マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

弘前にて(その2 前川國男建物群)

2017年07月04日 | 

 今回は弘前で観た建築物について。弘前での2日目・3日目、弘前城周辺を精力的に歩き回った。
 (3)前川國男設計建造物群
 弘前を訪れた11日前の14日(水)に、新協建設主催による「上野国立西洋美術館と上野東照宮他を訪ねる会」に参加していた。最後に案内されたのが、昨年、世界遺産に登録された「国立西洋美術館」。
 この建物は、ル・コルビュジェが設計した国内唯一の建造物で、ピロティ―、スロープ、自然光を利用した照明など、ル・コルビュジェの建築的な特徴がよく表現されている作品で、日本の戦後建築に大きな影響を与えた・・・との説明を受けた。彼の弟子の一人で、近代日本のモダニズム建築の旗手と言われたのが前川國男。「西洋美術館」に面する様に建築された「上野文化会館」は前川の設計によるもの。参加者40数名はこの会館内にある精養軒でハヤシライスを食した。(写真:上野国立西洋美術館)
 その前川國男作品が弘前には数多く存在することを妻は知っていて、それでは弘前散策時に出来るだけ多くの建造物を見ようと決めていた。
 「前川國男みどころマップ」には彼の建設した8つの建造物が紹介されていたが、今回の旅では、そのなかの4つを見学出来た。「弘前こぎん研究所(木村産業研究所)」「弘前市庁舎」「弘前市民会館」「弘前市立博物館」。他の4つは次回には回りたい。
 その建物群の特徴はピロティ―にある。今ではピロティ―は珍しくもなんともないが、例えば「市民会館」が竣工した1964年当時、ピロティ―は大変珍しいものだった。現在の「木村産業研究所」は彼のデビュー作で、今は、2階は写真展示室で1階は「こぎん研究所」。そこで働くの方に「何故弘前に前川作品が多いのですか」と尋ねると、彼の母の実家が弘前との説明を受けて納得。以下は前川作品写真展。
 (a)弘前市立博物館(右写真も)
       

 (b)弘前市庁舎(右写真も)
      

 (c)弘前市民会館(右写真も)
      

 
(d)弘前こぎん研究所(右写真も)
      

  
(4)洋館群
 弘前は“建物の街”と言っていいほど特徴ある建造物が多い。弘前城北側にある仲町の建造物保存地区には江戸時代の住宅が4つ。西洋建築は市内のあちこちに点在している。今回は5つほど見た。「日本聖公会弘前昇天教会」「青森銀行記念館」「旧東奥(とうおう)義塾外人教師館」「旧弘前市立図書館」「藤田記念庭園洋館」。それにしても何故ここにこんなにも多いのだろうか?外国人宣教師の影響で明治時代に怒涛の洋館建築ラッシュがあったそうだ。その中心的人物が、堀江佐吉。もともと弘前藩のお抱え宮大工だったが、維新後、函館に渡り、そこで、文明開化のシンボルの洋館に出会い、その建築技術を勉強したという。
 
     
         日本聖公会弘前昇天教会                旧東奥(とうおう)義塾外人教師館

    
        旧弘前市立図書館                       藤田記念庭園洋館

 
              青森銀行記念館      

(5)藤田記念庭園
 弘前散策で見落としてはならないのがここ。大正8年に日本商工会議所初代会頭だった藤田謙一が東京から庭師を招いてつくらせた庭園。弘前市々制100周年を記念して整備。平成3年に開園。敷地面積は六義園の半分弱だが、見事な樹木が聳え、岩木山も展望できる。今年の将棋名人戦第2局もここで行われた。私達は庭園内洋館でランチ。(写真はいずれも庭園内で撮影)

   

    

     

    


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