んで腰を下ろした。

エスト「では、解説の人、本編で会いましょう。」

解説の人「では、今日の日記をっと。」

エストは、限定解除の効果を消し去った。

エスト「・・・。」

エスト「・・・思ってもないことが、
 口から出てきてる。」

ローゼさん「では、私の番かしら。」

エスト「・・・ローじぇさん、
 何かしたでしょ?

 っていうか、足の間からチラチラ見える、
 白いパンツを何とかしなさい!」

ローゼさん「これは、私としたことが、はしたない。」

 ウィルローゼはそう言うと、一応、足を組み直した。

 直後、ウィルローゼは立ち上がり、
 何処へとなく、プラチナ製のパイプ椅子をしまった。

エスト「足を組みなおす意味ないじゃん!!」

ローゼさん「それもそうですわね。

 ですが、エストさんの周りに、
 パイプ椅子や、一斗缶を置いておくを、
 それを凶器へと変える危険性を感じまして、
 椅子の方は、しまわせていただきました。」

エスト「私は、何処の悪役女子レスラーだ!!」

ローゼさん「ウフフ・・・、
 エストさんが、悪へと染まると仰るならば、
 悪の魔女などと呼ばれているこの私と共に、
 二人で、解説の人を倒してしまいましょうか?」

エスト「倒しちゃダメでしょ!?

 私が、いい条件を引き出してから、
 ローじぇさんは、自分の趣味に走って。」

エスト「さあ、選ぶのです、解説の人!!」

 ・エストを番外地で活躍させる。
 ・エストを番外地で王にする。
 ・ローゼさんとヒゲパパの愛の軌跡をドロドロに描く。

エスト「あーー、また選択肢が変になってるし!!

 ローじぇさんは、引っ込んでて!!」

解説の人「エストさんを、番外地の王にして、
 適当に、エンディングで。」

エスト「解説の人も、選ぶなーー!!

 選ぶなら選ぶで、1番を選びなさい!!」

解説の人「ですが、本編を進めないと、
 ローじぇさんと黒メガネのおっさんの決着もつかないし、
 バルマードも出せないのですが。」

ローゼさん「まあ、お父様が登場するのでしたら、
 それを先に言っていただかなくてわ。」

ローゼさんは、解説の人の方に寝返った。

エスト「裏切り、はやっ!」

ローゼさん「利の有る方を選択しただけのことです。

 エストさんをからかっているよりも、
 現実的に、お父様のお嫁さんになれる近道を、
 選ぶのが、この私にとってはより深い喜びなのです。」

エスト「どんだけ、ファザコン!?

 ってか、あのヒゲのおっさんがどんだけ魅力的なわけ、

 偉そうに、ヒゲなんか生やしちゃって、
 大国の王様ってだけじゃないの。
 大陸最強の剣王とか、おだてられてる、
 ただのヒゲじゃないの。」

ローゼさん「・・・別に、私の愛の形が異常であることを、
 否定いたしたりはしませんが、

 それだけ素晴らしいステータスをお持ちのお父様を、
 ただのヒゲ扱いとは、
 エストさんが見る目のない人で助かります。

 私から言わせていただくなら、
 エストさんは隣国の姫として、お父様の妃となり、
 息子のウィルハルトをいいように弄んで、
 大国の威信によって、奪われた祖国を奪還すればよいのではなくて。

 王族の結婚に愛など必要ありませんし、
 お父様の妃となれば、
 『祖国奪還』の大義名分の下に、
 他国の顔色など気にせずに、
 大陸最強の軍団を操る事も出来るでしょうに。」

エスト「はっ!?」

エストは、ウィルローゼの口車に乗せられようとしている!?

エスト「確かに、ライバルの多すぎるウィルハルト様より、
 ファザコン娘が一人、くっ付いているだけのヒゲの方が、
 攻略難度は、随分下がりそうだわ。

 そうよね、王族の結婚って大抵、政略結婚だし、
 籍だけ入れて、ヒゲを放置しておけば、
 この私でも、天下を握れそうな気がしてきたわ!!」

ローゼさん「あの、今でも亡きお母様のゾッコンの、
 お父様を、口説ければの話ではありますけれど。」

エスト「ヒゲなんか、一服盛って眠らせてるうちに、
 大臣に書類一切を任せて、
 婚姻届に親指を押させればいいだけのことだわ。」

ローゼさん「・・・。
 本当に、お父様に
 まるで興味がないといった感じですわね。」

エスト「ヒゲおやじになんて、興味はないわ!!

 むしろ、染み付き始めたおっさん臭さを、
 払拭したいと、
 ファブリーズン(除菌・消臭剤)ふりかけまくっているわ。」

ローゼさん「私の存在に、嫉妬してしまいそうな、
 凛花や、他の王族の姫たちより、

 こういうエストさんのような、現金な方の方が、
 後々のお付き合いが、楽なのかもしれませんわね。」

ローゼさん「番外地にて、何度かコケにされたことを、
 解説の人にお礼参りするつもりでやって来たのですが、

 そういった愉快な展開が待っているのでしたら、
 私としても、心が少し穏やかになってきた気が致しましてよ。」

ローゼさん「それでは、私、
 魔法が解けて、ボケ王子に戻るまでの間、
 内職の造花作りがございますので、
 この辺で、失礼いたします。

 では、ごきげんよう。」

ウィルローゼは、去っていった。

エスト「ローじぇさんは、敵なのか味方なのか、
 よくわからない人だ・・・。」

エスト「解説の人に、お願いです。」

解説の人「はい、なんでしょ?」

エスト「たまには、遠く離れた場外篇で、
 Xめぞうさんを、活躍させてあげてください。」

解説の人「おお・・・ゆとり発言だ。

 でも、番外編では、ダメなんだ。」

エスト「はい、ダメです。

 番外編は、この私とローじぇさんが、
 何かを熱く語らう場所に丁度いいので、

 たXぞうさんなどに、出番はないのです。

 ローじぇさんは、一応知力が100あるので、
 時々、為になるような事も言ってくれる気がします。

 知力98のアセリエスさんの方が、
 よっぽど、ローじぇさんより賢そうに見えますが、
 より、怖い感じがする人なので、
 今のところは、ローじぇさんでOKです。」

解説の人「ほうほう。」

エスト「では、今日の日記です。」

解説の人「えっ!?」

エスト「今日の朝ごはんは、
 おにぎりです。

 塩コンブと、ふりかけをおにぎりにしたやつです。
 海苔を巻いて頂きました。」

エスト「お昼ごはんは、から揚げです。

 焙煎ゴマソースにつけて、頂きました。」

エスト「夕食は、たまごみそ汁で、
 たまご三ついれて煮込みました。

 そして、これから晩酌の予定です。
 私は、昭和生まれですが、未成年なので、
 ビールは、ノンアルコールです。」

エスト「夜が深くなったら、
 ローじぇさんが、時間切れで、
 麗しのウィルハルト王子様に戻った頃を見計らって、
 寝込みに、仕掛けたいと思います。」

エスト「それでは、みなさま、
 ごきげんよう。

 本編でも、番外編でも、
 頑張りたいと思います。

 たxぞうさん、
 場外篇で、元気でいて下さいね。」

エスト「ではでは、

 またです~~~~。^^」
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こんばんわ、本田 凛花です。

2010年09月12日 21時22分43秒 | 番外編(かなり番外地です。)
凛花「えっと、初めましての人も、
 よろしくお願いします!

 凛花と書いて『リンカ』と呼びます。」

凛花は、丁寧にお辞儀をした。

画像は、大鎧を纏っているが、
本人はブレザーを身に着けている。

ブレザーは、
私立マクスミルザー学院中等部のモノで、
彼女は、そこの学院の生徒会長でもある。
(大学院まで含む、全生徒の生徒会長。
 理事長の孫娘である為に、
 結構乱暴に、権力を振るっている。)

凛花「権力なんて、振るってません!!

 そもそも、マクスミルザー学院って、
 番外編の適当設定ですよね。

 本当の私は、剣王国四天王ですよ。」

剣王国というのは、
正式には、『ティヴァーテ剣王国』の事を指すが、
大陸に剣王と名の付く国が無い為、
よく、『剣王国』と略されている。

ちなみに、凛花はブレザーに、
黒のオーバーニーソックスで、
絶対領域をアピールしている。

美脚を意識するのは、
胸の方が、やや謙虚であるせいもあるが。

凛花「余計な解説入れないで下さい!!

 私は、ちゃんと本田家に伝わる大鎧を身に着けていますし、
 腰には、家宝である、備前長船を帯びています。

 いつ、ローゼ姫様が暴れてもいいくらいの備えは、
 しておかなくては、剣王家の四天王は務まりません。」

そう言うと、凛花は定期入れの中の写真を見つめた。

そこには、灰色の髪をしたヒゲのおっさんが写っている。

この子の趣味は、『オヤジ』のようだ。

凛花「解説やめーー!!

 ほんと、アセリエスさんが言ってたように、
 ロクでもないことが、
 次々と捏造されていく・・・。」

凛花は、その定期入れの中の写真を抜き取って、捨てた。

凛花「捨てませんよ!!」

凛花は、さらにその写真をグリグリとつま先で踏みつけた。

凛花「大切な人の写真に、
 そんなことするわけ、ないじゃないですか!!」

凛花にとって、
そのヒゲのおっさんは、『大切な人』らしい。

凛花「・・・。
 間違ってはいないですけど、
 変なベクトルをかけられてる気がする。」

実は、本田さん(凛花)と、バルマード先生(ドイツ語教師)は、
好き合っていたのです!!

凛花「どうして、そこだけ名字で呼ぶ!!」

そして、昼メロ風な展開を経て、
本田さんの名字は、『マクスミルザー』に変わりました。

凛花「事実とはまるで違うけど、
 確かに、今の私の名は『凛花=マクスミルザー』。

 ん、もぅ!
 その昼メロパートは詳細を語って下さい!!

 解説さんには期待しないけど、
 私と、バ、バルマード様の衝撃展開は、
 く、詳しく知りたいです!!」

そうして、凛花さんは、
『未亡人』と、なりました。

凛花「と、飛んだーーー!!

 っていうか、バルマード様を他界させないで!!
 管理者が足らない賃貸物件にも、
 私は、行きませんから!!」

故バルマード氏の葬儀の際の、
凛花の儚げな中等部のブレザー姿は、
参列者の涙を誘いました。

絶対領域も健在です。

凛花「勝手に殺さないで下さいっ!!

 葬儀も、勝手に執り行わないで!!

 って、中等部のブレザーって、
 私、幾つで結婚してるんですか!?」

解説人「15ですが、何か?」

凛花「だ、ダメでしょ!?

 せめて、16歳になって結婚したくらいは、
 言っておいて下さい!!

 バルマード様の名誉を傷つけないでっ!」

解説人「中学生の教え子に手を出してる時点で、
 そんなものあったもんじゃないと思いますが。

 羨ましい話ですが、横に置いといて、

 では、選択肢です。」

 ・15歳の勢いでアタックして、ヒゲゲット。
 ・16まで待って、横からヒゲを奪われる。
  (犯人、管理者のローゼさん。)
 ・卒業(18)まで待って、ヒゲが他界する。

凛花「2と3は、何ですか!?

 これ、1以外選べないじゃないですか!!」

解説人「本田さん、
 貴女が欲しいのは、ヒゲ?
 それとも、世間体?」

凛花「それは確かに、
 愛>世間体ですけど、
 あまりに例えが酷すぎます!!

 って、3番は、バルマード様が死んじゃってるし!!」

解説人「いいですか、本田さん。

 ファンタジーの1,2年というのは、
 めまぐるしく世界が変化するものなのです。

 社会の授業の歴史の人物は、
 確かに何十年という時を経て、
 偉業を成しますが、

 勇者様が、何十年も魔王倒すのに時間かかっていたら、
 次のソフトが発売出来ない、
 もとい、ヤングではなくなってしまうのです。

 バッテリーバックアップの電池だって、
 切れちゃうかも知れませんよ?

 本田さんの『女学生』というアビリティだって、
 そんなに長く使える必殺技ではないのですよ?」

凛花「・・・やっぱり、
 アセリエスさんの言う事と聞いて、
 早めに逃げておかないと、
 どんどん奈落へと、落とされていっちゃってる気が。」

凛花は、逃げ出した!!

定期入れが、解説の手の中だ!!

凛花は、逃げられない!!(バス通学の為)

凛花「バス代一回分くらい、払いますよ!!

 定期入れの写真は惜しいですが、
 ネガは持っているので焼き増しは可なのです!!」

解説人「選択しますか?」

 ・バス代を払って逃げる。
 ・定期入れを、なんとか取り戻す。
 ・勝負して、ヒゲ一日占有権を手に入れる。

凛花「・・・。

 何ですか、その一日占有権って。」

凛花は、その内容を想像した。

凛花の想像は、乙女の枠を超えている!!

凛花「超えてませんーーー!!」

解説人「具体的に、どう超えてないの? 本田さん。」

凛花「・・・。

 映画を見て、ファミレス行って、
 観覧車で夕焼けを見て、
 門限には滑り込みます!!」

解説人「ああ・・・なるほど。

 本田さんとこ、
 家臣達が門限とかうるさそうだもんね。
 もし、本田さんが一分でも遅れると、
 家臣さんたちは大挙して、
 王城ドーラベルン(ヒゲの家)を取り囲みますね。」

凛花「・・・はぁ。

 はい、確かに仰るとおりです。
 私の事を思っていただけるのは嬉しいのですが、
 色恋沙汰になるとお家騒動になっちゃうので、
 控えてます。

 えっと、ややこしいのですが、
 本田は旧姓で、
 現在の名字はマクスミルザーです。

 マクスミルザー公爵家を継いだもので・・・。」

本田さんは、実はお姫様だったのです!!

凛花「・・・。

 本田姓の時から、一応、姫ではあったのですが、
 辺境から、大陸の姫へと栄転したのでしょうか・・・。

 個人的に、『姫』などではなく、
 一人の女の子として、学園ライフとか
 送ってみたかったのですけど。」

凛花は、胸は控え目だが、
ブレザーが良く似合う女子だゾ!!

セーラー服だって、きっと似合うゾ!!

成長と共に、
背も胸も育つと思っているかも知れないけど、

それは、夢だと
全知の書を持っている悪の魔女は言ってたゾ!!

凛花「ガーーン!!

 こ、このまんまの幼児体系だと、
 ローゼ姫様(悪の魔女)は、仰っていたのですか!?

 牛乳だって、いっぱい飲んでるし、
 深夜の学園で、
 鉄棒にぶら下がって、特訓してるんですよ!!」

解説人「本田さん、
 良く聞いて下さいね。

 例えあなたが多少メリハリの効いた、
 ナイスバディに近づいたとしても、

 ゴージャスバディを持つ悪の魔女の、
 引き立て役になるのが関の山です。

 同じ土俵で勝負をしてはダメです。

 そんな、悩めるあなたに、
 選択肢です。」

 ・スク水を着て、その初々しさをアピールする。
 ・むしろ、年中、スク水。
 ・さらに、スク水の上から、体操服とブルマで強化。
 ・あえて、イモジャージを着て、
  時々乱闘事件などを起こす不出来なクラスメイトを、
  助けに行ったりする。

凛花「ありえないですから!!

 どの選択肢もありえないですから!!」

悪の魔女の持つ、全知の書の知識!!

バルマード(ヒゲ)は、スク水には弱いらしい。

解説人「強いのもどうかと思いますがネ。」

凛花「ス、スク水、ほんとですか?」

解説人「まあ、まだまだ暑いですが
 季節は秋に向かっていますので、
 使用方法は、工夫が必要になるでしょうが。」

威力はバツグンだ!!

と、全知の書には記載されてある。
見えないような小さい、*1 *2などで、
使用の注意書きがなされているが、
凛花には、それが見えていない。

解説は、見て見ぬフリだ。

凛花「・・・。

 そんなことなら、もう少し夏場に、
 アピールしておくべきでした。

 そこまでの勇気が持てたかどうかも疑問ですが。」

解説人「ハワイは、常夏ぜよ。」

凛花「ハ、ハワイですか!?」

解説人「そう、ハワイ。
 来年の夏まで待てない貴女、
 そう、ここは番外地。

 ハワイだってあるのです。」

凛花「ど、どうやって、
 行けるの、ですか?」

解説人「ハワイでスク水着ようという、
 勇者なあなたに、
 その方法を伝授しよう!!」

 ・主に、クイズ番組で勝ち残る。
 ・商店街の福引。(行き先に注意。)
 ・芸能デビューして、正月に過ごす。

凛花「・・・。

 はあ・・・、どれも果てしなく無理そうです。
 来年の夏を待ったほうがよさそうですね。」

解説人「ヒゲが来年まで生き残っていればですが、ネ。」

凛花「ふ、不吉なこと言わないで下さい!!

 人類最強の剣王様ですよ!

 やられるハズがありませんよッ。」

解説人「でも、本田さん。」

凛花「あ、はい。」

解説人「人類最強の剣王のヒゲオヤジと、
 本田さんは、どっちが強いの?」

凛花「えっ!?」

凛花は、こう見えて結構強い。

本気になれば(キレたら理性が利かなくなる。)、
LV100の実力が出せる、
怒ると怖い女の子だ。

凛花は、その状態になることをわかってはいるが、
自分で感じたことはなく、
それを止めたのがヒゲのバルマードだと知っているだけだ。

暴走した凛花が、
辺境の大国『天帝国』を滅ぼそうとした時、
彼女を止めたのが、若き日のバルマードで、
ヒゲのない時代のバルマードの活躍がなければ、
彼女の今は、なかっただろう。

凛花「・・・。

 私は、悪い子です。

 自分の犯した罪を思えば、
 バルマード様を想うだなんて、
 身に過ぎたことですね・・・。」

解説人「そ、そういう意味で言ったんじゃないからね。」

凛花「私が目を覚ました時、
 取り返しのつかない爪痕を、

 愛する祖国に残してしまった自分がいました。」

解説人「いやー、
 だって、あれは、国の為に戦った結果でしょ?

 本田さんが暴れなかったら、
 天帝国そのものが
 ダークフォースの闇に呑まれていたわけだし。

 一人で、厄災を封じ込めたんだから、
 国の人たちは、英雄だって思ってくれてるよ。」

凛花「天帝陛下より、太刀を賜り、
 守り人して戦った記憶。

 それさえ失うほどに、私は闇へと堕ちてしまいました。
 その結果、大地の半分を消し去り、

 私は全ての記憶を失うほど、
 闇の力をこの地へと発現させたのです。

 バルマード様がいなければ、
 私は、きっとセバリオスに討たれていたでしょう。
 愛する祖国を道連れにして・・・。」

バルマード「そんなことはないよ、凛花。」

凛花「!? バルマード様。」

いきなり現れたバルマード。

展開に困った解説が、無理やり登場させた感じだ。

バルマード「ハハッ、確かに無理やりだね。

 あの国の事は、気にしなくていいんだよ。
 天帝陛下は、君に太刀を託した事を、
 間違いなかったと仰っていたし、
 もう、随分と復興も進んでいる。

 あの時に、自分を置き忘れてきたのが君だけなんて、
 寂しい事を言うんじゃないよ。」

凛花は、その天帝国の一件以降、
その姿を全く変えていない。

それから二十年以上の歳月を経ているというのに。

バルマード「凛花が、顔を下に向けていると、
 君を慕う者たちをガッカリさせることになるし、

 私は、公爵家の連中から姫を泣かせたと、
 恨まれる気は無いから、ね。」

バルマード「君は、いい子だよ。」

バルマードは、凛花の頭を撫で撫でしてやった。

凛花の家臣が見ていたら、罵声が飛んできそうな光景だ。

凛花は、自然と笑みがこぼれてきた。

凛花は、自然とセーラー服を着こなしている。(スク水着用済み。)

凛花「えーーー!?

 いつの間に!!」

バルマード「ん?

 どうかしたのかい?」

凛花(セーラー服の下が水着だなんて、
 バルマード様に知られるわけにはいかない!!

 私は、二時限目にプールの授業を控えて、
 家から水着を着てきた小学生じゃないのよ。)

バルマード「いやー、
 最近の猛暑続きにも、まいるねぇ・・・。

 剣王国は水の都なんで、
 今度、世界最大級のウォータースライダーなんて、
 建設したら、みんな喜ぶかね?

 涼しいといえば、
 エストちゃんにエアコン買ってあげて、
 お金、なくなっちゃってね。

 打ち水でもして、涼を取りますかね。」

凛花(服の白い部分が水で透けて、
 スク水着てるのバレると、大変こまるのです・・・。)

凛花「は、花火でも見に行きませんか?

 ここから、二時間くらいいった場所が、
 ちょうど花火大会な予感です。」

バルマード「そうだねぇ、
 のんびり歩いて行くのも悪くないねぇ。

 出店のヨーヨー釣りとか楽しそうだね。
 リンゴ飴も買ってあげるよ。
 (所持金 残2580円)」

凛花(た、楽しそうだけど、
 ヨーヨー釣り→はしゃいで、水はね→ビシャ! って流れが、
 確定的に、来そうな感じです。)

凛花「えっと、この格好だと、
 風情が無いので、
 一度、家に戻って、浴衣に着替えて来ますね!」

バルマード「そうだね、
 いくら、私の国の中だといっても、

 私を知らない天然の警官とかから、
 学校帰りの格好をした君を連れてて、
 補導されるのは、遠慮したいからね。」

凛花「そ、それでは、
 あの公園で待ち合わせということで。」

バルマード「うん、あの公園だね。」

その時、一陣の風が吹きぬけ、
凛花のスカートを、見事にめくった!!

凛花「!?」

バルマード「・・・。」

バルマード「・・・見てないよ。」

その時、凛花の顔が沸騰したように真っ赤になる。

凛花「うわ~~~んっ!!」

凛花は、そのまま逃げ出してしまった。

バルマード「・・・。」

バルマード「・・・スイミングスクールに行く途中だったのかな。

 そんなボケをかましているヒマはないと思うよ、うん。

 凛花を泣かせて帰らせたんだから、
 うるさい連中が徒党を組んで押し寄せて来るよ。」

バルマード「・・・。

 悪い魔女さんの所に、
 身を隠さなくてはいけないかも知れないね。

 何処に逃げても、エストちゃんや、
 師匠や、ローじぇさんに会って、
 ロクな目には会わないのだろうね。」

バルマード「アセリエスのお姉さんのように、
 上手くかわせるといいんだけど、
 武闘派の私では、難しいんだろうね。

 アセリエスのお姉さんのところに逃げるってのは、
 無理だろうね・・・、

 美少年ではなくて、ヒゲのおっさんだからね。
 あはははは・・・。」

バルマードは、ローじぇさんからもらった、
黒メガネをかけた。

バルマード「これで、リスクは二分の一かな。

 間違えられて、ヤマモトサンが倒されると、
 個人的には、助かっちゃうな。」

バルマード「では、
 何とか、逃げ果せたいと思います。

 またですっ!!」

バルマードは、作務衣に着替えて、
その場を立ち去った。


その頃、
凛花邸(マクスミルザー公爵家)では。

凛花は、全知の書を垣間見た時にメモした、
通販のサイトを閲覧していた。

凛花「へぇ・・・、白いスク水もあるんですね。

 それだったら、風が吹いても、
 白いパンツと間違われるかな?」

凛花「・・・。

 私は、何を言ってるんだろう。

 コホン、ええっと、
 白のワンピースとか可愛いですね。」

凛花「・・・買い物カゴに入れるっと。」


数日後、凛花宛てに、代引で荷物が送られてきた。
ダンボールの中身は、
白のワンピースと、白のワンピースと、
白のスクール水着と、
白のワンピースだ。

凛花「・・・。」

凛花「・・・き、着ませんから!!」

凛花は、コソコソと包みを部屋の奥にしまうと、
誰にも見られていないかを確認して、
再度、包みを開けた。

凛花「き、着ないですって!!」

凛花「・・・ひゅ~ひゅ~るる~。」

凛花は、口笛を白々しく吹いた。

凛花「・・・。」


凛花は、丁寧にお辞儀をした。

凛花「またですっ!! ^^」
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法王国の女教皇 アセリエスさん。

2010年09月08日 00時18分00秒 | 番外編(かなり番外地です。)
アセリエス「初めまして、
 セバリオス法王国の女教皇(めきょうこう)職を
 勤めさせていただいております、
 アセリエスと申します。」

アセリエスは、慇懃な態度でお辞儀をした。

アセリエス「ええ、
 左右、違う色の瞳をしており、
 髪は、黒髪で、中の上程度に美しいとなっておりますが、
 中身は、ただの人間の女でございます。

 アレスティルさんや、ウィルハルト王子のように、
 超人ではございませんので、
 戦闘力は、『1』しかございませんの。

 知力の方は『98』ございますが、
 ウフフフフ・・・。」

アセリエス「本来でしたら、第四章辺りで、
 アレスティルさんや、王子さまを、弄んで、
 いえ、楽しくお付き合いをさせていただいている予定でしたが、

 解説の方の都合により、
 番外地まで、足を運ぶことに至っている次第であります。」

解説の人「・・・。」

アセリエス「あらあら、
 言い訳は、よろしくてよ。

 私(ワタクシ)、新顔の割には、
 良い扱いを受けていると、
 そう存じておりますので。」

アセリエス「私、知識の書のような
 便利なモノは持ち合わせていませんが、

 確か、17年くらい前の設定では、
 もう少し違う扱いを受けていたハズだと記憶しておりますが。」

解説の人「・・・。」

アセリエス「『大地母神 アセリエス』という、
 世界の絶対神、

 今日で申し上げれば、
 セバリオス神の妹的存在で、
 非常に善良な性格をした、
 銀髪の女神であったと、

 バッテリーバックアップメモリーは物語っているのですけど。」

解説の人「ゲホゲホ・・・。」

アセリエス「電池切れなどという言い回しをされるのでしたら、
 52文字に刻まれた復活の呪文のような言葉を、

 一言一句、間違えずにお答えしてもよいのですけれど。」

解説の人「ハイ、変わっています。」

アセリエス「あらあら、
 もう少し困らせてあげたかったのに、

 そんなに簡単に認められては、
 奪いがい、いえ、楽しみもやや減速してしまいますわよ。

 ですが、DF6の登場人物という事は、
 平たく申せば、没キャラ同然ですので、
 起用の仕方などに、
 文句など有り様はずもございませんワ。

 『神格』を剥奪され、
 『善良』ではなくなり、
 『悪女』ような存在に仕立て上げられたとしても。

 この心には、溢れんばかりの感謝と慈愛が満ち溢れていますのよ。

 器の大きさは、おちょこの底よりも、
 底浅いモノではありますけれど。」

解説の人「・・・。」

アセリエス「やはり、美少年相手でなければ、
 からかう楽しみは、どうしても希薄なモノになりますわね。

 では、選択肢です。」

 ・アレスティルを登場させる。
 ・ウィルハルトを登場させる。
 ・二人を同時に登場させる。
 ・未登場の美少年キャラを登場させる。
 ・世界の人口比率を、美少年9:女性1にする。
 ・むしろ、飽きるほど美少年だらけにする。
 ・世界の全てを、美少年にする。

解説の人「7つの選択肢を同時に発現させるとは!?

 ・・・7番目の選択肢は、
 人類滅亡したりしませんかね?」

アセリエス「ええ、私自身がたとえ美少年と化して、
 世界が一代限りで、絶えるのだとしても、

 ワタクシ個人が、退屈でないのなら、
 そういう破滅的な愛も、受け入れてよろしくてよ。」

解説の人「女教皇の権威を利用して、
 人々を(主に美少年)弄ぶ生活で、
 満足してて下さい。」

アセリエスは笑う。

無機質な表情で笑う。

アセリエス「それでは、渇きが止まらないワ。

 私は、あらゆるモノを手に入れていく度に、
 その渇きが増すのです。

 『神格』こそ失いましたが、
 そこは、流して差し上げましょう。

 どうせ悪女として、黒く染まるのでしたら、
 漆黒よりも黒い、暗黒に染まりたいのです。」

解説の人は、逃げ出した!!

しかし、アセリエスは回り込んだ。

解説の人は、逃げられない!!

解説の人「・・・超人でもない、ただの凡人の人から、
 逃げられないとは。」

アセリエス「ウフフ・・・。

 戦士や兵士としての優秀さからは、縁遠い私ですが、
 ここは、遠い遠い番外の地。

 普段とは、勝手が違いましてよ。

 単に『凡人』と呼ばれるだけでは、つまらないから、
 『華麗なる黒き貴婦人の、平凡にして怠惰な日々。』とでも、
 呼んでいただこうかしら。」

解説の人「長いので、
 略して『黒い人』で。」

アセリエス「始めから良い返事は期待などしておりませんので、
 好きに呼ぶとよいでしょう。

 ただ、私は番外地に足を運ぼうとも、
 可憐なるローゼ姫様や、エスト姫様等、方々のように、
 自分で掘っておいた穴を墓穴にする気など、
 さらさらございませぬ故。

 切りの良いところで、我が愛しき薔薇の花園へと戻り、
 その淫靡さの漂う空気の中で、爪でも研ぎながら、
 退屈しのぎに次なる悪知恵などを、
 働かせてみようと、そう思っておりますのよ。

 ただそれらも、
 解説の人が第四章を書き始めなくては、
 意味の無い事ではあるのですけど。」

解説の人は、
弱みを的確に、チクチクつつかれている。

アセリエス「ウフフフフ・・・。

 ワタクシ、番外編でしたら、
 完璧に『ロゼリア』を演じる事が出来るような気がいたしますの。」

ロゼリアとは、
アセリエスの中に潜む、もう一つの人格のような存在だ。

アセリエスは、エリス姐さんの影響を受けながら、
現在の地位へ至った為、
その過程で形成された人格ロゼリアは、
エリス姐さんの色を、濃く受け継いでいる。

ロゼリアは、アセリエスに比べ善良で、ピュアだ。
ケバケバしさは、さほど変わりはしないが。

アセリエス「解説有難うございます。
 説明の手間は、省けましたわ。

 そうですわね、私にそういう、
 善良さなど必要とは思いませんもの。

 欲求に対しては、常にピュアでありたいとそう願いますけれど。」

ちなみにエリス姐さんとは、
お人よしの、大酒飲みの、近所のねーちゃんである。
ルックスは、中の上くらいだ。

アセリエス「敬愛するエリス様のことで、揺さぶろうとも、
 そのような浅はかな挑発には、乗りませんことよ。

 例え、このような番外の地であろうとも、
 エリス様との対談の席を設けていただけるのでしたら、
 ワタクシ、勇んでこの場所へと参りますけど。

 過去の番外編登場者の履歴がそれを物語るように、
 決して、美味しい目に会えるような場所でないことは、
 承知しておりますので、
 解説の人の起こす奇跡などに、縋るつもりなどございません。

 強いて言えば、
 こちらからむしろ、奇跡を提案しなければなりませんわね。」

アセリエス「では、選択肢です。」

 ・第四章で、ワタクシをハーレムモードにする。
 ・妥協して、番外地でロゼリアとして、アレスティルをからかい、
  レーナ宛てに、来年の写真入年賀状に『結婚しました。』と報告する。
 ・むしろ、レーナを徹底的におとしめる為に、
  友人感覚で『子供が生まれました。』と写真入り年賀状にて報告する。

解説の人「・・・。
 2と3は、キツいな。

 それは、個人的にも喰らいたくないし、
 アレスティル君の人生を崩壊させる破滅の選択だねぇ。」

アセリエス「あらあら、
 それは、私が、アレスティルさんと幸せになる権利は無いと、
 そう仰りたいのかしら。」

解説の人「悪だねぇ・・・。

 やり取りが、マスオストとアセリエスぽくなってきたので、
 マスオさんと変わろうか?」

アセリエス「いえ、結構ですワ。

 ガイヤート卿(マスオさん)の事は、
 後ほど、ハインウィンドさんを交えて同様に戯れて差し上げたいのです。」

解説の人「結局、みんな破滅させるんだ。」

アセリエス「人は、奪い奪われるモノだと私は考えております。

 罪深きサガを背負って生まれる運命に抗う事も、
 また美しき人の有り様とは思いますが、

 ワタクシは、攻めて、喘がせて、
 この身の悦楽と変えたいだけですワ。」

アセリエスさんは、ドSです。

アセリエス「それは、些細なことですわ。

 その望むべき結果を得る為に因果を辿り、
 常に初手を打っておきたいと考えているだけですわよ。

 この身に悦びを得ることが出来るならば、
 あえて、全てを受け止めて良いと思うだけですワ。

 ですが、我が身を求めてくれる者は未だ現れず、
 寂しい夜を指折り数えて過ごしていますのよ。

 ウフフフフ・・・。」

解説の人「単に、気に入らない人は近づけないだけでしょ。

 高望みは、婚期逃すよ~。」

アセリエス「ワタクシ、立場には厳粛でありたいと、
 そう願っております。

 その範と成るべき女教皇が、
 女僧侶のレーナさんをおいてゴールインしようだなんて、
 とても、愉快な感じが致しますワ。」

解説の人「法王国の女教皇様は、ヨゴレです。」

アセリエス「ウフフ・・・。

 純白の衣を纏って聖女ヅラをして、
 愚民どもをたぶらかすのは、さぞ愉快な事でしょう。」

解説の人「そんなアセリエスさんも、
 子供たちには優しいのです。

 ちょくちょく施しと称しては、
 恵まれない子供たちを勇気付け、
 食事を与え、お菓子を与え、未来を説いています。」

アセリエス「子供に罪はございませんもの。

 人として生を受けた以上は、平等の条件を得る権利があると
 そう考えていますわ。

 善悪の判断が付く大人へと成長した後、
 このワタクシに刃向かうのであれば、
 微笑みながら、冥府へと送り届けてやるだけです。」

解説の人「そうやって救われた子供たちは、
 幾人かが、本気でアセリエスさんを慕い、
 教団の衛士として、彼女に仕えています。

 いい話です。
 アセリエスさんは、そんな彼らを苛めたことなど、
 決してないのです。

 いい話です。
 見ず知らずの他人なら、容赦なくその甘い吐息(ブレス)で、
 躊躇わず吹き飛ばしてしまうのに。」

アセリエス「お世辞が心地よいですワ。

 讃えるのでしたら、幾らでもよろしくてよ。」

解説の人「押しても、引いてもダメか・・・。」

アセリエス「ワタクシが、主神の加護を得る為に、
 捧げたのは、この身の『純潔』。

 それを失ってしまうということは、
 ワタクシのルールから、外れてしまうし、
 主神の加護をも失うでしょう。

 ですが、伝説の勇者様が、
 屈強なゴリラなどではなくて、
 あんなに可憐な美少年だと知ってしまっては、

 超えてはならない一線を、
 越えてみたくもなるというもの。」

解説っぽい人「ほうほう、純潔とな!?

 もしや、乙女さんでござるか?
 歳は、かなり行っておられるようじゃが。」

アセリエス「憧れと渇望、
 そして、ワタクシにないものは『未来』。

 今に停滞し続ける私を、主神が望むのでしたら、
 与えられた対価を、等価に変えた上で返上し、

 見たことの無い光を、
 永遠にも近い闇の中から、
 一瞬でも垣間見たいと、そう願うのです。

 傀儡(にんぎょう)として、
 この座にあるのを決めたのも、
 間違いなく私の意思ですし、

 それを底浅い経験で決めたことと、
 言い訳などする気は、さらさらございませんので。」

解説な人「・・・。」

アセリエス「心はすでに汚れきっていると思うのですけれど、

 このようなワタクシでも、等しく乙女であることが、
 可能であるでしょうか?

 ウフフフフ・・・、愚問ですわね。

 御都合主義など、この私のルールからは逸脱していますもの。」

アセリエス「だから、私の下位の人格であるロゼリアにも、
 同様に、私のルールは適用されるのです。

 ただ、あまりにも眩し過ぎる光に目が眩んで、
 ワタクシは、そのルールを見誤ることを望んでいると申しますか、
 背中でゾクゾクとしているのは、紛れもないことです。

 ただ、奪うのであれば、
 この身の全てを賭けて、
 その一瞬の悦楽に、興じてみたいものですワ。

 ウフフフフフ・・・。」

解説してる人「・・・。」

アセリエス「滅びの瞬間を、
 ロゼリアなどにくれてやる気などございませんし、

 最期の選択肢などは、
 ワタクシ自身で選ぶものだと考えておりますので。

 主神との、契約が破棄されたこの身に、
 神の雷が落ちるのは避けようもないでしょう。」

アセリエス「ただ一つ残念なことは、
 やはり、私は未来を見ることも、
 抱き上げることも出来ないということです。

 国母たる女教皇の道を選択したこの私に、
 実の子を抱く資格など、
 ありはしないのです。

 年老いぬ魔女と愚弄されようとも、
 主神との契約で得た対価を支払ったという、
 充足感に満たされぬ限り、
 ワタクシの中でのゲームは、続くことでしょう。」

アセリエス「もしくは、悪の女教皇に、
 裁きの鉄槌を下す者の出現。

 やはり、ワタクシのゲームを終わらせるに足る、
 華のある者である事を、
 切に願うだけですわね。

 あるいは、このワタクシが、
 その神のルールさえも捻じ曲げて、
 勝者と成り得るか、ですワ。」

アセリエス「では、解説の人。
 ごきげんよう。

 ロゼリアの真似事をして、アレスティル君をからかうのは、
 次回の楽しみとしておきましょう。

 本編では、泥沼の愛憎劇に仕立てるつもりでいますので、
 まずは、軽くならす感じで、戯れてみたいと思っています。」

アセリエス「それでは、みなさま、
 ごきげんよう。

 他愛無き話に、お付き合い頂いた事に、
 心よりの感謝を申し上げます。

 では、失礼致します。」

アセリエスは、慇懃な態度でお辞儀をすると、
静かに、その場を立ち去った。

取り残された解説の人!!

解説の人「そ、それでは、みなさん、

 またですーーー!!!」
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アレスティル です。 宜しくお願いします。

2010年09月04日 23時34分20秒 | 番外編(かなり番外地です。)
アレスティル「こんばんは、アレスティルです。

 初めましての方に自己紹介しておきますと・・・、

 あ、はい、これを読めばよいわけですね。」

アレスティルは、そう言うと、
何者からか差し出された、
『履歴書』のようなものを読み始める。

アレスティル「身長は、約190センチで、
 長身で、金髪碧眼のナイスガイです。

 ナ、ナイスガイですか、
 言ってて、恥ずかしいのですが。」

アレスティルはそう言って、影の主の方を見るが、
取り出されたカンペに書かれた文字は、
『ゴー!!』の一言だ。

アレスティル「・・・では、続けますね。

 私は、世界にただ一人の『勇者様』という設定で、
 前作同様に、勇者様として、

 数々のミッションに挑み、それを完遂し、
 世界を平和に導きつつも、

 可愛い『踊り子』や『お姫様』、
 さらには、『女戦士』にまで手を出すという、
 私生活も充実した、見境のない勇者様です。

 一言で言うと、女たらしです。

 ってか、何ですか、この内容!!」

影の主からの返事はない。
まるで、一人漫才のようだ。

アレスティル「一人ボケ、ツッコミをやってるみたいになってる!?

 確かに、レーナさんとの出会いでは、
 芸人さんと間違われましたが、
 違いますから!

 私生活とか、そういうのも、
 全然、満たされていませんから!!

 レーナさんと上手くいければ、
 んんっ、そんな事言わせないで下さい。」

偉大なる勇者様の、次のターゲットは、
『女僧侶』のレーナさんらしい。

オレ イズ ゴット!! な勇者様は、
イケイケの状態のようだ。

アレスティル「ああ、もうっ。

 何だか、たXぞうさんの事を語ってるみたいになってるし。
 捏造されまくってる、履歴書なんて、
 もう、読みませんから!!」

勇者様は、スネてしまわれた。

勇者様は、あまりトークは、得意としていない。

アレスティル「・・・。」

アレスティル「・・・。」

間が、持たない!!

アレスティル「そこまで、言わないでください!!

 これだって、喋れるように努力してはいるんです。」

勇者様の、努力の効果→

ミス!!

アレスティル「えーーー、一言で片付けないで!!

 喋りますよ、マスオストさんみたく、
 喋り捲れば、いいんでしょう?」

アレスティル「いやぁ! アレスティルだよ。

 今回、私は伝説の勇者様ということで、
 エリート路線まっしぐらなんだ。

 人には、運命って用意されたレールがあるとするよね。
 その中では、比較的『当たり』の方を引いたみたいだ。

 まあ、人生なんて、運次第でどうとでも転ぶから、
 そのスタート地点で、油断するわけにはいかないけどネ。

 正直、私には、勇者様なんて意味はよくわからないけれど、
 人が、物事に善悪を必要として、
 善が『勇者』で悪が『魔王』ならば、
 私は、ラッキーな方をチョイスして生まれてきたってことになるね。

 英雄さんは、世界にたくさんいるかも知れないけど、
 伝説の勇者様は、世界にたった一人でないと、
 世界のバランス的に、おかしくなってしまうらしいんだ。

 伝説ってくらいなんだから、メイク レジェンドってことなんだろうね。
 こんな言い方は、良くないかもしれないけど、

 私の通った道のあとに、伝説というものが生まれていくみたいだね。

 いずれ、世界の半分を手に入れて、美しき乙女たちに囲まれて、
 ハーレムエンドを迎えると思うと、
 気持ちの方も、穏やかになっていく感じがするね、

 ハッハッハッハッハッ!!」

影の主は、アレスティル向かって、
『グッジョブ!』と、親指を立てた。

アレスティル「お、思ってもないことが口から出てる!?

 ご、誤解です!!
 私はただ、平穏な・・・、」

アレスティルは、自分の人生が祝福されたものだと思った。

アレスティルは、自分が勝ち組であることを、確信した!!

アレスティル「か、確信したって、何ですか!?

 私なんか、全然、勝ち組なんかじゃありませんよ!!

 私を、誰かが悪いヤツに仕立てようとしている感じがします。
 出て来て、話してくださいよ、
 カンペ持ってる、そこの影の主の人!!」

影の主のカウンター→

カンペに「ホントに出て来ていいの?」、と書いた。

アレスティル「えっ!?」

アレスティルは、困惑している。

もしかしたら、その方が泥沼にはまるのでは!? と。

アレスティル「えっと、
 その、私にだけちょっと、
 チラ見でいいので、少し顔を見せていただけないでしょうか?」

影の主は、カンペにこう書いた。

 選択してください。

 ・出て来る。
 ・登場する。
 ・対面する。(感動エピソード付き。)

アレスティル「選択の余地がある、選択肢を出して下さい!!

 どれも答えがYESになってるじゃないですか。」

すると、影の主はマシンボイスで、
アレスティルにこう語りかけてくる。

影の主「コタエハ、イエスデ、ヨイデスカ?」

アレスティル「何だか、自己紹介から、変な流れになってるのですけど。」

影の主「デテキマス、ヨ?」

アレスティル「ちょ、ちょっと待って。

 うーん、ローじぇさん(悪の魔女)とか、
 出てきそうですね・・・。

 悪の魔女のおかげで、
 私も一回、崖から落ちた経験を番外ながら、してしまったので、
 あんな苦い経験値は、私的には遠慮したいところですけど。」

影の主「ナガサレテ、イルノニ、
 キガ、ツカナイノモ、
 マタ、ジンセイ。

 ナガサレテ、『履歴書』ヲ、ヨムノデス。」

アレスティルは、そう言われて、
ざっと、履歴書に目を通すが、
当然、ロクな事は書いていない。

こんな事を口にしたら、
彼は、確実にレーナという女性から、呆れられてしまうに違いない。

死刑執行書にサインするのと同じようなものだ。

アレスティル「む、無理です!!
 こんなの読んだら、私は魔王よりも悪党になってしまうでしょ!!」

影の主「デハ、コウシマショウ。」

すると、影の主は、胡散臭い呪文を唱え、
アレスティルに、瓜二つの人物を、
この場へと召喚した。

アレスティル(偽)「こっから先は、オレにまかせとけよ!!

 最高の武勇伝を、語りまくってやるからよ!!」

アレスティル(本物)「うわっ、ニセモノですか?

 確かに完成度は高いですけど、
 性格は悪そうですね・・・。」

アレスティル(偽)「元データさえありゃ、
 今は、キメ細やかに再現できる時代なんだぜ!

 アンタは、オレの活躍を、
 脇で眠って、夢の中で見てるがいいさ!!」

影の主は、アレスティルにむかって、
眠りの魔法ⅩⅩⅠを唱えた!!

アレスティル(本物)「ニセモノが唱えるわけじゃ、ないんだ。」

アレスティルは、マジック(細字)で、
自分のまぶたに、目を描いた!!

アレスティルに、眠りの魔法は、効かない!!

アレスティルは、(ΦωΦ)← こんな顔になりながらも、
3D映像の電源コンセントを探し出し、
それを、抜き取った!!

アレスティル(偽)「うぎゃ!!」

偽アレスティルは消滅した!!

まるで、コンセントを抜いたアレスティルの勇姿は、
伝説の剣を抜いたその瞬間のように輝いている。

目は、虚ろな感じだが。

アレスティル「私の場合、
 初めっから、伝説の剣エルザードを、
 腰に帯びていましたもので、その様な経験はないのですが。」

影の主「オミゴト、デス。」

アレスティルは、(ΦωΦ)←状態から、回復した。

でも、まばたきの時だけは、その状態になるようだ。

アレスティル「・・・後で、落とすの大変そう。

 でも、あのまま眠らされるよりは、マシだったと思う。」

影の主「デハ、ワタシモ、
 トウジョウ、シナクテハ、イケマセンネ。」

アレスティル「あ、いえ、
 そのままでも、結構です。

 魔法の威力で、悪の魔女(ローじぇ)さんだと、
 確信しましたので。」

すると、その場に偶然、
悪の魔女が、通りかかる。

ウィルローゼ「あら、
 悪の魔女とは、人聞きの悪い言葉ですわね。

 私(わたくし)、耳は良い方ですから、
 人から悪口を言われると、過敏に反応してしまいますのよ。」

アレスティル「あれっ!?

 ローじぇさんでは、なかった!?」

ウィルローゼ「まあ、伝説の勇者様で、
 美形のアレスティルさんから、悪口を言われるだなんて、

 ゾクゾクする・・・もとい、
 光栄なことですので、ついでに法王国へと回って、
 愛しい女僧侶さんに、私との関係について、
 一度、お話をしてみるのも、良いかも知れませんわね。

 では、ごきげんよう。」

 ウィルローゼは、立ち去った。

 優雅ではあるが、早い早い。
 あっという間に、その姿は視界から消えてしまった。

アレスティル「へ、変な事、言わないでくださいよ!!」

影の主「デハ、
 トウジョウ、スルト、シマショウカ。」

アレスティル「いえ、出てもらわなくても結構です。」

影の主「エッ!?」

アレスティル「よく考えれば、ここは番外地。

 何より、レーナさんならもう就寝している時間です。
 タイムスケジュールの差で、
 私の勝ちです。

 夜更かしする勇者もどうかとも思いますが、
 私は、どちらかと言えば脱・勇者して、
 普通の人生といいますか、

 スローライフに憧れていますので。

 こんな根拠の無い履歴書をいくら読み上げようが、
 本編の私の生活に影響さえなければ、
 ダメージゼロということで。」

アレスティルは、開き直った!!

影の主「出ますよ。」

アレスティル「すでに、マシンボイスでもないし。」

アレスティル「いえ、一人で平気です。

 影の主さんは、どうかそのまま、
 ファールスの月で、『魔王様』として、
 スヤスヤとお眠り下さいな。」

影の主「げっ、バレてる!?」

アレスティル「いくらヒマだからといって、
 マスオストさんと結託して、
 私をからかおうだなんて。」

影の主「バレバレですな、セリカ、こほん、ディナス様。

 ちょっと、マイオストがアレスティル君のセリフ、
 勝手にいわせちゃうから、バレたんじゃないの?

 お笑いにリスクは付き物ですよ、
 これで、アレスティル殿も、
 魔王ディナスを倒す気満々になったんじゃないですかね。

 えーーっ、それじゃ、つまんないわよーー!!」

アレスティル「どっちが喋ってるかわかりにくいので、
 今日は、その辺で。

 魔王軍四天王筆頭のマスオストさんと、
 魔王ディナスこと、趣味はお笑いのセリカさん。

 魔王ディナスは、しっかり討伐させていただきますので、
 首を洗って待っていて下さいね。」

影の主A・セリカ(黒幕)「えぇーー、私、倒されちゃうのぉ。」

影の主B・マスオ(実行犯)「まあ、いいじゃないですか。

 勇者いじって楽しむのも、魔王としての役目っぽくも
 思えなくはありませんし。

 時々、まばたきの際にアレスティル殿の顔が、
 (ΦωΦ)← になるのだって、
 微妙に、愉快ですし。」

影の主A・セリカ「それもそうだわ、
 ププッって、笑っちゃいそう。」

アレスティル「えーーーっ、
 影の主Bの実行犯だけでも、
 この場で、倒したくなっちゃうのですが!!」

影の主B・マスオ「さっさと帰りますのでーー!!」

影の主A・セリカ「でも、アレスティル君が、
 マイオスト倒すくらいの実力発揮するには、

 相当錬気して、凍結剣を撃たないといけないから、
 結構、→(ΦωΦ)に、なっちゃうよね!!

 そんな、美しい凍結剣、見てみたいんですけど!!」

影の主B・マスオ「自分が喰らわないからって、
 挑発するなーーーっ!!

 本気のアレスティル殿の凍結剣喰らったら、
 マジ、笑えなくなっちゃうから!!

 サッポロ雪祭りみたいに、華麗に彫像されちゃうから!!」

アレスティル「どうやら、
 本気で、魔王を討伐しなくてはいけないような気に
 なってきましたよ。」

影の主A・セリカ「がんばれ、マイオスト!!

 ヒュー! ヒュウーーーッ!!

 なるだけ長く生き残って、楽しませてねーー!!」

影の主B・マスオ「笑顔になるって、素敵な事じゃないですか!!

 気が付いたら、笑っていたって、素敵な事だと思うんです!!
        (レーナのセリフから、引用。)」

アレスティル「どいつも、こいつも、
 レーナさんの思いも知らずに、

 その言葉ばかり、乱発しやがって!!

 ああそうさ、
 惚れた女の為なら、何だってやってやるさ!!」

アレスティルのテンションは、MAXポジションだ!!

宇宙そのものが、-273.15度の絶対零度の壁を越えて、
凍り付いてしまいそうな勢いだ!!

壁際へと追い詰められた、影の主Bは、
猛る勇者をなだめようと、
懐から、あるものを取り出した!!

影の主B・マスオ「私が、そのコネで
 女教皇のアセリエス殿から手に入れた、

 このレーナさんのブロマイド(女学生編)を、
 ダイヤモンドダストの塵へと返したいならば、
 本気で、かかって来るとよいでしょう!!!」

選択肢の出現!!

 ・マスオストさんごと、レアアイテムを消し去る。(0%)
 ・マスオストさんだけ上手い事消して、アイテムゲット。(50%)
 ・取り引きに応じる。(100%)

アレスティル「選択肢3の、取り引きに応じる。だッ!!」

アレスティルは、孤高の凍結剣の構えを解いた。

アレスティル「・・・もらえるの?」

影の主B・マスオ「ネガごと差し上げましょう。

 私は、JPEGファイルさえあれば、十分ですので。」

影の主A・セリカ「たたかえーーー!!」

アレスティル「・・・セリカさん。

 今すぐ、笑えなくしてあげましょうか?

 今のわたしなら、ワープだって出来る気がします。」

影の主A・セリカ「・・・。

 見上げるその月から、行く末を見守っていることにします。

 少し、目をつぶってくれませんか?

 (ΦωΦ)←のデータが欲しいんで。」

影の主B・マスオは、影の主A・セリカとの通信を、
強制的に遮断した。

マイオスト「あんまり本気にしないでネ。

 本気にされたら、順番で魔王の四天王から、
 倒されていく感じがするからね。

 写真は今すぐあげれるけど、
 ネガの方は、指定の私書箱に送りますんで。」

アレスティル「ありがとう、マスオストさん!!

 今日は興奮して、ちょっと夜更かししちゃいそうです。」

マイオスト「レーナさんとの、思い出の三年間を、
 シュミレーションとかしちゃうワケですな。

 若さとは、よいものですなぁ!!

 私、昭和生まれなものでして。
 ハッハッハッ!!」

アレスティル「私も、昭和生まれです。w

 お互い、頑張りましょう!
 マスオストさん!!」

マスオスト「ですな!!

 今度は、もっと過激できわどいブロマイドを、
 レーナさんから頂くとしますか!!」

アレスティル「アハハハハッ、

 しばきますよ?」

マスオスト「アハハハハッ、

 人生の目標は長生きなので、清純派でいきたいと思います!!」

アレスティル「マスオストさんは、いい人ですね。

 戦いたくないなぁ・・・。」

マスオスト「平和が一番ですな。

 合言葉は、世界に笑顔で!!」

アレスティル「レーナさんの思いなら、

 それは素敵な合言葉ですね!!」

アレスティル「そろそろ、用事を思い出したので、
 失礼したいのですが!!」

マスオスト「私も、思い出しました!!

 帰りにでも、何を思い出したか考えておきますヨ!!

 またですな!!」

アレスティル「ええ、またです~~~。」

こうして、花がまた咲いた。

笑顔という、素敵な花が。


    ではでは~、

      またです~~~。(ΦωΦ)ノシ
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