126ー「大原女」(1810・文化7年・中村座)
江戸に”奴言葉・六方言葉”というのがあった。
いわゆる侠客や、旗本奴、町奴などの男伊達・六方者が、
粋がって使うお仲間言葉のようなもの。
「かっちけねえ(かたじけない)・ふんばるべい(がんばるか)
してこいな(合点だ)」等の言葉を使う。
この曲は中村歌右衛門(3代目)による舞踊で、
八瀬大原の黒木売り(おかめの面を付けている)が、
後半引抜きで奴になり、毛槍を振っての槍踊りという趣向。
『だめな事ばし言わしゃるな
明日は関東さへ罷るべいちゃな
やれさてな
主さ別れちゃな 伊勢路へ
あんちゅうちくだ ぶん抜きゃるさア
池のどん亀なら むんぐるべいとは
やれさて 実だんべ 実だんべ』
●気休めなんか言わないで、明日はどうしても関東へ行くんでしょ、
そうなんだよ、
あんたは別れて伊勢路へ下るか…
闇に紛れて、逃げちまうか、
池の亀なら、潜れるのにな、
あーあ、そうだわさ、そうだわさ。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
江戸に”奴言葉・六方言葉”というのがあった。
いわゆる侠客や、旗本奴、町奴などの男伊達・六方者が、
粋がって使うお仲間言葉のようなもの。
「かっちけねえ(かたじけない)・ふんばるべい(がんばるか)
してこいな(合点だ)」等の言葉を使う。
この曲は中村歌右衛門(3代目)による舞踊で、
八瀬大原の黒木売り(おかめの面を付けている)が、
後半引抜きで奴になり、毛槍を振っての槍踊りという趣向。
『だめな事ばし言わしゃるな
明日は関東さへ罷るべいちゃな
やれさてな
主さ別れちゃな 伊勢路へ
あんちゅうちくだ ぶん抜きゃるさア
池のどん亀なら むんぐるべいとは
やれさて 実だんべ 実だんべ』
●気休めなんか言わないで、明日はどうしても関東へ行くんでしょ、
そうなんだよ、
あんたは別れて伊勢路へ下るか…
闇に紛れて、逃げちまうか、
池の亀なら、潜れるのにな、
あーあ、そうだわさ、そうだわさ。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚