大城と大代

2017年8月23日
僕の寄り道――大城と大代


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届いた雑誌原稿にある由比山間部の地名、入山、櫻野、福沢、香木穴(かぎあな)などが気にかかり、コミュニティバス「ゆいばす」の運行経路図を見たら、ありがたいことにそれらの地域はすべて網羅されている。

香木穴・倉沢コースは月・水・金曜日、櫻野・阿僧コースは火・木曜日の運行になっている。問題は由比駅朝8時15分発に間に合うかどうかで、幸いにも東京の駒込駅4時32分発の山手線外回り電車に乗れば間に合うことがわかった。

由比駅前 8 時 15 分発のゆいばす

8月23日は水曜日なので香木穴・倉沢コースに乗車した。福沢橋を過ぎた由比バスは坂を登って大城(おおじろ)に向かい、そこが旧由比町と富士町の町境になるので引き返し、再び福沢橋を経てやはり山奥の町境である香木穴に向かう。香木穴から引き返して山道を下り、そのまま福沢橋に折れずに舟場入口へ着いて終点となる。

由比駅前からは6名の乗客がいたけれど、5つ目の停留所である由比生涯学習館でみんな降りてしまったので運転手さんとの二人旅である。
「帰りのバスの時刻は調べてありますか」
と聞くので、帰りはバス路線を引き返しながら由比川沿いの暮らしを眺めて由比駅まで歩いて帰ると言ったら驚かれていた。

終点まで行ってしまうと山道を逆にたどり、香木穴、大城といま来た道を引き返さなくてはいけないので、大城で下車してしまい、その先のバスルートは歩くことにした。運転手さんにそう言うと「それがいいでしょう」とのことだった。

大城停留所で唯一の乗客を降ろし香木穴に向かうゆいばす

「おおじろ」の集落は山の峠に当たる場所なので旧由比町と富士町の町境線で分断された形になっており、旧由比町側は大城、富士町側は大代と書き、ともに「おおじろ」と読む。どうして大城と大代というように字を書き分けるようになったのかはよくわからない。行政上の都合だろうか。

富士市境の道標。向こう側が大代、こちら側が大城

県道76号線はきれいに整備された道で、由比から富士川沿いの松野に抜ける峠道になっている。峠に少し開けた宅地と農地がある。

峠に立ってのぼってきた山あいを見下ろすと風が通って気持ちがいい。

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