まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.62 福井(前編)

2015-03-08 20:15:52 | 旅行記
今日は遅い時間での更新となりました。2011年のGWに福井を走った記録を前後編に分けてお送りしていきます。



奈良から近鉄、新幹線、北陸本線と乗り継いでJR今庄駅に到着。駅前で相棒を立ち上げてまずは駅から敦賀方面へと少しだけ戻る。線路に近い所に石の道標が立っている広場がある、今回はここからスタートです。


(JR今庄駅)

(今庄宿入口にある道標)


(北国街道今庄宿)

駅周辺は北国街道の宿場町があった名残で古い町並の続く道、実はここにはつい2週間前に来ていた。ここ今庄から南へ国道365号線を峠越えで滋賀へ向かう予定だったが、その時は国道365号線は冬季通行止期間中、結局敦賀から黄道8号線経由で滋賀へ入ったのだった。まあ十分確かめないで行った自分(一人称)が悪いわけだが、この国道365号線の峠越えはまだ実現していない。

今庄宿を抜けて国道365号線を北へと進む。途中JR南条駅付近では国道を離れて旧北国街道をたどるように走るが、旧街道の雰囲気は道の曲がり具合で感じられるくらいの普通の民家が並ぶ区間である。集落を抜けると田園風景が続く中を走る。
越前市に入り中心地の武生、今日初めての賑やかな町へと入る。元は武生市と言っていた所、鉄チャン時代にはここから福井まで走っている福井鉄道に乗車したことがある。その福井鉄道北府駅は木造の古風な造りの小さな駅舎、電車やバスの車庫が隣接していて駅付近もホームも人が多く賑やかな駅。この駅の横から北へ延びる道を走り、途中橋を渡り鯖江市へと入って行く。


(武生の道路元標)

(福井鉄道北府駅、改装前)

鯖江からは国道417号線、県道229号線と福井鉄道に沿った道を走る。ただこの区間、ほとんど見所がなく景色も単調で目には退屈な所。やがて福井市へと入って市の中心に近づくと福井鉄道の2両編成の電車が道の真ん中を路面電車のように走る区間となる。

足羽川に架かる橋を渡り右へ曲がるとすぐに越前北ノ庄城跡、JR福井駅に近い町中にあるが、ほんの広場のような敷地に柴田神社の神殿と柴田勝家の銅像、城跡の石垣が目立つくらいの驚くほど小ぶりな感じの所。もうお分かりだと思いますが、今回の旅の目的はここを訪れること。ちょうど大河ドラマ『江~姫たちの戦国』で市と三姉妹の別れの場面の後だったので、その舞台となった場所を見に行こうと思い立った次第である。そう言えば北ノ庄の話はちょうど震災の直後で放送が1週伸びたんだった、何ともタイミングが悪かったとしか言いようがなかった。





JR福井駅の前を通り過ぎ次は福井城跡へ、ここはお堀に囲まれた立派な石垣で北ノ庄城跡とは大違い。天守閣はないものの石垣の上は福井県庁と県警があり、福井の行政の中心地となっている所である。



時間はまだ昼を過ぎたところ、今夜はこの町のビジネスホテルでの宿泊の手配をしている。まだまだ時間はあるのでもう少し先まで走ってみよう、と言うことで芦原温泉方面へと向かうことにする。目指すは東尋坊、この続きは後編へとなります、今回はここまでです。    まちみち