チシマツガザクラ1。ツツジ科チシマツガザクラ属。
北海道の高山、雪田、雪渓脇の礫地、岩場に生える常緑小低木。
ツガザクラの名をもつがツガザクラ属ではなくチシマツガザクラ。ツガザクラ属の花冠が壷形であるのに対して、チシマツガザクラ属の花冠は壷形にならない。
この株は大雪山・赤岳産。
チシマツガザクラ2.
北海道から千島、カムチャツカに分布するところから「千島ツガザクラ」と名付けられる。
寒冷地に適応した種で、氷河期に本州方面へ南下したが、温暖化に伴い北へ退いている。岩手県・早池峰山で見られるものは、その生き残りと言われる。
この株は大雪山・黒岳産。
チシマツガザクラの花。
花冠はエゾノツガザクラのように壷形にならず、4数性の花で花冠は基部まで4裂する。
雄しべは8個、葯は楕円形で、上部に裂け目ができて花粉をだす。