まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1911 吉野川分水・初瀬川工区(7)

2023-04-29 08:48:59 | 吉野川分水
よろしくお願いします。








吉野川分水巡りを始めたのは2020年の怪我が明けた後、翌年のGWに吉野川の頭首工を巡った後に水路巡りの経過をここにて「吉野川分水」のカテゴリーでお送りしていくようになりました。これまで国営幹線水路、県営の支線水路と大和平野を網羅する見えない道を、ほぼ勘と自分の勝手な結論付けで巡ってきたのですが、その巡りも今回が最後となります。やあ~、長かったなあ~、それではその水路をたどって行ってみましょう↓↓↓


















初瀬川工区3号幹線は天理市別所町の分水工で東部幹線水路から分かれて西へと向けて流れて行く、経路的には前にここで巡ったことがある珊瑚珠川・・・と名前はきれいでも都市部ではただのドブ川・・・に沿っている感じか。JR万葉まほろば線の踏切を渡った所に分水槽、更に西へと進むと県道に当たった所にも分水槽、それが写真上から3枚目、4枚目、いつもあてにしている地図を見るとこの辺りから水路は二方に分かれている。まずは左側に分かれた水路、地図を頼りに進んで行くと中ツ道に当たった所も民家の脇に分水槽、そのまま中ツ道を南に進んで近鉄天理線の踏切の手前にも分水槽を見かける。水路はこの先近鉄天理線を沿うように進んで行って、所々では分水槽やマンホールを見かけるが、二階堂の町並に入った所で水路の終わりはどこかは確認できなかった、前方には初瀬川工区になぜか縁がある京奈和道の高架が見えている。

















一方の右側へと分かれている水路は先程同様珊瑚珠川にほぼ沿うようにして進んでいる・・・と思われる、と言うのもこの辺りでは吉野川分水に関するものは全く見つけられない、ここは地図を頼りに進んで行くしかない。大和郡山市に入り中ツ道を通り越すと田園風景が広がり小さな水路がいくつか通っている、その水路に沿って細い道を進んで行くと集落に差し掛かり、右手側からは西名阪が迫ってくる。集落の中の迷路のようになった道を進んで行くと、池や小さな水路はみかけるもののこれが吉野川分水と関係あるのかないのか・・・、でやがて国道24号線に突き当たり郡山ICへ。田園風景から一転して車の行き来が厳つい場所を通り抜けて行くが、インターの傍らには吉野川分水の水路らしきものが見えたような気も、止まることができないのでそのまま通り過ぎて国道の西側へと至る。












西名阪と珊瑚珠川に挟まれた道は車の行き来が多い所、少しだけ進むと京奈和道との分岐点となる郡山下ツ道JCTの横を通る。この辺りは工事中でいつもざわついている感じ、写真2枚目にある場所は下ツ道が通っていて、この時は工事中だったが今は整備されてトイレもできている、走りの休憩地点として利用させてもらっています。さて、巡りの目的となる吉野川分水はと言うと、大和平野と水の文字が刻まれたマンホールのふたで確認できたくらい、高速の下には調整池が新設されていたがこれは吉野川分水と関係しているのかな・・・。
そんなわけで約2年にかけて続けてきた吉野川分水巡り、すべての水路の巡りが終わりました、盛大に最終回を締めることとしましょう・・・と思ったらまたいろんなところで分水槽や水路、水管など分水に関するなんやかんやを見つけてしまいました。写真も撮ったしそれで1枠くらいなら話もできそう、と言うことでこの後は補完編をお送りしていこうと思います。5月に入ると暖かくなって、田植えも始まりまら分水に水の流れる音が聞こえてくるようになります、補完編ばかりでなくテーマに捕らわれずいろいろな風景を「吉野川分水」のカテゴリーでお送りしてことも考えています。まだまだ突き止めたいことがいっぱいの吉野川分水です、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち



No.1884 吉野川分水・初瀬川工区(6)

2023-02-23 06:53:20 | 吉野川分水
よろしくお願いします。
















吉野川分水巡り、通常の水路の巡りは残り2回となりました、お送りしているのは初瀬川工区、天理市の中心部から田園部にかけての水路を追いかけています。天理と言うと宗教の町のイメージがあるが町を離れると田園風景が広がる所、吉野川分水が流れる県内の市町村の中では用水の供給量は一番多いとのことです。市の北部では吉野川分水とは別路線となる白川池からの用水を利用しているので、農業が盛んな地域と言うことになるが、やはり天理は宗教都市のイメージが一番になってしまう、吉野川分水を通して天理市の別の一面を見ていくこととしましょう。
まずは前回スペースの都合で写真が載せられなかった部分、初瀬川工区の2号幹線、天理の中心部から国道25号線を沿って流れたきた水路がたどり着く二階堂付近の風景です。奈良健康ランドの西側を通る下ツ道に分水槽があり、その更に西へと進んだ所にある池の端でも分水槽を見かける。そのすぐ先には京奈和自動車道、これまでもお送りしてきたように初瀬川工区ではまるでまとわりつくような存在、田園風景にはまさにミスマッチな高架道が寄り添ってきます。ここを越えて川西町に入った所で大和川に流れ着くのは前回でお伝え済みです、それでは今回のメインとなる2号幹線のもう1本の水路を追って行こうと思うのですがその前に↓↓↓






↑↑↑これはJR長柄駅西側にある分水槽、国道169号線の佐保庄付近の分水工から分かれる短い水路が行きつく所です。






















前回巡った水路はビッグエクストラ天理店がある東井戸堂交差点付近で北へと向かった方でしたが、今回は南に分かれている方の水路を追って行くこととしましょう。交差点に架かる橋の下を流れているのは布留川、そこに沿って南へと向けて自転車道を進んで行くとすぐに大きな分水槽を見かける。この辺りは集落もなく布留川が蛇行しながら西へと大和川へと向けて進んでいる、辺り一面田園風景の中に道が一本、上の写真にあるようにその道が布留川を跨ぐ橋の横には水管が架かっている。吉野川分水巡りの頼りにしている地図からしておそらく分水路だと思うが確証は持てません、まあ間違いはないと思うのですが・・・。この道をまっすぐ西へと進むと中ツ道、集落から離れたここも360度田畑が広がっている、この水路の終わりももうすぐの所までやって来ました。











ただ、中ツ道付近では分水槽やマンホールなど、分水に関するものは見つけられない、それでも辺り一面に広がる田畑は間違いなく吉野川分水の恩恵にあやかっているはず。その田畑を区画するように小さな水路が網の目のように流れていて、各田畑に平等に水が行き渡るように、小さな水門が等間隔に設置されている。水は大切な資源であることは言わずもがな、奈良県の農業やその他いろいろな用途のために吉野川分水は設営されたものです。計画の当初には和歌山県から「紀ノ川の水は使わせない」とまで言われたようですが、そんな殺生なことは言わないで皆で仲良く利用していきましょう、今回もご覧いただきましてありがとうございました・・・・まちみち






No.1873 吉野川分水・初瀬川工区(5)

2023-01-19 10:02:16 | 吉野川分水
よろしくお願いします。























2020年の夏に怪我が治ってから巡りを始めた吉野川分水、大和平野を網羅する見えない水路をここやないこここは違うか、この水路はあっことつながっているのかいないのか・・・、といろいろ推測しながらの巡り、これまでその記録を長い期間をかけてお送りしてきたのですが、それもいよいよ最終盤へと差し掛かって来ました。残るは天理市内を流れる水路を追うだけとなりました、今回を含めて3回でのお送りを予定しています、それでは行ってみることとしましょう。
まずは国営東部幹線水路にある分水工、山の辺の道が近くを通る所、国道25号線が山へと向かう交差点の一角にあって、ここから天理市の中心部に向かって水路が分岐している。西に向けて国道25号線を進んで行く、右手側にあるのは天理高校、今年の高校ラグビーでは久しぶりに名門復活かと期待しましたがベスト4まで、野球もラグビーもあと一歩が天理らしいところです。道の途中には一目で吉野川分水関連のマンホールを見つけることができ、やがて先に進んだ所にある国道169号線と突き当たる勾田交差点へ、ここで国道25号線の指定から外れて真っ直ぐ西へ伸びる道は市道へと変わる。JR万葉まほろば線の踏切を越えた所に大きな分水槽、更に西に進んで行った所でもいろいろとマンホールを見つけることができてこの辺りはスムーズな水路巡り、そしてやがてビッグエクストラ天理店への入口となる東井戸堂交差点へとたどり着きます。


















いつも頼りにしている地図を見るとこの水路は途中で二手に分かれている、その場所がどうやらこの交差点になるらしい。ここには以前巡りを行ったことがある布留川が流れていて、左手側に分かれている川の流れの先には分水槽も見えているが、そちらの巡りは次回でのお伝えとして、今回は右に分かれている方の水路を追って行くこととしましょう。ビッグエクストラの前を過ぎて消防署の脇の見過ごしてしまいそうな細い道を入るとすぐに大きな分水槽があり、ここが右に分かれた水路のルートだと確認できる。この道は国道25号線とさっき走っていた市道に挟まれた所で、田園風景の中を通ってやがて中ツ道沿いにある住宅地へと達しているが、その中ツ道のT字になっている合流点の手前にも分水槽を見つけることができる。地図では水路は真っ直ぐに伸びているがその方向には道がないので、ここは道を逸れて国道25号線へと出ることにします。











国道25号線沿いでもいくつか分水槽やマンホールを見かけて国道24号線を越える、下ツ道が通る二階堂の町並付近にはいくつかの分水槽を見つけることができるが、今回は写真を取り込むことができなかったので、その風景については次回で、と言うことで。そこを過ぎると京奈和自動車道、初瀬川工区巡り川西編の時もそうでしたが、分水路巡りにこの無骨な自動車道が結構ポイントになってしまっています。二階堂界隈では見つけることができた分水槽やマンホールだったが、この辺りに来るとその目印となるものが全く見つけられなくなってしまう。地図ではこの水路は大和川へと達しているがその場所ももうすぐの所、この辺りでもうひとつだけ何か見つけておきたい・・・と思ったら、近鉄橿原線の近くを通る道に大和平野と刻まれたマンホールを見つけることができた。この道のこの場所のもう数メートル先には大和川、ちょっと次回への宿題を残す形になってしまいましたが、この巡りもあと2回です、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち



No.1859 吉野川分水・初瀬川工区(4)

2022-12-08 10:03:51 | 吉野川分水
よろしくお願いします。























吉野川分水巡りは初瀬川工区、いよいよ佳境に入ってきた感じですが、全部で7回くらいを予定としているのでまだまだ中盤戦、今回は川西町へと向かいます。田原本町の分水工から分かれた水路は西門川に沿って流れて一旦天理市に入りその後再び田原本町に、小さな集落の外れで分水槽をいくつか見かけて国道24号線へとたどり着く。横断歩道を渡って左手側にあるのが二階堂養護学校、と言うことはここはまた天理市に入ったと言うことか、どうもこの辺りは町の境界線がややこしいなあ。養護学校の横の細い道を進むと柵が赤茶色に錆びれた分水槽を見かける、反対側には小さな水路があり道はその水路に沿って進んでやがて下ツ道へと合流する。水路には大きな水門があって他方面からの水路もここで合流している、その横の畦道から水道の蛇口のような管がニョキッと出ていて、その流出口が水路へと見ている、と言うことは分水路はこの畦道の下を通っているのか・・・、予想の幅はいろいろと広がって行きます。


















庵治町の集落で下ツ道から分かれて西へ向かう道に入って広く田園風景が見渡せる所へ、前方には厳つい感じの京奈和道の高架が見えている。その下をくぐり抜けても田園風景、自動車道は集落や町中は避けなければならないので、結局広い場所を選んで通さざるを得なくなってしまっている。先へと進んでT字の交差点に入った所で川西町へと入り、その一角には分水槽が立っている、近くには近鉄橿原線が通っていて、近鉄結崎駅ももうすぐ近い所にある。交差点の左手側が近鉄線と京奈和道が交差する所となるが、前回初瀬川工区を巡った時にその一角に分水槽があったのを紹介しました。距離的には200~300メートルくらいしか離れていないが、2つの分水槽は全くの別路線、頼りにしている地図がなければ一緒くたに考えてしまう所でした。












近鉄線の東側、川西町の中心部を抜けて下永と言う集落へ、車が通るのも難しいような狭い道を通って神社の前を通り過ぎる。民家が両脇から押し迫るようにある細い道を抜けて近鉄線をくぐり抜けると、その先で柵に覆われた分水槽を見かける、手前には小さな水路が流れていて、ポンプを伝って分水槽内から水が勢いよく注ぎ出している。先へと進むとまた小さな集落、道は狭いが町の中心部にはコミュニティーバスの停留所もある所、さっきの小さな水路はこの辺りでも見かけるが、吉野川分水に関するものは見つけることができなかった。集落のすぐ横には大和川が流れている、地図によると分水路は最終的には大和川に注いでいるみたいだが、その場所は確認できなかった。そんなわけで初瀬川工区の川西町へと至る水路のついてはここで終わり、ただこの工区にはもうひとつ重要な路線、天理市の中心部を流れる水路があるので、次回からはそちらの方を巡って行くこととしましょう。順調に行くと、あと3回くらいで終わりかな、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち




No.1853 吉野川分水・初瀬川工区(3)

2022-11-25 08:52:06 | 吉野川分水
よろしくお願いします。


























吉野川分水初瀬川工区巡りは今回が3回目、第1号幹線から分岐する川西支線を追って行くこととしましょう。田原本町の西門川と中ツ道が交差する近くにある分水工から分かれた水路はその後中ツ道に沿って流れているようで、北に向けて少し進んだ所でひとつ分水槽を見つける。その先には右手側には田んぼの中に太陽光パネルの列、左手側には池の水面に太陽光パネルと、エネルギーの補給に使える場所は徹底的に使うと言った感じ、最近は池が本来の目的を失われたかのようです。この池を過ぎた所が武蔵町の交差点、ここには柵が為された分水槽や吉野川分水を示す大和平野のマンホールがあり、交差点の真ん中を通っている地下水路からは水が勢いよく流れる音も聞こえてくる。この先北へ進むと布留川へと突き当たるが、その流域はまた別の水路のカバーとなっているので、地図を見てみると川西支線はそれまでに西へと向きを変えている。











そのまま進むと大和川に突き当たるが、その手前に流れているのが西門川、その付近で分水槽を見つける、結局この水路は東部幹線から分かれた時からずっと西門川とお付き合いしてきたこととなる。この辺りで最初に見つけた分水槽は写真にあるように草むらに隠れているかのよう、手前に見えている川はこの先西門川へと注ぐ支流、天理市内の田園地帯を網羅している水路が最後にこの流れに集まって終結してこの支流となっている。分水槽に近づきたいと思ったが、川沿いの道は舗装がされていなくて草が生え放題、仕方ないので対岸の舗装された方の道を行ける所まで行って、その姿を写真に捉えることとしました。西門川はこの先で布留川と合流して程なく大和川とも合流、しかし川西支線は・・・、あれれ?どこへ行ってしまったんや~。

















次に川西支線の分水槽を見つけたのは大和川が流れる近く、西門川に沿っていたと思ったがいつの間にかその西門川を横切って大和川へとお付き合いの相手を変えていた。まず見つけたのは川の西側にある大きくて白が映える分水槽、周辺は民家もなく畑に囲まれて近くには墓地があるちょっと寂しい雰囲気の所。さっきまでは天理市内を走っていたが、この辺りではまた田原本町に戻っている、と言っても町域の一番北に当たる所で田園風景の中で策に囲まれた分水槽、その先の環濠集落の中でも大きな分水槽を見かける。ここを過ぎるともう川西町・・・となるはずがまたまた天理市に入っている、どうもこの辺りの町の境界線は複雑ですっきりとしていない。多分用水のやり取りでもいろいろと事情があるのだろう、とそんな内部の事情はお構いなしに巡りは国道24号線を越えて、いよいよこの水路の最終目的地、川西町へと差し掛かって行きます。その巡りについては次回でのお送りと言うことで、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち