のりこえられなければ、滅亡しかないとなれば、これは乗り越えなければならないわけで、北朝鮮は、圧力に負けてついに、武器を捨てる決心を固めたようにみえる。
北は、多くの人びとを、恐怖政治のもと、まとめてきた。その成果こそ、集団のマスゲームだろう。これは、統制なくして、実現できない。
北朝鮮の人民すべてが、現体制を全面支持しているとは思えないが、表面上、綻びはそんなに目立たない。とにかく戦争で屈服させるやり方を回避する方向に向かっていることはいいことであるに違いない。
韓国大統領がマスゲームの会場で、北に人民に対し、7分間の演説をしたと伝えられる。これは画期的なことだ。まったく相容れない価値観の政治体制である南と北が、平和的に戦争状態の終結を目指しているのだから、これは、悪いはずがない。
資本や、戦争ビジネスの連中は、それを本音では、快く思っていないだろうし、まだまだ、どんな策略が展開されるかもしれない。そんな動きには、すぐ反応しなければならない。
憲法解釈を変えて、武力による威嚇を試みてみようとする日本の動きには、とくに警戒が必要である。ここまで、民意の反映しない選挙制度、無関心を助長するような、政界の動き、弱者いじめをしても儲け専一の姿勢を崩さない富裕層、資本、彼らは着々と準備をしてきた。
かれらの、今後の動きをきびしく監視し続けなければならない。
とにかく、北と南が、体制の違いをどのようにのりこえていくのか注目したい。