電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
銚子口の滝を、いちおう見に行った話
2017年8月29日
僕の寄り道――銚子口の滝を、いちおう見に行った話
8月23日の訪問時に寄り道を断念した銚子口の滝は、ゆいばす山内朝日堂停留所の次のバス停が最寄り停留所になる。上り坂なのでいったん桜野会館まで行き、山を下りながら槍野(うつぎの)集落に寄り、桜野沢沿いを下る帰路に立ち寄ってみることにした。
桜野沢は雨上がりなのに水量も少なく、緩やかに流れていてすばしこいサカナたちの魚影が濃い。川が曲がる箇所の内側にはちょっと耕作に適した土地があって、畑に通うための丸木橋がかかっている。
そんなのどかな川を眺めながら緩やかに下っていくと、急に川底が深くなって岩の隙間を水が駆け下っていく。いよいよ滝が近いのだなと思う。
高校時代は地学が好きで、大学も理科は地学で受験し、入学後も一般教養で地学を受講したが、地向斜のあたりは苦手で困った。
この桜野沢は由比川に合流する直前まで他の支流とは川底の高さがかなり違っており、その差が地すべりによって削り取られることで、名前にある銚子口となって滝と化し、100メートル以上も落下して下の由比川に流れ込んでいるらしい。
たぶんそういうことなのだろうと思うと、自然のもつ力の巨大さがなんだか恐ろしく、滝壺に100メートル近く下りていくのだろうかと思っただけで足がすくむ。人がいないし、高所恐怖症だし。
山道を下っていっていよいよ運命の滝壺降下口に近づいたら鉄柵が設けられており、遊歩道は崩落して通行不能になっているという。それは大変だ!といちおう思いつつ、内心「ああ良かった、寄らない口実ができた…」とほっとした。
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