エビヅルの冬芽。ブドウ科ブドウ属。
ブドウ属の中でヤマブドウとエビヅルとは、葉の裏面に帯赤褐色のクモ毛で覆われるなどごく機縁の種である。
エビヅルの分布は北海道南西部以南となっているが、札幌周辺でも稀に見ることができる。
エビヅルの葉。
ヤマブドウの葉が五角状円心形で切れ込みがごく浅いのに対して、エビヅルの葉は3~5個浅~中裂する。裏面の赤褐色のクモ毛はヤマブドウに似る。
ブドウ属には葉の裏面にクモ毛がなく緑色になるサンカクヅルもあるが、札幌周辺では見ていない。
エビヅルの花。
222ヤマブドウの花に似るが、花序の大きさがヤマブドウよりやや小型である。