崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

愛の遠隔討論

2020年10月25日 10時43分01秒 | エッセイ

韓国人の知人がマンションの下の海辺路を散歩しながら電話をかけてきた。手を振り挨拶をした。子どもの頃、糸結んだ紙電話を耳に当てて遊んでいた時代のようだった。

米国と『愛の遠隔討論』と寄稿した、新聞コラム紙が届いた。 客観的·中立的であることを強調した。野党議員は政府を非難するのが本業だと考える人が多い。不幸な人生であろう。 昨夜、朝日系テレビで野党議員をはじめキャスティングなど4人が与党議員を攻撃した。不平不満の時間が嫌いだ。地方新聞コラムはほとんど季節の身辺雑記などだ。昨日は一つの意味のあるコラムを読んだ。 本をたくさん読んで覚えられなくても、それはどこかに吸収されていて、人生を満たしてくれると。文字文化は消えつつある。 にもかかわらず、私は毎日読んで書く。思考が深まるからである。『愛の遠隔討論』をハングルの次に記しておく。

한국인 지인이 맨션 아래 바닷길을 산보하면서 전화를 했다. 원격 손 흔들기를 했다. 어릴 때 실 선으로 종이 수화기를 귀에 대고 놀던 시절이 이렇게 현실적으로 되었다. 좋은 시대에 살고 있다. 더 놀라운 것은 미국과 <사랑의 원격토론>을 한 것, 나의 신문 칼럼지가 도착했다. 객관적 중립적인 것을 강조했다. 야당 위원들은 정부를 비난하는 것이 당연하다고 생각하는 사람이 많다. 어제 저녁 아사히계 텔레비에서 야당의원을 비롯해 캐스팅 등 4인이 여당의원을 공격했다. 나는 항상 불평불만으로 사는 사람들의 입장이 싫다. 오늘부터 국회가 열린다. 신문 칼럼 등을 눈여겨 읽고 있으나 거의 계절풍 신변잡기 등이다. 특히 지방신문의 칼럼은 지면 낭비이다. 편집자들이 둔하다. 그런데 어제 하나의 의미 있는 칼럼을 보았다. 책을 많이 읽어 기억을 하지 못해도 그것은 어디에 녹아 있어서 삶을 충족시켜 준다는 내용이다. 문자생활을 떠나서 영상과 말로만 사는 사람들에게 글자문화는 사라지고 있다. 그럼에도 나는 매일 읽고 쓴다. 사고가 깊어진다.

愛の遠隔討論 崔吉城
私の出身の中・高校は日本植民地時代に設立された学校だったが少数の韓国人も在学し、後に有名人になった人がたくさん出た。今回のリモート討論はその学校の同窓会の集まりで行ったものである。ニューヨークとサンフランシスコ、そして韓国、日本を結んで、遠隔で討論をした。私が韓国で出した新著『親日と反日の文化人類学』を中心に、話すように誘われ、サンフランシスコ在住のR.Yim氏の仲介で行われた。久しぶりに友達と対話が出来た。高校を卒業して60余年、級友たちが学生時代のタメ口で会話をしながら、変化したお互いの姿を確認、驚き、そして若かった頃に戻るという回想の時間でもあった。彼らは拙著をアマゾンで購入しようとしたが、韓国にはアマゾンはまだ入っていないと言う。
私は薦められるままに、この本を書くまでの経緯などを語った。親日と反日の両面から客観的に書いたこと、民族主義的に書いたものではないが日韓関係に憂いがあることは事実である。
私が日本で大学教授になったということは、空の星をとるようなものだという褒め言葉から一変して、韓国人を差別している日本を問題にした。確かに在日韓国人が差別される状況は海外韓国人にとっても、程度の差はあっても例外的なことではない。彼の話は韓国のメディアが伝えるのと全く同じで、日本を悪く言い出した。私はただ呆然としていた。長く日本で暮らしている私より、日本を知っているかのように日本を悪く言い、韓国だけを愛せよと説教調であった。
アメリカや中国でも韓国人が有名な政治家になったことは周知のとおりである。しかし日本ではそうではなく、経済的な成功者は多くいる。それについてアメリカで大学教授生活したことがあるという李氏は韓国の民族主義を主張した。海外で暮らす韓国人は韓国のために愛国心を持って行動しなければならないと言う。
長く海外に住んでも「韓国人は韓国人」それを失ってはいけないという。彼は韓国のための愛国心がなければならないことではとないと言った。日本に住む韓国人は「愛国者」にならなければならないと。日本人は韓国人を見下し、日本は韓国を無視する。日本に長く住んでいる私には意見を聞かず日本の悪い点を挙げていた。私は言葉に詰まって反論することが出来ない状況になり、むしろ反論すべきではないと判断。
沈黙の後、司会者は民族主義者ではなく、人類愛者を主張し、ナショナリズムを主張するのではなく、クリスチャンとして人類愛で生きるべきだとの説教となった。あれこれ意見が出て、日本の良い点を上げながら仲裁したりする意見も出た。愛国主義と人類愛の対決となり、さらに大声で言い争いになった。司会者は日本を悪く言った彼に映像から退出するようにと言うほど激しい言い争いになった。
このような韓国人の熱い論争はトランプ大統領の演説を凌ぐものだった。激論が終った後の画面には多くの級友の顔、皆明るい笑顔だった。

전시장에서

2020年10月25日 05時45分51秒 | 日記

蟄居生活は別に変わったことはないが、季節感覚が鈍い。海だけを見下ろしながら暮らすより、山を見た方が変化が訪れる。紅葉が過ぎるにつれて寒さが迫ってくる。海に潜って写真を撮って見せる藤定早苗さんの写真展に時間を作って喜んで行かせてもらった。展示場で私の読者にも会った。
 楽しい午後、帰ってきたら私が寄稿した東洋経済日報が来ている。「愛の遠隔討論」 米国と韓国、日本をつなぐ三国ネット討論会の熱い姿、結局、友愛で締めくくる内容だ。もどかしい韓日関係もこのように激論の末、和解されることを期待する。

 칩거생활이 별 이상할 것이 없지만 계절 감각이 무디다. 바다만을 내려다 보면서 사는 것보다 산을 보는 것이 변화가 다가온다. 단풍이 지나면서 추위가 다가오고 있다. 바다 속으로 잠수하여 사진을 찍어 보여주는 후지사다씨 전시회에 들리니  반겨 준다. 전시장에서 나의 독자도 만났다.  
 즐거운 오후, 돌아오니 내가 기고한 동양경제일보가 와 있다. <사랑의 원격토론>. 미국과 한국, 일본을 잇는 삼국 넷트 토론회의 열띤 모습, 결국 우애로 매듭짓는 내용이다. 답답한 한일관계도 이처럼 격론 끝에 화해될 것을 기대한다.