マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

「すみだ北斎美術館」へ

2017年01月14日 | 映画・美術・芝居・落語

 葛飾北斎の美術館が昨年1122日(火)に「すみだ北斎美術館」としてオープンした。開館記念展が『北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-』と題して、今年の115日まで開催されている。間もなく終了となるので、浅草橋へ出掛けた際に少し足を延した。この“帰還”には、墨田区にとって2つの意味が込められているそうな。
 一つ目は、約100年余り、行方知れずとなっていた幻の絵巻『隅田川両岸景色図巻』が、2015(平成27)年に再発見され、フランスから墨田へ里帰りしたこと。
 二つ目は、世界に散逸した北斎の名品が、生誕の地すみだに再び集められ、それが北斎専門の美術館で展示されること。





 入館すると直ぐ目に付くのが「須佐之男命厄神退治之図」(右図)。テレビでも観たが、この図は北斎が86歳の時に描いた肉筆画で、牛嶋神社に奉納されていたが関東大震災で焼失。しかし、白黒写真の画像が美術雑誌「國華」に掲載されていて、この図の調査を経て、白黒の写真から色彩豊かな絵が復元された。凄いことが出来るようになったものだと感心する。



 常設展示室には私でも知っている有名作品の数々。撮影可の作品も多数。特に『富嶽三十六景』が好きで、そこに一番時間を掛けて鑑賞した。
 部屋中央にはタッチパネルモニタが設置されていて、例えば『北斎漫画』や『富嶽百景』を鑑賞出来た。『富嶽百景』は100点全てを観ることが出来る。これは大変有難いこと。アトリエも復元されている。(写真は右が逆さ富士。下がアトリエ)

 
  
 企画展示での圧巻は『隅田川両岸景色図巻』。舟で吉原へ向かうコースとなっていた柳橋から山谷堀までの隅田川の両岸、日本堤、吉原遊郭、そして遊郭の室内へと続く。落語中興の祖と言われる烏亭焉馬(うていえんば)が注文し、焉馬の自宅で描かれた作品であることも知った。柳橋から山谷堀までは歩いたことがあり、現在の風景に対応する江戸時代の肉筆絵巻風景を鑑賞出来たことに大満足。楽しかった。(写真:『図鑑』より吾妻橋付近)

 美術館からの帰りは、<両国>→大江戸線→<上野御徒町>と回り、吉池に寄った。暮れに吉池に行き、非常に新鮮な魚が販売されていることを遅まきながら知って、最近はここを何度も訪れていた。その日も立ち寄って寒鰤の刺身などを購入し、早稲田行のバスで帰宅。


 今日の一葉(12日夜から13日明け方にかけて満月。13日撮影の月没写真)
 


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