ペーパードリーム

夢見る頃はとうに過ぎ去り、幸せの記憶だけが掌に残る。
見果てぬ夢を追ってどこまで彷徨えるだろう。

寺院の中にいるような・・・

2013-03-09 16:20:18 | 美を巡る
130306.wed.

岡村桂三郎さんの新作を見に、
銀座のコバヤシ画廊へ。




迎えてくれたのは、巨大な顔・顔・顔。
これまでのモチーフであった
龍や象といった神獣とは打って変わっての作品に
一瞬たじろぐが、次第にどこか寺院の中に
いるような気分に。
計算された板の重なりに感動すら覚える。

塗り込められた(実際には削っているのだが)
黒い眼から感情は読み取れない。
のけぞった顔のわずかに開いた口は
何かを言おうとしているのか。
空中を飛ぶ小さな頭部たちの表情もさまざまだ。

小一時間ほど、小林さんとスタッフ嬢と
あれこれ感想を話す。
昨年3か月間、東南アジアを旅して得たことが
今回の新作にかなり出ているのだそう。
瞳が無になったこと、
モディリアーニもそうだとか、
人間なの仏様なのか、
吸い込まれるような魅力があること、
十一面観世音菩薩の面が宙を飛んで
あの大作になったのかしら、などなど
想像は尽きない。

岡村氏の制作課程は独特だが、
土台を作るまでがいちばん手間がかかる。
焼いて塗って彫って描いて・・・
重労働の作業を考えると、気が遠くなる。



奥の小作品もまた魅力的。
口から蛇を吐いている「夜叉」から
目が離せません。
・・・欲しいなあ。

私の宝物はこちら♪
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