鯰坊主
“抜け参り”がいくらお金がかからないとはいえ、
やはり無一文では無理でしょう、という意味の歌詞が続く。
「裸で道中双六の
泊まりは沼津 わりゃ鯰
髭が看板顔見世の
愛嬌入道 濡れ坊主
ぬれたは ききがた池の中
友 朋輩の鯉 鮒や
すっぽんどんめが 踊り子の
泥鰌(どじょう)の当て振り
浮き拍子」
「髭が看板…」というのは
顔見世興行の「暫」に出て来る道化方、鹿島入道震斎のことだ。
鹿島神社は地震を起こす鯰を押さえつける神で有名。
それが名字で、名が震斎とはおふざけの極みだ。
彼は通称、鯰坊主という。
その風貌も鬢が鯰の髭のように長く伸び、
蛸の模様の衣装を着る。
そして、「沼津」と「なまず」で韻を踏み、
鮒やすっぽん、どじょうを並べて笑いを誘う。
“抜け参り”がいくらお金がかからないとはいえ、
やはり無一文では無理でしょう、という意味の歌詞が続く。
「裸で道中双六の
泊まりは沼津 わりゃ鯰
髭が看板顔見世の
愛嬌入道 濡れ坊主
ぬれたは ききがた池の中
友 朋輩の鯉 鮒や
すっぽんどんめが 踊り子の
泥鰌(どじょう)の当て振り
浮き拍子」
「髭が看板…」というのは
顔見世興行の「暫」に出て来る道化方、鹿島入道震斎のことだ。
鹿島神社は地震を起こす鯰を押さえつける神で有名。
それが名字で、名が震斎とはおふざけの極みだ。
彼は通称、鯰坊主という。
その風貌も鬢が鯰の髭のように長く伸び、
蛸の模様の衣装を着る。
そして、「沼津」と「なまず」で韻を踏み、
鮒やすっぽん、どじょうを並べて笑いを誘う。