まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.466 滋賀の旅春編(1)・近江今津の文化財

2016-04-30 21:45:59 | 文化財
おはようございます。





『出発!ローカル線聞きこみ発見旅』で内山君よ英玲奈がJR湖西線を旅していましたが、その放送の2日前に自分(一人称)も湖西線沿線を走って来ました。毎度の如くJR奈良駅を朝一番の電車で京都へ出て湖西線へと乗り継ぎ近江今津で下車、奈良からではこの駅までの乗車券は購入できないので改札で乗越し料金を払って駅前へと出る。早速、相棒を立ち上げます、去年はここには来ていないので久しぶりの来訪、もうはやる気持ちは抑えられないと言ったところです。さあ、相棒君も準備万端、早速走って行くこととしましょう。










今回、ここ高島市近江今津へと誘ってくれたのはもうお分かりだと思います、『あさが来た』です。ドラマではほんのちょっとだけ出てきたヴォリンガーさん、もし後日談があったとしたら、あさの娘の旦那さんの妹と結婚されることとなります。前から近江八幡などには何度も行っていてヴォーリズさんの名前はよく知っていましたが、まさかあさとつながっていたとは・・・。と言うことで、まず立ち寄ってみたのがヴォーリズ通り、もうそのままのネーミングですが、このほんの数百メートルの通りには旧銀行であるヴォーリズ資料館、基督教団今津教会、旧郵便局と3つのヴォーリズ建築があり、その3つともが国の登録有形文化財に指定されている。どれも一目でヴォーリズ建築と分かる様式、特に教会はヴォーリズさんがミッション系だったと言うことで、滋賀県内は元より、国内にも多くその様式の建築物があるとのこと。教会が醸し出す宗教的な畏れが少しずつ克服されそうなので、これからは教会巡りも旅の目的のひとつとなっていきそうです。ちなみに今回の走りではもうひとつ目指すべく協会があるのですが、それについてはまだまだ先のお話と言うことで、とりあえず今は近江今津の時代を感じることができる通りをじっくりと巡って行くこととしよう。










ヴォーリズ通りをJR線の高架下の辺りで折り返し湖岸道路の方へと向かう。写真2枚目は西近江路と小浜方面へと向かう道が分かれる所、いわゆる追分と言う所ですな、写真で向かって左側の道が今走って来た所、右側の道はマキノ方面へと向かう道、北へと向かいたい気持ちもあったが、今回は琵琶湖を南へ、大津方面を目指して走ることとする。湖岸道路に入ってこの辺りは旧街道の雰囲気が漂う町並、由緒ある家屋や店が建ち並んでいて何度来てもその風景には飽きることがない所である。
ほんの少しだけ進むと、近江今津駅から真っ直ぐに琵琶湖方面に伸びた所にある、竹生島方面への観光船乗場へとたどり着く。まだ朝早い時間でターミナルは人の姿もほとんどなく、港には観光船が湖の緩やかな波に揺蕩うようにタプタプと浮かんでいる。その湖面の真上にはもう空の高い位置にまで太陽が昇っているが、ここでの印象に残っている風景は黄色く曇った空にポッカリと浮かんだまん丸の太陽。その時は近江今津駅から北へと向けて走ったが、途中で雨が降ってきて、おまけに泥まで降ってきた、黄色い空は黄砂が飛んでいたからだった・・・と言う話はここではもう何度も話させてもらいましたね、しつこいことですね、すみません。


さて、ここまでの写真をみてお気づきになられた方もいると思いますが、この辺りは道の色が赤茶げています。自分(一人称)はこの道の色を見て北近江に来たなあ、と実感するのですが、なぜこんな色になっているのだろうか・・・と調べたところでは、この辺りは奈良とは大違いの豪雪地帯で、この付近一帯に備え付けられている融雪装置が撒く水(地下水)に鉄分が含まれていて、その錆びた色が道路に付着するからだと言うことである。見た目には鉄の錆を引き受けた形で少し物々しい感じもする赤茶げた道だが、これもまた旅の気持ちを掻き立ててくれる風景の一部と思えばまた乙哉と言ったところである。でも、実際に人の背くらいに積もった雪の中で生活する人たちにとっては生活の必需品とも言える融雪装置だろうから、自分(一人称)が旅の情緒を掻き立ててくれる風景などとのんきなこと言ってくれるな、と怒られそうな気もしますが・・・。









観光船乗場を通り過ぎると道は上で話した通りの赤茶げた色で、琵琶湖を左手に見ながら真っ直ぐと進んで行く。旧街道風の町並を過ぎると松並木の通り、樹の間から差し込んでくる日の光を左側に感じながら走って行くと駅前を通っていた県道が合流してくる。その先を進んで行くと左手側に写真4枚目にある昔風の灯台が見えてくる、湖と言っても向こう側は陸地が見えないほど広いのでもう海といっしょ、やはり灯台が必要だと言うことだろうか。
さて、滋賀の旅春編はまずテンション高めで近江今津の町並を走り抜けて来ました、旅の目的のひとつである文化財巡りもまず順調に探し当てられたと言うことで幸先のいいスタートとなりました。次の目的地は針江の町並、西近江路を走る時にはやはり外すことのできない町のひとつ、ここも2年ぶりの来訪となるのですがその話については次回と言うことで、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。       まちみち






No.465 橿原市今井町

2016-04-29 23:30:39 | ふうけい
おはようございます。















いきなりズラリと写真を並べてみました、ここは何処かと言いますと橿原市の今井町です。今回はこの前にお送りした橿原市の登録有形文化財巡りの続きで今井町の風景をその時に撮った写真を中心にお送りしていこうと思います。と言っても上に貼った写真ではここが今井町だと言うのはあまり分からないかも知れません、今回はあえてその辺りを狙って、見ただけではここが今井町だと分からないようなあえて町並の中の何気ない物を並べてみました。




今井町は上の写真にもあるように、狭い範囲の町並の中に碁盤の目のように細い道が通っていて、今回は時間もあることだったので、その道のほとんどをあちらこちらと網羅するように走って来ました。町中には至る所に地図や案内板があり、再現、保存さえている建物の中には国の重要文化財や、県、市の文化財に指定されている家屋もあってなかなか趣深い所です。そんな今井町の風景はフォトチャンネルでのお送りとしておきます。

今井町



町を巡っていると観光ボランティアらしき案内人が観光客相手にいろいろと説明している場面に出会った、はっきり言って自分(一人称)はこういうのが苦手だ。まあボランティアの人たちにとったら観光客をもてなすと言う感じでの働きかけだと思うが、どうもそう言うのが押し付けがましい感じがしてならない。まあ観光客の方もそれを一生懸命に聞いて楽しんでいるからいいのだが、せっかく来たんだからここは自分の目で自分の思うようにこの風景を楽しんでもらうのがいいのではないか・・・っと。去年はこの地が『あさが来た』のロケ地になったと言うこともあって、それが観光の目玉にもなっているかも知れないが、町並の楽しみ方は人それぞれだ、自分(一人称)は自分なりの楽しみ方でこの風景を目に焼きつけていきたいと思った。


それでは今井町の何気ない風景、そんなに対しても巧くない写真をもう少しだけ、ご覧いただけたらありがたいことです。













さて、GWに入ってまたいろいろと走りに行きたいと思っているところですが、今回は何か天気が思わしくないみたいですねえ、来月の3日、4日は関西は雨の予報・・・ってこれ何の罰ゲームやねん。今日(29日)はちょっと疲れ気味だったので近辺を少しだけ走って来たのにとどめておいたのですが、それにしても何なんや、この寒さは?今年は去年の箱根のような遠出の予定は立てていません、近場で安めの旅を予定しているのですがこの天気予報のせいか、何かテンションが上がりませんなあ・・・、さて、今回のGWはこのブログにどんな材料を与えてくれることになるのでしょうか。今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。      まちみち



No.464 岐阜の旅・・・各駅巡り・養老鉄道(3)

2016-04-29 08:42:50 | 旅行記
おはようございます。











センバツの開会式が続いています、選手宣誓は小豆島の主将か、高校はこの春で他校と統合されるとのことで、そのことを織り交ぜての宣誓はなかなか良かったです。小豆島は明日釜石との21世紀枠対決か、釜石と言うとどうしても震災のことを言われて小豆島もやりにくいだろうな、何か見えない相手と戦わなければならない感じで。ここは勝負の場だから震災を織り交ぜて応援を煽るマスコミの姿勢だけはやめてほしいな、と言っても今度の夏は熊本、大分からの出場校もそう言われそうだな・・・。
さて、旅の方は養老鉄道各駅巡り、前回の最後、池野駅を後に国道417号線に出て、養老鉄道線を沿うようにして進んで行く。やがて賑やかな感じの町中へと入り次の北池野駅、町中に溶け込んだ感じのホーム1本だけの駅はさっきの駅とは対照的な感じ。ここは池田町と言う所だが、関西の自分(一人称)にとってはあまりにも知名度がなさすぎる町、特に何がある町だと言うことも全く分からずに走っているが、今のところ本当に何もなさそうな印象だ。次の駅は美濃本郷駅、ここもホーム1本だけのいかにもローカル線の駅と言った感じ、写真3枚目、4枚目にはあるイスにある絵は「せっせっせーのよいよいよい」のイラストが描かれているが、これがこの町の名物か何かなんでしょうか。






次の駅はもう終点となる駅、と言ことで池田町とはこの辺りでお別れとなるが、その辺りでやっとこの町が写真1枚目にあるように古墳の町だと言うことを知る、と言っても時間が切羽詰まっているので今から古墳を見に行くわけにはいかない。そんなわけで池田町がどんな町かと言うことはほとんど分からないままでのサヨナラとなってしまうこととなってしまった。
さて、この池田町をチョイと調べてみたところでは・・・やっぱり何もないですなあ、出身の有名人には元近鉄(Bu)、南海(H)で活躍した佐々木宏一郎投手がいるくらい、自分(一人称)が野球を見始めた頃に活躍していた選手ですが、完全試合を達成したこともある凄い投手だったみたいです。そんなわけで池田町に別れを告げて揖斐川町へと入る、揖斐川と言うと揖斐川、そのままやないかと言われそうだが、ある程度の知名度のある町へと入ったわけである。









養老鉄道各駅巡り(大垣以北)終点の揖斐駅へとたどり着きました。駅舎はレトロな感じがする立派な造りの駅舎、駅前ロータリーは広く、乗降客も結構多そうだ、ここから北へ行くと観光地があるのでそちらへ向かう人も多いのだろう。駅を回り込んで線路が行き止まりになっている所から写真を撮ってみる、昔の近鉄電車のまんまと言った感じの単色の車両がローカル情緒たっぷりなホームに停車している姿は、もう自分(一人称)が住んでいる近辺では見ることができない風景、鉄道は近鉄線ではなくなったが、その姿はずっと残していってほしいところである。これにて養老鉄道各駅巡りは終了、と言っても全線巡ったわけではないので、大垣~桑名間もいずれは機会を見つけて走ってみたいと思っています。







揖斐駅を後にして町の中心地へと向かうべく北へと向けて進んで行く、こちらの駅もまあまあ町中にあるのだが、町の中心地は名鉄本揖斐駅があった辺りになるらしい。二つの駅は結構離れていて、その駅を囲うようにある町並を分断するかのように流れているのが揖斐川である。桑名から揖斐まで養老鉄道と揖斐川はずっとお付き合いな感じだが、この二つが顔を合わせるのはほんの少しだけで、その後は鉄道が終点を迎えて線路がなくなるまで出会うことはないままとなってしまう。桑名では渡るのに何分も架かるほどの大きな川だった揖斐川もこの辺りでは細くなって更に北へと続いている。
揖斐の町はこの川に架かる橋を渡って中心地へと入って行くことになる、河川敷には一面に菜の花が黄色の絨毯を敷いたように咲き誇っている、センバツも始まったことだしいよいよ春本番と言う感じかな。そう言えばセンバツの方は開会式が終わり、今は第1試合の開始を待っているところ、いきなり智辯学園の登場だ。今は新しく優勝校の称号に仲間入りした智辯学園もこの時はまだ、今日は頑張ってくれよ、せめて4強くらいには行こうよ、くらいの期待しかできなかった、何しろ奈良県勢はこのところ福井県勢には・・・ってな感じだったので。まあそれはさておきとして、次回は揖斐川町の町並を巡ってその後は名鉄廃線跡をたどって岐阜市内へと向かって行くこととします。今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち





No.463 蔵出写真館・尾道

2016-04-27 08:33:50 | 写真
おはようございます。





今回はくどくどとした文章での更新はお休み、蔵出写真館として尾道の風景の写真をズラリと並べてみました。















夕暮れ時の尾道、瀬戸の海のまさに「泣ける風景」です、このフレーズ久しぶりに使うなあ。続いては朝のまだ日が昇る前の時間の風景、向島の山の上の空にはお月様が浮かんでいました。















今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。       まちみち

No.462 登録有形文化財巡り・四ツ橋付近

2016-04-26 09:36:34 | 文化財
おはようございます。










登録有形文化財巡り大阪市内編、前回は淀屋橋、北浜界隈の狭い範囲にある建物をいろいろと巡りました。毎回書いていることですが、この場所を探し当てるのが結構苦労すること、前回の場合は範囲が狭いことや西洋風、近代風のビルディングと言った個別の建物でまだ分かりやすい方でしたが、町中の一角に点在する旧家屋となるとこれが本当に苦労するところです。地図で記憶した場所と住所だけではなかなか分かりにくいので、あらかじめ地図でできるだけ詳しく場所を調べ、自分(一人称)が分かりやすい目印(通り名、店の名前、最寄りの駅など)などをメールに書きこみ、それを携帯に送信してその場所を探し当てるようにしています。なぜこんな面倒なことをするかと言うと、前は迷ったらその都度携帯のサイトを開いてその住所を見ていたのですが、そのサイトが携帯の不具合ですぐに強制終了されてしまい、場所探しが満足にできない状態に陥ってしまったことがあった。それで今の方法で場所を探し当てるようにしているのですが、これもそんなに便利だと言うことはありません。
上の写真にある2件の物件、1軒目は比較的わかりやすい場所にあったので良かったのですが、写真3枚目、4枚目の家屋は商店街の外れの分かりにくい所にあり、住所(○○町×番地□□)の□□の部分までは見つけたがそこからがとんだ一苦労、もう諦めて次へ向かおうと横道を入った所で「あっ、こんな所にあったわ・・・」と言う感じで探し当てた。ここまでアーケード商店の付近を行ったり来たりで、怪しい人物だと思われかねない状況、『相棒』の鈴本幸子みたいに警察に連れて行かれるようなことはなかったが、「こいつさっきから何しとんねん?」と言った感じの人の目は結構気になります。最近は場所探しも程々に、そこに時間を喰うわけにもいかないので見つからなかったらすぐに諦めて次へ向かうようにしています。


話が長くなってしまいました。登録有形文化財巡り、今回は前回の北浜界隈からこぼれてしまった分を写真にてお送りしていきます。











写真3枚目、4枚目の建物は高層ビルや高速で騒然とした場所に、まるでそこだけがタイムスリップしたように佇むレトロな雰囲気の建物。この前の交差点を斜めに渡った所に以前ここでもお送りした大同生命のビルがあって、旧加島銀行があった所、ただこのビルの創建が昭和前だとあるので、あさがこの建物を見たかとなるとちょっと時代が合わないですね、千代なら見ていたのかも・・・とかそんなしょ~もない想像をするのも文化財巡りの楽しみのひとつです。
古いビルディングは店として再利用されているのが多いのもまた文化財の特徴と言った感じでしょうか。そのような建物を写真に撮っていると、店の中の人(客)から変な目で見られてしまうのもまた困ったところです、そりゃそうだわな、自分が食べてるところを写真に撮られるのはいい気がしないもんな。でもこちらはそんな店の様子には興味はないですから、興味があるのは建物の方だから。例えば京都駅の近くには『なか卯』が登録有形文化財に指定されています、そこに来る人は果たしてそこが文化財だと言うことを知っているのだろうか、その店については今後京都市内編でお送りしてみたいと思います。









登録有形文化財の中でも結構多いのが教会。自分(一人称)前も書きましたが宗教には一種の畏れがあって、基督教会も苦手なんだよな~、どうも十字架とかパイプオルガンの音色とかマリア様が苦手で・・・。でも文化財巡りを始めて、その苦手な基督教会もある程度割り切った感じで写真に撮ることができるようになりました。ここが目指していた文化財だとなれば苦手なものも克服できるのでしょうか、でも鳥居だけはいまだに苦手だ、そして今回走った付近には金光教の教会もあったのですが、ここも写真は控えました、やっぱり背筋がゾクッとっするわ・・・。
さて、写真4枚目~6枚目にある教会は大同生命ビルの近く、四ツ橋筋を少し入った所にある教会ですが、この建物はヴォーリズ建築だとのこと。ヴォーリズさんはミッション系の人なので多くの教会を手掛けています、となるとまたまた興味をひかれますなあ、と言うわけであれだけ苦手だった基督教会が今ではお目当ての物件となってしまいました、これからもいろいろと巡ってみようと思っています。今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち