まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.84 箱根の旅(7)・国道1号線最高地点

2015-03-31 10:56:59 | 箱根
おはようございます。今回は箱根の旅の続きをお送りしていきます。



畑宿入口交差点から国道1号線の坂道を上って行く。箱根園へ向かう道が分岐する大芝交差点で180度カーブをしてからは長い直線の上り坂、前方にはぽっかりと二つの頂上の双子山が見えてくる。元箱根から続く長い上り坂、箱根駅伝6区の選手よりも遅いスピードで、自分のペースを守って上って行く。




双子茶屋バス停付近は久々に生活感の雰囲気のある所を走る。しかしその区間は短く、今度は目の前に駒ヶ岳が見えてくるとだんだん山の中へと入って行く。この辺りではきつい上りは少し落ち着いた感じ、やがて左手側には神殿風の建物とその向こうには精進池が見えてくる。


(双子茶屋バス停)

この建物は石仏群と歴史館、この付近一帯は元箱根石仏群にあたり、その名の通りいろいろな石仏を見ることができる。この付近にある六道地蔵はここから国道1号線の下をくぐって池とは反対側に行った所にあるお堂の中に飾られた大きな磨崖仏、寂しい雰囲気の山の中で鎮座されてます。




この先道は緩やかな上り、山の景色しか見えない少し寂しく感じる所、仏様が彫られた崩れかけの岩に沿うカーブを過ぎて少し行くと、今度は右手側に黒ずんだ石塔が3基並んで立っているのが見えてくる。近くのバス停にある通りここは『曽我兄弟の墓』、3つのうち左2つが兄弟の墓で少し離れた右端が・・・詳しくはこちら。少し先のカーブを曲がった所が国道1号線最高地点(874メートル)、道端にはその表示の看板が立っている。箱根駅伝でもポイントとなるお馴染みの所、選手はここからギアを入れ替えて下りに臨まなければならない。では自分(一人称)もギアを入れ替えて下って行くことにしましょうか。






しかし本格的な下りはもう少し先から、間もなくこれも駅伝ではお馴染みの芦之湯のアップダウンへと差し掛かる。最高点までの上りで疲れた後の下りはホッと一息つけるくらいの緩やかさで下りて行けるが、芦之湯の谷からはこの旅での最後の上り、距離は短く緩やかな上りだがほんのちょっとだけ休ませた足を最後のひと踏ん張り使うので再び疲れが襲ってくる。


(芦之湯)

坂を上り着いた所で少し休憩することに。この旅での上り坂はここで全部終わった、後は箱根湯本まで一気に標高700メートル近くを下って行くことになる。これはこれで自分(一人称)にとっては恐怖の区間、慎重に行かなければ命を落としかねないことにもなる。相棒を下りてひとつ深呼吸、いよいよこの旅も終盤戦、箱根の山下りへ入って行くことにしよう。この続きはまたの機会として、今回はここまでとしておきます。

No.83 長浜

2015-03-30 11:10:29 | まち
おはようございます。今回は滋賀の長浜界隈をお送りしていきたいと思います。



京都からは新快速で約1時間足らず、車窓ではここまで琵琶湖をほとんど見ることなくJR長浜駅に到着。駅前で相棒を立ち上げて早速出発、まずは定番の北国街道へと行ってみよう。



駅前から伸びる道を信号を一つ越えた次の左へと入った通りが旧北国街道。旧街道の雰囲気を漂わせる古い町並の通りはもう入口から人の行き来でいっぱい、自転車で走るには少し気が引ける所だ。先を進むと更に通りには人があふれ、もうここからは相棒を押して歩くことにする。


(なぜか気になる長浜タワー)


この辺りは黒壁スクエアという観光スポットになっていて、町の中心に立つ黒壁ガラス館を初めとしていろいろなレトロな建物が街道周辺に集まっている。この黒壁ガラス館の立つ交差点が札の辻のあった所、交差する道の先はアーケードの通りとなっていて、ここも観光客でいっぱいだ。それを承知でちょっとそちらの方へ行ってみることにする。




もちろんここも相棒は押し歩き、今回はまだ活躍の場がない彼であった。アーケードの中もレトロな感じの店が立ち並んでいてどこも人で賑わっている。小さな川に架かる石橋を通り過ぎてT字の交差点に突き当たり、そこを左に曲がるとさっきよりも人の流れは落ち着くが、ここも古い町並を模した店が立ち並ぶ通り。その先には大きな造りの寺院、大通寺へとたどり着くが、寺院参拝には興味ないので引き返すことにする。





再び北国街道に戻り、人の流れも落ち着いた所でやっと相棒を駆って走ることに、今度は進路を西へ向けてJR北陸本線の踏切へと向かう。カンカンカン・・・、本数は少ない路線なのに運悪く遮断機が閉まっていた、相棒さんも歩かされたり止められたりで期限悪そうだ。しかも踏切は閉まったまま結構時間が経っている、また電車が遅れているのか?その時JR長浜駅の方から「ブォーッ!」と汽笛が聞こえてきた。これはもしやとカメラを動画モードにして待っていると、向こうの方から蒸気機関車が黒い煙をあげながら近づいてきた。これは何というラッキーなこと!蒸気機関車は数両の客車を牽引して目の前をあっと言う間に通り過ぎて行った。普通の線路を走っている蒸気機関車を見たのは何年ぶりのことだったか、ただしこの時は動画撮影だけで、画像は残念ながらなしです。


(ご存知、長浜城)


JR線の西側に入って目指すのは長浜城、と思ったがここはさらっと通り過ぎるにして、そこから少し行った所にある長浜鉄道スクエアへと向かう。JR長浜駅に隣接するレトロな建物は旧長浜駅舎、赤煉瓦の門を入ってこの駅舎の中へと入ってみる。内部は展示館となっていて昔の駅構内を再現したような造りになっている。その奥には鉄道車両が保存されているゾーン、蒸気機関車と電気機関車が並んで展示されていて運転台に乗って見ることもできる。





一通り館内を見回って鉄道スクエアを後にする。すぐ横のJR線の踏切を渡ると古い町並の中を通り抜けてさっき通った北国街道に続く道へと出る。長浜散策は今回はここで終わり、ここは自分(一人称)が大好きな町のひとつ、何度来ても飽きない所、またいずれここを走った時は紹介することになると思います。この後は気ままに滋賀県内を巡ることにしよう、今回はここまでとしておきます。    まちみち

No.82 飛行機を見に行く(3)

2015-03-29 11:35:13 | ふうけい
おはようございます。昨日の続きです。



西国街道は軍行橋を渡るルートで国道171号線へと合流される、その手前で分かれて川沿いの細い道を行くと兵庫県に入りすぐに小高い丘の公園が見えてくる。エアフロントオアシス下川原と言う名の公園、そのまま相棒と一緒に公園内に入って行くと大きな日時計があり、その向こう側には伊丹空港の広大な風景が広がっている。




はるか向こうに1機、飛行機が飛び立とうとしているのが見える。滑走路を助走をつけるようこちらに向けて走りながら機体はだんだん宙に浮き始めてくる、同時にその音も次第に大きくなってきて、真上を通り過ぎる辺りでは轟音となって響き渡り遠くの空へと旋回しながら遠ざかって行く。今度はタイミングを合わせたかのように、はるか向こう側遠くの空から光がだんだん近づいてきて、やがて飛行機と確認できる形となって滑走路へと下りてくる。機体はゆっくりと滑走路を走りながら方向を変えてターミナルの方へ戻って行く。




下りてくる飛行機はここからでははっきりと見えないので場所を変えることにする。公園を下りて空港の柵と猪名川に挟まれた道を南へ向けて走る。柵の向こうには目線と同じ高さで見える滑走路、その向こうには空港ターミナルのビルの並びが見える。こうやって真横を走ってみると空港の広さを改めて実感することができる、奈良だったらこんな広い場所、余程の金を積み上げて農家を説得させなければならないだろうな・・・



しばらく走って伊丹スカイパークへとたどり着く。相棒を駐輪場に置いて空港が見渡せる所へと行ってみる。この公園は滑走路に沿うように細長い形で広がっている。ここは少し小高い所から飛行機を見ることにする、空港に近い下のほうは家族連れでいっぱい、そう言えば今日は休日だった。ここに来ている人達は甲子園には興味ないのか?ちょうど今は大阪桐蔭の試合が行われているところ、案の定と言った感じで勝っている。そう言えば天理高校、案の定と言った感じで負けました、弱い者いじめだけやって奈良に帰ってくるのは相変わらずです・・・





ここは飛行機を見るにはいい場所だがちょっと賑やかすぎる。何機か着陸、離陸する飛行機を写真、動画撮影してここを離れることにする。飛行機を見れる絶好の場所がもう一つあるのでそこを目指すことにする。

猪名川に沿う道に出て下水処理場の前を通り過ぎる、川の向こうには客席が見える、これが園田競馬場と気づいたのは後で地図で確認した時のことだった。再び大阪府豊中市へと入る、轟音が近づいてくるように聞こえたかと思ったら、すぐに今までに見たことがないようなデカさの飛行機が地上すれすれで飛んでいるのを見ることができた。
橋を渡って舗装されていない川沿いの道へと入って少し行くと飛行機撮影の絶好ポイントへとたどり着く。ここはさっきの家族連れで来るような娯楽のある場所ではなく、ただの河原の両側にはカメラを持っている人達でいっぱい、皆飛行機で絶好の撮影機会を待っている。



誰かが「あ、来よった!」と声をあげると、誰もがそれに反応するように南側の空を見上げる。どこやねん・・・と思って見ていると空に一点の光、それがだんだん近づいてきてやがて轟音と共に大きな機体が姿をはっきりとさせてくる。自分(一人称)もカメラを構えて飛行機の姿を追いかける。機体は真上をまるで手が届くような低い位置で通り過ぎて柵の向こうの滑走路へと下りて行く。轟音は遠ざかり機影も小さくなりターミナルへと向かっていく。





カメラを確認してみる、何とか真下から飛行機のどてっ腹を捉えることはできた。今度は場所を少しだけずらしてさっき見たような低い位置を飛ぶ機体を狙ってみようとするが・・・


(ああ、失敗、タイミングはぴったりだったが・・・)

(さっきより機体は小さくなったが今度は成功)

3回に渡ってお送りしてきました西国街道から空港への走りはここで終わり、今回はここまでとしておきます。    まちみち

No.81 飛行機を見に行く(2)

2015-03-28 07:07:06 | 旅行記
おはようございます、には遅い時間の更新になってしまいました。前回の続きです。



枚方大橋を渡って左に曲がり河川敷の道を行く。左手側にはゴルフ場が見える、どうでもいいことだが自分(一人称)ゴルフには全く興味ありません。道は緩やかにカーブして淀川の支流芥川に架かる橋を渡る。


(芥川から枚方方面を臨む)

ここからは通称茨木街道をたどって走ることにするが、この区間は旧街道の雰囲気もなく面白味のない景色の中を進むこととなる。道は狭いが交通量は多く、阪急茨木市駅付近では人も多くなってスムーズに進むことができない。阪急茨木市駅から東本願寺茨木別院前を通り過ぎてJR茨木駅方面へとメインストリートを走り抜けて行く。


(茨木街道にある道標)


奈良から茨木までは結構行きにくくて、その都度どのルートを選ぶかで迷ってしまう。前にここへ来た時は阪奈越えから寝屋川経由で淀川を渡ってきた。今回はその時と比べると遠回りに感じるが時間は左程変わらない。いずれにしても奈良から走るには不便な所だ。輪行しようにも梅田を通らなければならないし運賃も高いし・・・
JR茨木駅を越えて府道14号線中穂積交差点をそのまままっすぐ行くと南北に狭い道が交差する所へとたどり着く。この道が亀岡街道で、道端には石の道標が立っている。ここまで町の喧騒の中を走って来たので、ホッと一息つける雰囲気の場所に来た感じだ。その道標の反対側には昔ながらの郵便ポスト、町中ではなかなか見ることができなくなったものだが、これもまたいい雰囲気を醸し出している。ここからは亀岡街道を北へ進み旧街道の雰囲気を残す町並の中をくぐり抜ける様にして走りやがて西国街道の郡山宿へ、ここからはいよいよ西国街道を走ることとなる。



(亀岡街道)


大きな構えの本陣跡から古い町並の続く郡山宿の通り、北側に沿って車が行き交っている国道171号線とは対照的なひっそり具合だ。しばらく走って、街道の雰囲気とは全くかけ離れたような大阪モノレールの豊川駅を過ぎて、旧街道は細かくうねるように進んで箕面市へと入って行く。坂道を上った所にある地蔵堂と石の道標、そこから続く道が旧街道の雰囲気を漂わせてくれている。


(郡山宿本陣跡)

(箕面市小野原付近)

勝尾寺への参道が分岐する所にも道標があり、そこから更に西へと進む。道は古い町並、国道171号線、新御堂筋との交差点、萱野の古い町並、再び国道とめまぐるしく景色を変えながら箕面の中心地へと差し掛かる。しばらく国道171号線を走って、人の行き来が多い牧落交差点、ここからは国道から斜めに分かれる細い道へと入る。





この道は旧街道の雰囲気の残す町並の通り、入ってすぐの所に牧落の高札場跡があり大小2基の石の道標が立っている。更に先へと進み阪急線の踏切を渡り所々古い町並の中を走り抜けて行く。旧西国街道は阪急箕面線に沿うようにして走りまたまた国道171号線へと出会う。



阪急石橋駅付近の国道171号線176号線が交わる石橋阪大下交差点から細い道を進むと阪急宝塚線の踏切へとたどり着く。踏切前には高札場跡の表示と西国街道と彫られた石の道標が立っている。踏切をはさんで線路と沿うように南北に通っている道が能勢街道、西国街道は踏切を渡って真っ直ぐのコースとなる。



街道はひとつ広い道との交差点を過ぎて、阪神高速の高架が沿う道へと突き当たる。ここは一番近い信号を渡って今走って来た道から直進する所まで戻って再び街道走りを再開。しかし西国街道とはすぐにお別れ、川沿いの道を走っていると飛行機の大きな機影が空へ飛び立っていく姿が見えた。目指すべく伊丹空港はもうすぐそこだ、この続きはまた明日、今回はここまでです。     まちみち

No.80 飛行機を見に行く(1)

2015-03-27 11:09:03 | 旅行記
おはようございます。今回はこの前の休日に西国街道から伊丹空港へ向けて走った記録を何回かに分けてお送りしていきたいと思います。またまた続編ものとなりますが、どうぞお付き合いのほどをよろしくお願いします。



奈良から歌姫を越えいつもの自転車道を走って京田辺市内へと至る。今日は選抜高校野球の開幕日、ラジオを持参してイヤホンで開会式を聞きながら走っている。すみません、これは違反ですね、見逃してください。
自転車道を抜けてJR、近鉄三山木駅前から府道65号線へと進む。同志社大学付近を過ぎると風景は変わり、山あいの町並へと入って行く。府道から外れた普賢寺水取の小さな川に沿う町並、普通の民家が寄り添う静かな雰囲気が漂う所を過ぎて府道71号線へ。ここは以前枚方宿を紹介した際、帰りに利用した道、今回はそこを逆方向に行くのでここからは山へ入って行く上り坂となる。



(普賢寺付近)

カーブが連続する上り坂はそれほど急ではないが、だらだらと続くので結構きつい。交通量は少ないが時折ダンプカーが轟音をたてながら横を通り過ぎて行くので油断できない。センバツではちょうど敦賀気比の主将が選手宣誓をやっているところ、奈良大付の1回戦の相手だ。結果は0-3で負けてしまったが強打線を3点で抑えたのでよく頑張ったと思う。奈良大付、歴史を作っていくのはこれからだ。センバツには奈良からは天理高校も出ているが、こちらはまあ頑張ってくれたら、と言ったところ。




話が逸れてしまいました、坂を上り切って大阪府へと入る。ここからは下り坂、採石場が近くにあって所々砂利が転がっているザラザラした道を下って氷室交差点へと至る。ここは京田辺方面へと至る元国道307号線が分かれる所、ここから少しだけ先へ進んだ交差点は生駒へと至る道が分かれているが、それとは別に細い道がこの交差点を貫くように通っている。『氷室路』の表示が立つその細い道へと入って行く。
ここは旧街道の雰囲気を漂わせている古い町並の中を行く。この道は短い区間ですぐに府道に合流して、更に下って行くと国道307号線との合流地点となる杉1丁目交差点。信号を渡って『山根のみち』の表示がある道へと入る。第二京阪の下を過ぎて池に沿う道を行くと再び国道307号線へと出て津田本通交差点。信号を渡って旧道へと進むが、この道が八幡市と交野市を長尾経由で結ぶ山根街道、途中には大きな常夜燈の前を通り過ぎて行く。



(氷室の町並)


石の道標が立つ所を右に曲がりJR学研都市線の下をくぐり枚方方面へと向かう田辺街道を走る。所々狭い脇道っを通ってやがて四辻交差点へとたどり着く。ここは東高野街道と交わる所、この付近は旧街道が多くそれが四方に交ざり合いながら京都、大阪、奈良へと続いている。




(山根街道)

(四辻交差点)

更に西へと走り国道1号線の池之宮交差点付近、この辺りは所々街道の雰囲気を残している所。ここから高台を越えて急な坂を下り京阪交野線の高架の下をくぐって禁野橋へとたどり着く。京阪枚方市駅付近はいつ来ても人が多くて賑やかで活気がある、これはこれでいい、昔からずっと賑わっていたのだろう。その象徴となるのが枚方宿を貫く京街道、ここももう何度も来ている所だが、走っていて飽きることがない区間。この町並を抜けて淀川に沿う道へと出て枚方大橋を渡る、今回はここまでとして、次回は茨木市内を走った記録をお伝えしていきます。     まちみち