これは細田栄之(宝暦6~文政12・1756~1829年)の浮世絵
「青楼万歳俄 関の松がえ」だ。
制作年代は1789~1792(天明9~寛政3)年とある。
芸者衆による吉原の年中行事、「俄」を描いている。
面白いのは「関の松がえ」という長唄を唄っているのが、
荻江節の連中ということだ。
荻江節は長唄の唄方、荻江露友が始祖で、
露友は歌舞伎を離れ吉原の座敷長唄に活路を見いだした人だから、
荻江節の名取りが長唄を唄っても何の不思議もないが、
吉原の見番にこんなに多くの荻江節の男芸者がいたというのが驚きだ。
露友は吉原で精力的に荻江節を広めていたのだ。
ちなみに露友は1787(天明7)年に没している。
「青楼万歳俄 関の松がえ」だ。
制作年代は1789~1792(天明9~寛政3)年とある。
芸者衆による吉原の年中行事、「俄」を描いている。
面白いのは「関の松がえ」という長唄を唄っているのが、
荻江節の連中ということだ。
荻江節は長唄の唄方、荻江露友が始祖で、
露友は歌舞伎を離れ吉原の座敷長唄に活路を見いだした人だから、
荻江節の名取りが長唄を唄っても何の不思議もないが、
吉原の見番にこんなに多くの荻江節の男芸者がいたというのが驚きだ。
露友は吉原で精力的に荻江節を広めていたのだ。
ちなみに露友は1787(天明7)年に没している。