西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

「瓢箪鯰」-6

2012-07-31 | 笑えます、長唄(c)y.saionji
鯰坊主


“抜け参り”がいくらお金がかからないとはいえ、
やはり無一文では無理でしょう、という意味の歌詞が続く。

「裸で道中双六の
 泊まりは沼津 わりゃ鯰
 髭が看板顔見世の
 愛嬌入道 濡れ坊主
 ぬれたは ききがた池の中
 友 朋輩の鯉 鮒や
 すっぽんどんめが 踊り子の
 泥鰌(どじょう)の当て振り 
 浮き拍子」

「髭が看板…」というのは
顔見世興行の「暫」に出て来る道化方、鹿島入道震斎のことだ。
鹿島神社は地震を起こす鯰を押さえつける神で有名。

それが名字で、名が震斎とはおふざけの極みだ。
彼は通称、鯰坊主という。
その風貌も鬢が鯰の髭のように長く伸び、
蛸の模様の衣装を着る。
      


そして、「沼津」と「なまず」で韻を踏み、
鮒やすっぽん、どじょうを並べて笑いを誘う。




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「瓢箪鯰」-5

2012-07-30 | 笑えます、長唄(c)y.saionji
お蔭参り

「ぬけたはお蔭の伊勢参り」
この歌詞のお蔭参りとは、
慶安3年(1650)頃から五、六十周年期で全国に自然発生する
伊勢神宮への集団群参のことをいう。

お蔭参りの大きな特徴は、女子供や下男下僕が、
父母、雇い主に黙って旅立つという「抜け参り」にある。
抜け参りは、貧しい身分の者が着のみ着のまま伊勢に参れる唯一の手段だ。

もし、親や雇い主がこれに気づいたとしても、妨害したり禁止したりしたら
神罰が下ると信じられていたので、知らぬ振りをしているしかない。
また、彼らに施しをすることで、ご利益が得られると信じられていたので、
宿屋は宿賃は取らないし、道々食事や草履の喜捨を受けることができる。

抜け参りから無事帰還した者は、再び温かく迎え入れられるという、
まことに摩訶不思議な現象なのだ。

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tea break・海中百景
photo by 和尚
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京都ゆかた会

2012-07-29 | 仕事関係
今日は家元の京都ゆかた会でした。

岡崎の六盛さんで、11時から。
今回は宮川町の舞妓ちゃん、芸妓さんの参加が
いつになく多くて、
会場は華やかに盛り上がっておりました。

「越後獅子」を演奏中のきれいどころさん。


会場には、お座敷の格好をしたままの芸妓さんもいます。
           

5時半に終り、一階に場所を移しての打ち上げです。
ここのお料理はいつも目先を変えて出してくれますので、
とても楽しみです。

ご挨拶に来てくれた芸妓さん。
お顔もよく似ていますよね、仲良しです。
    
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祇園祭神輿洗い

2012-07-28 | 仕事関係
今日は、
ゆかた会の下浚いで、京都に行きました。

お昼頃着いたのですが、何という暑さでしょう。
38度近くあったようで、信じられませんでした。

宮川町の歌舞練場で夕方まで仕事をし、
そのあとは祗園切通しにある、フレンチおくむらへ。

ここは家元が定店にしているお店で、
わたしも心安くさせていただいております。

今日は祇園祭最後の行事、神輿洗いの日だとかで、
四条通を八坂神社に向かって歩く、
白い法被姿の氏子さんをたくさん見かけました。

夜になって神輿は担ぎ出され、
四条大橋で鴨川の水で清められるのだそうです。


祇園祭って7月1日から31日まで、ひと月もかかる
たいそうな祭りなのですね。

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ピクルスちゃん

2012-07-27 | プライベート
今日も暑かったですが、青山の郁子さんの家に出かけました。

来月あるNHKの録音の練習です。

ひと月ほど前に郁子さんが捨て猫を見つけ、
あまりの可愛さに思わずつれて帰って来たという猫。

写真では知っていたのですが、
実際に見るとめっちゃかわいい!!


黒猫で、白いソックスをはいています。
鼻とお腹も白。
そのバランスがとってもかわいい!

ミャーミャーとかぼそく鳴きます。
気のちっちゃい女の子です。

これからが楽しみ。

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