まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.54 写真館・漁港

2015-02-28 11:02:41 | 写真
おはようございます。

今回は写真館、テーマは『漁港』、当たり前のことですが奈良では絶対見かけることのない場所です。
休日の静かな漁港は、つながれた船が波にタプタプと揺らされ、鴎や鳶がピュルル~と飛び交い、灯台に向かう突堤では釣人がのんびりと時を過ごしている・・・そんな風景を撮ってみました。


(鞆の浦)


(泉佐野)


(雑賀崎)


(下津井)



(室津)


(垂水)


(淡路島)


(琵琶湖、堅田)


(小田原)


(志摩安乗)


   まちみち

No.53 瀬戸内の旅(4)・向島から因島へ

2015-02-27 10:45:46 | 瀬戸内
おはようございます。瀬戸内の旅、前回はフェリーで向島歌港に到着したところまでお伝えしました。今回はその続きです、さて、どこまで行けるでしょう。



フェリー乗場から海沿いの道を行くと県道377号線に出る。この道を右に行くと向島の中心地、尾道へのフェリー乗場にたどり着くが、今回は左へ外周コースを行くこととする。
しばらくは民家の立ち並ぶ集落の中を走り、やがて海に沿う道となる。特に見所があるわけではなくいくつかのアップダウンもあるが、日の光を浴びた明るい雰囲気の瀬戸の海と、そこに浮かぶ島を見ながら走るので気分は爽快。このまま因島大橋まで一直線に駆け抜けることにしよう。





自転車道の入口からは上り坂、橋を渡る楽しみもあってこの上りは全然苦にならない。『こころ旅』で火野正平が渡りたくないと言って土下座した場所を過ぎると、いよいよ海の上を走ることとなる。この橋は直接海の風を受けないので走りやすいが、その代わり景色を楽しむことはできない。因島に入る所では眼下に灯台が見えるがそれも柵越しなので残念だ。




因島に入り国道317号線、しまなみコースは明日に回すとして今回は内陸部ルートを行くことにする。しばらくは海沿いを走り、海から離れると町中へと入って行ってやがて因島水軍城の入口へとたどり着く。更に進むと県道120号線が分かれる交差点、この県道を走って土生へ向かうことにしよう。



進行方向には山が迫り、やがて道は上り坂へと進んで行く。思ったよりきつい坂だ、しかも長い・・・もう、あかん、ついに足を着いてしまった。坂の途中で相棒を押し歩くことに、こんなきつい坂だとは思わなかった。あのまま真っ直ぐ国道317号線を進んでいたらトンネルを越えてすぐに海に沿う道に行けたはず、選タクシーを間違えたかも、枝分さん・・・
県道はトンネルを越えると下り坂、一気に下って町中へと入って行く。因島の中心部に入って海沿いの県道366号線に合流、左へ曲がり土生港を目指す。やっぱりあのまま国道を進んでたらもっと早くここまで来れたのに、と後悔しても仕方ない。


(土生港にて)

(海の向こうに生名島を臨む)

因島土生港ターミナルにたどり着くが、次に目指す生名島に向かうフェリーはここから少し先に行った長崎桟橋からなのでそこまで走ることに。少し寂れた感じのフェリーターミナルを通り過ぎて桟橋へ、ちょうどフェリーが来ていたのでそのまま船内へと乗り込む。乗船券はなく船内で清算、因島を出たフェリーはあっと言う間に生名島に寄港する。今回はここまで、次回はこの島から瀬戸の島々を巡ってみようと思います。    まちみち

No.52 兵庫、ローカル鉄道を巡る旅(4)

2015-02-26 09:56:03 | 旅行記
おはようございます。



北条町駅は今までの北条鉄道の駅とは違って町の中にあって、周辺も賑やかで明るい雰囲気のする所。ローカル鉄道の終点駅はだいたい寂れた風景の場所で線路が途切れているイメージがあるから、違和感を感じる気もする。
タイムリミットまでまだ少し時間があるので周辺を走ってみることに、町の案内図を見ると古い町並の通りがあるらしい、早速行ってみよう。




駅前の広い道を少し行くと案内図にあった古い商店街の入口に差し掛かる。この細い道を町へ折り返すように走るとすぐに酒見寺の立派な造りの楼門の前を通り過ぎ、商店が両側に軒を連ねる通りとなる。所々古い造りの建物もあるなかなかいい雰囲気の道である。狭い通りだが駅に近い所なので人の行き来もあり、何台か車ともすれ違う。




案内図ではこの通りの北側に古い町並の通りもあるので今度はそちらの方に向かってみる。北条町横尾地区、この付近は元は宿場町だったらしく旧街道の雰囲気を残す古い町並が続いている。こちらは商店街とは違ってひっそりとしている。この宿場町通りの行き着いた所の三叉路に地蔵堂があり、その脇には古い石の道標が3基、真っ直ぐに並んで立っている。これでは行先が見えないではないかと思うが、多分一番奥の古い道標から順に前に並べて造られたのだろう。







ここから折り返して旧街道を戻り再び北条町駅前へとたどり着く。相棒との走りはここまで「今日も1日、我儘に付き合わせてしまって、どうも御苦労様」労をねぎらって相棒を折りたたむ。今日は鉄分も多かったが最後は街道走りもあってなかなかいい旅になった。しかしこれでまだ終わりではない、ここから奈良まではまた長旅である。
駅に入って切符売場は・・・ない、車内清算なので券売機はないのである。ホームにはいるとちょうど粟生行の列車が入ってきたところ、さっきちらっと見た女性の運転士さんが乗務を終えて戻ってきていた。昔懐かしい感じのする車内の一番後ろのロングシートに陣取り、さっきコンビニで仕入れたパンを食する。



「いよいよ出発進行!ややっ、さっき走った道が見えてきました」とBSの旅番組のナレーションが入りそうな風景の中を列車は走る。足元から伝わってくるディーゼルカー独特の振動と走行音、奈良ではもう聞くことができない音。さっきは外で聞いた音も中から聞くとまた違った、懐かしい感情が湧き上がってくる。
車窓の外は日もさっきより傾いてきて夕暮れももう近い。昼間はゆっくりと走りながら眺めてきた風景が今度は列車の窓から、流れるようにさあーっと流れ過ぎて行く。旅の終わりに去り難い感情にとらわれてくるのはいつものこと、またここに来ることを次回の宿題として奈良までは神戸電鉄、阪神、近鉄と乗り継いでと帰ることにしよう。


(今回の旅、泣ける風景の1枚)


ところでこの北条鉄道、今のところ廃線の危機は免れているらしい。乗ってみて分かったことだが、加西市民の足にもなっているのだろう、結構乗っている人が多かった。それと地元の人達の頑張り、各駅にボランティア駅長というのが設定されていて、イベントやギャラリー展示などいろいろな方法で努力なされているとのこと。本当にこの先もこの努力が途切れることなく頑張って、この鉄道を残していってほしいと思いました。
むしろ危ないのはこの次に神戸まで乗車した神戸電鉄粟生線の方、年々赤字が重なり廃線の噂も絶えないとのこと。自分(一人称)みたいな地元民でもない部外者が言うのも何だが、やっぱり残してほしいですね、兵庫の旅には欠かせない鉄道の一つなんで。こちらは今後の成り行きを見守って行きたいところです。

兵庫の旅、長らくのお付き合い、ありがとうございました。ちなみに「違和感を感じる」「労をねぎらう」は正しい日本語ということで本文で使いました。今回はここまでとしておきます。    まちみち

No.51 兵庫、ローカル鉄道を巡る旅(3)

2015-02-25 09:42:49 | 旅行記
おはようございます。昨日の続きです。もうしばらくのお付き合いをお願いします。




今回の旅の目的、ローカル鉄道=北条鉄道を巡る旅はここ粟生駅から始まる。踏切を渡り集落を抜け田園風景が広がる道を行くと、右手側に北条鉄道の線路が沿ってくる。この道はやがて県道81号線に合流、この道はさっき小野駅から加古川沿いに粟生駅手前まで走って来た道で、ここでまたの再会となる。
加西へはこの道を右へ行くがちょっと寄り道、反対方向に進むとすぐに踏切がある。時間を確かめてみると列車がここを通過するのはもうすぐ、走っている姿を動画撮影するためにしばらくここで待機することに。北条鉄道は時刻表を見たところでは1時間毎に1本の車両が始発と終点を行ったり来たりのシャトル運行、ここを通過した列車はすぐに粟生駅で折り返して戻ってくることになる。
町を結ぶ道なので車の往来は結構多い。「カンカンカンカン」踏切が鳴り始めた、いよいよ列車がやってくる時間だ。見通しのいい線路の向こう側から小さな1両の車両がディーゼルカー独特の音を響かせながら近づいてくる、奈良ではもう聞かれなくなった懐かしい音だ。撮影開始、タイミングは逃せない、列車はあっと言う間に踏切を過ぎて行ったがまずは満足のいく動画は収められたと思う。さあ、先を急ぐことにしよう。

県道を走り最初の駅網引駅に近い交差点を過ぎる。全駅見て回る予定だったが駅はここから少し離れているので来訪は断念する。帰りは北条鉄道に乗車する予定だが、1時間に1本なのでチャンスを逃すと大変なことになる。タイムリミットは16時半、今が14時を少し過ぎたところなので時間的にはちょっと微妙な感じになってきた。


(田原駅)

次の田原駅でさっきの列車が折り返してくる時間になったので再び動画撮影、今度は駅に停車する車両を収めることができた。あ、運転士は女性の方なのか、安全運転御苦労様です。さて、再び先を急ぐことに・・・と思ったら道端に小さな石の道標が、これも写真に撮っておこう。この道は多分街道だったのだろう、古い町並も多いしここまで道標も結構見かけている。




次の法華口駅は去年姫路まで国道372号線を走った時に1度立ち寄っている、レトロな感じの古い駅舎と駅前に建つミニチュアの三重塔が印象的な駅。去年来た時は駅前でイベントが開かれていて賑やかだったが、今日はひっそりとしている、これが本来の姿なのかも。



(法華口駅)

次の播磨下里駅も法華口駅同様、木造のレトロな駅舎、指でポンと触れれば崩れてしまいそうな適度なボロっぽさ(意見には個人差があります)がまたいい感じである。ここからは線路に沿って田園風景の中の狭い道を走って次の駅に向かう。あ、前方からまた列車がやってきた、が今度は撮影はなし、残り時間が心配になってきたので今は先を急ぐこと優先。やがて集落の中を走りすぐに次の長駅にたどり着く。


(播磨下里駅)

(長駅付近)

ここ長駅は前の駅に更に輪をかけたような寂れっぷり、駅前も駅舎もホームにも人影は全くなし。しかしその構内は懐かしさを感じさせてくれる雰囲気があり、狭いホームもまたローカルな情緒たっぷりな雰囲気を漂わせている。ちなみに法華口、播磨下里、長の3駅は登録有形文化財に指定されていて、駅の入口にはその表示が誇らしく掲げられている。しばし時間の流れを忘れさせてくれる・・・て感情に浸っているわけにはいかないのだ、さあ、先を急ごう。



(長駅)

15時をすぎて日も傾いてきた。広い車の少ない道を行くと次の播磨横田駅にはすぐに到着、この駅にはさっきの駅の様なレトロな雰囲気とは全くかけ離れたような白い四角い駅舎が建っている。ここもホームには人影は全くなし、前方には加西の市街地が見えている。


(播磨横田駅付近)

(播磨横田駅)

次はいよいよ終点北条町、道は一旦線路から離れ町を囲むようにまわって加西市の中心地へと入って行き、やがて賑やかな雰囲気の町並になる。少しわかりにくい所だったが予定時間内に北条町駅にたどり着くことができた。この後は残った時間を利用して少し町を散策してみることに、その話については次回へ続くとして、今回はここまでとしておきます。    まちみち

No.50 兵庫、ローカル鉄道を巡る旅(2)

2015-02-24 10:07:47 | 旅行記
おはようございます。前回の続き、早速行きます。



国道175号線は兵庫を南北に貫く幹線道路、広くて走りやすい道だが面白味のない町の風景が続く。いつの間にかまた神戸市に戻っていてこの辺りは西区、国道はニュータウンの外れた所を走っている。
道は少しずつ上りになってきている。平野地区に差し掛かると町の風景も変わってきて道幅も狭くなってくる。やがて山に差し掛かり上りのきつくなる区間を迎える。この上り自体は左程苦痛は感じなかったが、この時期にしては季節外れの暑さが行く手を阻んできた。汗がべっとりとへばり付いてくる、かと言って腕捲りでもしようものならすぐに寒さを感じて体調を崩す素となってしまう。晴れてくれたのは良かったがこの暑さは意外な誤算となってしまった。

坂を上り終えると神出地区に入る、ここはまだ神戸市、都会や海、ニュータウンのイメージのある町とは全く異なる風景の中を走る。老の口交差点から右に分かれる坂道を上ると、以前子午線巡りの時に通った道に出会う。子午線標識の立つ神出中学校の前の交差点を左へと折れる。いきなりきつい上り坂だが、前はこの坂を下りて明石へと向かった。今回は前回とは逆向きにこの道で三木を目指すことにしよう。



(神出付近)

田園風景の中を以前の記憶を思い返すように走る。やがてこの道の行き着いた所が県道22号線、その交差点の一角には子午線表示のモニュメントが立っている。ここはもう三木市、この県道を少しだけ西へと走り八幡谷交差点を右へと曲がる。




三木山公園の中、下り~上り~下りと過ぎ三木市役所前、こんな高い場所に市役所とは、三木市民も苦労するんやろな・・・などと思いながら先へ、更に坂を下りると神戸電鉄のガードをくぐり県道38号線へとたどり着く。この道も以前走ったことがあるが、ここをもう1本北に並行する細い道へと入る。この道が湯の山街道に当たる、「湯」は多分有馬温泉のことだろう。


(湯の山街道)

旧街道の雰囲気を残す古い町並を行くと東条道との分岐点、更に先のカーブを曲がり県道を横切って商店街へと入って行く。ここは前に来た時も感じたことだが、この『ナメラ商店街』という名のアーケード通りの寂びれっぴりが半端ない。この通りを過ぎても古い町並は続く、通称『ひめじ道』という街道を経由して神戸電鉄三木駅へとたどり着く。三木市についてはまた別枠で走ってみたいと思います。


(この坂を上って三木城址へ)

(姫路へ向かう街道)

三木駅は市の中心になる駅だがいかにもローカル線の駅と言う感じ。時間は12時を過ぎたところ、ここからは神戸電鉄と並行するように県道23号線を行く。町を抜けると上り坂になり、その上りついた所が小野市との境界になる。下りになると汗をかいているせいか寒さを感じてくる。

田園風景の中を走りやがて小野の市街地へと入って行く。横を沿って走る神戸電鉄はここまでローカル線の雰囲気が漂う風の駅が続いていたが、小野駅は立派な造りの橋上駅。以前この駅から輪行で乗車したこともあるかつて知ったる駅であるが、今回はその手前のアーケードの商店街に入って行く。この通りはさっきの三木の商店街と違って、賑わいや活気はないものの明るい雰囲気が感じられる、その途中には街道を思わせる石の道標や古い町並を見ることもできる。駅、商店街については小野市>三木市だが自分(一人称)は三木市の方がお気に入りであります。



(小野市は算盤の産地)

町の中心を外れ加古川を渡ってJR加古川線、ある女優さんの名前を思わせる駅名の小野町駅へとたどり着く。ここは無人駅だが隣には物産店を併設していて結構賑わっている。駅前は街道を思わせる雰囲気の町並、ここを北へ向けて行くとやがて加古川沿いの道となり、13時半頃JR粟生駅に到着。JRの他に神戸電鉄、北条鉄道が集まる駅だがホームには車両の姿はなく、駅も周辺の風景も寂しい限りだ。


(おのまちこのえき)

さて、ここからいよいよこの旅の目的、ローカル鉄道を巡る走りとなるわけだが、すみません、そのお話は次回に続きます。     まちみち