下山途中、雨が止み、再び日差しが戻りました。
途中から乙女の滝に向かう登山者の少ない登山道に入ると、
鳥の声と熊除けのベルだけが森林の中に響き、
雨上がりの澄んだ空気の中でスポットライトを浴びた赤、白、黄色の葉が幻想的に浮き上がっていました。
しばらく歩くと「乙女の滝」という看板が見えて来ました。
この辺りは沢になっているので、足元に注意して歩かないと危険です。
乙女の滝が見えて来ました。
ずっと以前の話です。
この滝はどうして「乙女の滝」と言うのかと、一緒に行った先生に聞いた事がありました。
「滝の流れが、乙女の三つ編みにした髪の様に流れ落ちているだろう」と言いました。
「乙女の滝」ー名前は男の人が付けたのでしょう。
今日の乙女の滝は紺色のセーラー服の乙女ではなく・・・
可愛らしいカラフルな私服に着替えた乙女かも知れません。
ついさっきまで、小雨降る霧の中を歩いていたとは思えないほどの青空。
ぐーんと顔を上に向けて、ぐるっと空を見渡すと・・・
そこには、水色の紙に色とりどりの絵の具を点で散りばめた様な風景があり、
御褒美の様に太陽が照らし出すと、
「わ~ぁぁ」、溜息のような声が漏れます。
乙女の滝から流れ落ちた沢を下流に下って行くと、天下の名水「猿庫の泉」に出ます。
猿庫の泉は今はとても有名で、県内外から水を汲みに来る人の車が絶えません。
この日はこの場所で、抹茶を立ててサービスしてくれていて、
ラッキーな事に私も抹茶を頂く事ができ、暖かい気持ちになりました。
帰り路、山里の家の庭先で綺麗な花を見つけました。
楽しい山行きをありがとう。
又、行こうね。