崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

拙著が紹介されている

2018年07月31日 05時22分33秒 | 日記

 今朝のラジオ深夜便で作家石田 衣良氏の「母を語る」を聞いて感動した。恋愛小説の第一人者から母への思い、母が死体ばかり目にしても隅田川で泳ぎ、シラサギが泳ぐよう姿を見、悲惨ばかりではなかったことを語った。私の戦争体験を語ってくれるような実感があった。映画『娼年』など性を主題にした官能的な小説、人間の欲望と「娼婦」ならぬ「娼夫」という、ほぼ全編がセックスシーンを今の私の年齢でどう読むか、罰される覚悟でもみたい、読みたい。私の戦争体験の体験談を中心に書いた最新拙著『朝鮮戦争から生まれた米軍慰安婦の真実』を掘り下げて人間たちについて書きたくなった。10年以上連載している「東洋経済日報」に拙著が紹介されている(写真2018.7.27)

 著者は1940年、韓半島の38度線近くの南側にある小さな村で生まれ、10歳ころに朝鮮戦争の悲惨な状況を体験した。そこでは国連軍兵士による性暴行があり、それを防ぐために売春婦たちが村にやってきた。彼女たちは、いわば韓国の米軍慰安婦である。
 著者はを自身の戦争体験をもとに、貧困と性暴力が交差した朝鮮半島の戦後史を語りたいと自伝的スタイルで著した。
  

昨日は家内と私がスマートフォンを購入した。私は最新型へ、家内のものは携帯からスマートフォンへとなった。家内は値段と使いこなせるかという負担で躊躇していたが私の本の校正など大きく協力したということで私の受賞記念にするということで決断したようである。

 
 


<내일이면 늦으리>

2018年07月30日 05時51分56秒 | 日記

 새로 부임한 목사가 <내일이면 늦으리>라는 좋은 설교를 하였다. 2년여 오래 동안 무복시대를 거쳐 한국인 목사를 맞았다. 감사한 일이다. 교회에는 나의 오랜 연상의 친구의 친족인 구자동 장로가 있다. 그는 나의 연구를 읽고 평을 해주는 유일한 인테리 신자이다. 어제 우리 둘은 회당 안에 서서 긴긴 이야기를 나누었다. 그와 딸은 한국인들이 식민지를 일방적으로 비난하는 것과는 달리 세계의 여러 식민지와 비교하여 쓴 나의 글을 읽고 있다는 말을 하였다. 나의 어떤 글인지 모르지만 지금 그런 내용의 책을 준비중인데 나오는대로 그에게 기증하고 싶다. 정말로 많은 사람에게 기증하고 싶은 마음으로 책을 내고 싶다.   

 新しく赴任した牧師明日では遅い」という良い説教した。2年弱の間の、無牧の時期経て、韓国人牧師迎えた。感謝している。教会には、私の留学生時代友人の親族である具慈東長老がいる。彼は私の研究書を読んで評価をしてくれる唯一のインテリ信者である。昨日、私たち二人は長い交わした。彼は韓国人たちが日本植民地一方的に非難するのに違和感をもっているという。世界多くの植民地と比較して書いた私の文章を読んだコメントであった。彼は娘の意見も同様であると言った。私のどの文なのか分からないが、今そのような内容準備中なので出たらまずに寄贈たい。本当に多くの人に寄贈したい気持ちで出したい。


国際日本文化研究センター

2018年07月29日 06時30分23秒 | 研究業績
 京都駅で大連の林楽青氏と合流、昼食後、タクシーで国際日本文化研究センターへ、運転手が道を知らずナビ頼りで料金がいつもより1500円以上高く、時間もかかり、ぎりぎり始まる直前に到着。台風のニュースが気になり次の日の日程はキャンセルになった。そんな中、私の『慰安婦の真実』の発表と討論は予定通りに行われた。書評もしていただいた堀まどか氏も参加し生のコメント、他の方から妓生と慰安婦の関係などの議論、私にとっても有益であった。若い研究者へのメッセージとし右翼か左翼かという、非難を気にせず、恐れず、積極的に学問の真髄を追求する態度をとるべきだと選挙演説風になって笑わせた。帰りは夜10時過ぎ、疲れてしまった。台風も体も異常ない朝の海峡の海には漁船が悠々としている平和な風景。*写真:林氏提供
 
 

私が勉強した講義

2018年07月28日 05時49分41秒 | 講義

 昨日は前期の最後の授業だった。アジア文化言語では戦争と植民地、全部私が調査に歩いたことの話と映像によって進行した。通って学生のレポートには戦争は決してスポーツではない。ベトナムは戦争が多かった。日本も戦争の問題が多い。戦争の後遺症は大きい。朝鮮半島の南北関係、北朝鮮へ関心が高いとも書かれている。日本文化論では外国人が見た日本文化を論じた。ベネディクトの「恥文化」、ボーゲルの「ジャパンアズN0.1」などを以て語り討議した。衣食住から花、浮世絵とアニメーションまで展開した。アジア言語文化と日本文化論の、二クラスそれぞれ20数名、授業感想文に日本に来る前と後、授業によって考え方がどう変わったかが分かる。一番反日的だと思った韓国の学生より中国の学生たちが反日的であり、授業の影響も少ない。ベトナムとネパールの学生は日本に好印象が強い。日本人の親切、やさしい、ルール守り、真面目、町が奇麗など指摘する。しかし生活やアルバイトなどを通して建前と本音、こころのないあいさつ、否定的な面も指摘される。ゴミ分類、車が通ってないのに信号を守る真面目さに戸惑う。花屋がベトナムより少ない日本など異文化論が始まる。私が勉強した講義であった。

 


「花火、花美」

2018年07月27日 05時28分13秒 | 日記

 前回我が家は涼しく冷房をしていないと自慢のように書いたが昨日それが敗れた。冷房をして寝た。考えてみると大学でも家でも冷房の生活になった。本当に猛暑の夏である。ベランダの鉢物の棗が赤く染まっている。暑さによる「結実」である。テレビでは花火を生中継、本当の「花火、花美」である。美しい。音を主にする爆竹文化とは違う。我が家から観れる関門花火大会が爆竹のレベルを超えて美しくなるのだろうか、それを憂う。
 読書会では山田寛人氏の拙著への書評に注目して議論した。悲惨な被害の展示を観て逃避したくなるか、平和と愛へと繋がるのかに対して私の南京記念館を観覧した感想からの疑問である。記念館のメッセージが正しいのか、という私の問題提起に評者、読者たちがどう考えるのだろうか。


なぜ苦労するのか

2018年07月26日 05時54分41秒 | エッセイ

 台風10号に向かって沖縄に行ってきたが、今週末には12号に向かって京都国際日本文化センターへ行き、発表することになっている。熱中症で死者も多く出るこの頃、我が家では冷房をせず過ごす。それは海岸の高層ビルという立地条件だからである。感謝である。仕事もまあまあ順調にしている。読書会、講義、研究会、海外国際会、講演会等々が続いている。そんな中、友人の韓国大手病院の理事長を広島へ案内する日程も入れなければならない。花火も楽しみ、きつい日程を無事にこなせるよう祈る。私のいろいろな日程にいつも言ってくれる韓国の友人がいる。「なぜそんなに苦労するのか、楽に老後を暮らせよ」。*写真:沖縄名護G7記念館の台風対備


박호원씨 별세

2018年07月25日 05時08分16秒 | 日記

 나와 번역 등 많은 저서 출판에 도움을 준 박호원씨가 세상을 떴다는 소식을 접하고 놀라고 비통함을 금할 수 없다. 그는 늘 겸손하고 신중하여 나의 좋은 협력자였다. <조선의 무격> 공동번역에 이어 아키바의 주저 두권을 이번 여름에 출판할 예정으로 마지막 원고를 가지고 방문해 오기로 기다리는 중이라 의외의 생긴 일이다. 아직 61세, 나보다는 아주 젊은 학자로서 앞길이 양양한 나이에 세상을 뜬 것이다.  삼가 명복을 빈다.  사진;오른 쪽 끝 박호원, 최, 홍종화, 이소나가2015년 시모노세키 

私の翻訳など多くの著書出版に協力して下さったバクホウォンさんが亡くなったという知らせを聞いて驚いて悲痛を禁じえない。彼はいつも謙虚で慎重な人で私の良い協力者であった。『朝鮮の巫覡』の共同翻訳に続いて秋葉隆の主著の二冊もこの夏に出版する予定で、最終段階になり原稿を持って訪問して来るということで待つ中の意外な出来事である。まだ62歳、私より大部若く、前途洋々な年齢で世を去ったのだ。ご冥福を祈る。 

 
 



 

「宮里キリストの教会」

2018年07月24日 05時42分01秒 | 旅行

 沖縄名護の「宮里キリストの教会」には二度目の訪問、前回は観光のようであったが、今度は礼拝時間の前について礼拝、聖餐式にも参加した。牧師翁長良明先生は入院中、メッセージは「十戒」の上映になった。敬虔な礼拝、式順から聖公会のようである。許氏はその教会の信者、その私の指摘には否定的であった。全ての信者、牧会者が平等であるという。私が紹介された。私は信者の許点淑氏の恩師であり、私の恩師もクリスチャン、許氏は三代目のクリスチャン先生、その教会で皆様と聖餐を共に受けたことに感謝の言葉を述べた。許氏のインタビュー調査記録の「恨をかかえて:ハラボジの遺言」(2016)を読んだ。戦中「軍夫」として沖縄に労働動員された姜仁昌氏の証言録である。慰安所の経験も書かれている。巻頭に許氏は「実は、私の軍夫問題への関心の傾斜には恩師である崔吉城先生(東亜大学教授・広島大学名誉教授)の存在が大きい。先生の足元にも及ばない小さき者ではあるが、先生の急所を得るアドバイスと、送ってくださった書物の『恨ハン 朝鮮人軍夫の沖縄戦』(海野福寿・権丙卓著、河出書房社、1987)に奮いたたされたのである。ここに記して感謝とお礼を申し上げる」。学問が継承されていると嬉しく、イヌ好きも継承されていると知りビックリ。李鎮栄教授の学生たちの扱いや、犬や猫を愛する行動を彼らの家庭で実感し、自分の日常生活を見るような気持だった。生活面まで本当に「先生」(?)になったのかな。


福岡空港に落雷

2018年07月23日 06時14分33秒 | 旅行

 午前中教会、聖餐式に賜わる。名護のJA農協でマンゴ、ゴーヤ、まくわうり、角煮など買って急にカバンが膨らんだ。乗車のまま注文式のアメリカンフード食のA&Wでハンバーグとコーラを口にしながら空港へ、許点淑准教授にさよならをして、飛行機内へ。降りる態勢に入る時、機長から福岡空港に落雷。福岡空港閉鎖のため、佐賀空港へ行くと短いアナウンスがあった。乗客の反響は全くない。そのまま降りてANAのバスで博多駅へ向かった。私は以前もこのようなことがあったがその体制、対備の航空会社、日本人の教養に驚く。これが先進国であろう、嬉しい。
 沖縄で雨、風、晴れと変化する気候とは違った田園風景の中、旅行は続いた。ただ沖縄の雑草、ジャングルから整頓された風景に変わった。下関に着いた時駅の構内が停電してエレベーターも使えず駅員が照らす電灯をたよりに歩き帰宅したのは夜の9時であった。ミミちゃんも花たちも元気であった。留守番をしてくれたまどかさんに感謝、長い旅であった。


パラダイス

2018年07月22日 05時57分59秒 | 旅行

 10余年ぶりに李鎮栄氏宅で朝食、許氏母子と合わせての朝餐、主婦の名料理で話題は文化論のようであった。沖縄ではノンビリできるという。台風の残余で風と雨の交差をジグザグ走る。ハイビスカスとブーゲンビリアの赤とジャスミンの黄色の花、パパイヤ、シュロ、海と空のパラダイス、楽園、古宇利島には愛楽園もあった。家内が青春時代医療奉仕に来たところである。宿願の海洋博物館へ、台風で休館、名護の観光地島一周、Ocean Towerでは自動Cart乗り、海を眺めながらのランチの時、海洋博物館オープンの嬉しい情報である。直行。巨大な水族館で巨大なサメへのフィディングショー、イルカショーは感動的であった。観客は全員中国人や韓国人であるような印象、楽園疲れは二人の弟子との楽しい夕食で講演会の公的な日程が終了した。楽園旅行中に村墓にも寄った。極楽、天国がこのような園であろう。


名桜大学で講演

2018年07月21日 05時37分55秒 | 講義

  早朝家を出て、福岡空港の搭乗待合あいの所でトンコツラーメンを食べた。スタンド個人用の窓口式、注文から終わりまでアイディア商業、美味しくきれいに食べた。沖縄に着き、沖縄名物のソバ(うどん)を食べ、麺続きであった。台風10号の前兆で雨風の中名桜大学の李鎮栄教授の案内でG7会議所などを回って宿所に着き、許点淑教授に歓迎された。5時から講演が始まった。台風の近接情報が続く中100人弱の学生、教員、一般市民、記者、社会運動家など参加、大いに盛り上り熱気を感じた。日中の会話で疲れた喉で演壇に立った。40分は短か過ぎと思いながらも短くて良かった。話とPPTの画像を通して行った。終了後、学科の同僚であり、仲間たちとの対面一列同席、その向かい側に李、趙、許、子、私の韓国席、沖・韓の談話、夜の10時半になった。、嬉しく、楽しく、そして多少疲れた一日が無事に終わった。


「以熱治熱」

2018年07月20日 04時32分39秒 | 研究業績

 昨日の読書会はオールメンバーの総合討議、猛暑のなかの「以熱治熱」となった。話題はさまざまであったが、植民地時代から住んでいる在日とは違って、ニューカマーの韓国人や中国人が注目された。福岡在住の田中、板井、北九州の朴、広島から山田、そして下関の古本、田辺、倉光、礒永の諸氏と私の9人で、熱く討議した。観光だけではなく、日本に住もうとする人が多いという話、日本の魅力とは何か。日本で活躍する人たちのサクセスストリーではない話。韓国や中国が国民を追い出す、放出する力、日本が受け皿のようになっている要因はなにか。経済成長中心、競争の激しさ、単線的な出世主義から複線的多様な幸福な日本社会で安全安心を求めて日本に住もうとする人たちにが脚光を浴びる。親日論ではない。人生論、国格論、田中氏の筆力による本の出版の出発である。山田寛人と朴仙容の両氏が拙著『朝鮮戦争から生まれた米軍慰安婦の真実』に関するコメントをフェースブックに投稿した内容の説明もあった。


台風10号

2018年07月19日 05時28分40秒 | 旅行

  韓国の歴史の中で暗黒期と言われる植民地朝鮮での生活はどうであったのか。私の記憶では原始時代のような印象しかない。昨日当時の映像を見た。『映像から見る植民地朝鮮』の執筆のためである。映像に映る朝鮮の生活は花見、喫茶、映画、ダンス、パーティーなど私の想像を超えた映像ばかりである。暗黒期とは何か。戦争への兵站基地としての供出などの運動があって、朝鮮民族が日の丸を持つ忠君皇民化は異様である。反日の根源は恨みである。それは報復を繰り返す。恨みは沈んでいる心理、文化であるが、投票などには革命的な力を持つ。昨日ようやく脱稿した。解放、万歳の気持ち、それでもまだ緊張の状態、『雀様が語る日本』を語る、対談の日程のお知らせも来ている。明日は沖縄へ、台風10号と出会うようである。


誘惑する文化人類学

2018年07月18日 05時15分19秒 | 講義

 熱中症のニュースが騒ぐ猛暑の中,私は次作と講演に向けて準備中。昨日は前回お知らせのように明後日沖縄の名桜大学で開かれる「軍と性」という公開講座で私は「戦争と性」という題で基調講演をする。その準備に「暴力とその変貌」を読んだ。京都大学の田中雅一教授著『誘惑する文化人類学』に誘惑され数日読書、その中の暴力に関する章を精読した。暴力とは一般に否定的と思われるが実は秩序維持のための恒常的な暴力という肯定的な面がある。我々はそのような国家権力などの中で暮らしている。しかし文化人類学者はその研究を避ける傾向がある。非難されやすいからであり、また非難したくなる。中には身体に傷付ける文化、例えば夫の死に妻が自殺する社会がある。否、自殺ではなく社会が強制する文化が多い。その外の社会では相対主義といって傍観、あるいは観光するような今に至っているところもある。暴力と報復が繰り返されている。その問題点を豊富に指摘している。紹介したい。一読を勧める。


『慰安婦の真実』についてインタビューを受けた

2018年07月17日 05時33分50秒 | 日記

 昨日は「海の日」の休日にも関わらず午後全国紙のある新聞に拙著『慰安婦の真実』についてインタビューを受けた。猛暑の中の暑い話であった。私は一方的に話はせず、楽しい対話の時間であった。慰安所日記は貴重な資料であるという話、親日とか反日がある現在の話ではない遥か以前の「大日本帝国」時代の話に戻って考えたいと強調した。新聞にはどう書かれるかはわからないが楽しみである。