まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1518 天理市の川巡り(15)・・・菩提仙川、その3

2021-02-25 10:34:38 | ふうけい
よろしくお願いします。

















昨夏の天理市での川巡り、今回は菩提仙川を上流方面へたどって進んで行った記録の3回目、最終回となります。怪我が治って走りを再開して1ヶ月くらい経った頃、それまで大津まで遠出をしたこともあって坂を上るのもまあまあ感覚が戻ってきていたので、この時もトレーニング代わりと言う感じで走りに行きました。まずは前回、天理市の一番端っこにある中ノ庄集落を抜けて田園風景の中に入るとそこはもう奈良市、子供の頃はただの山里だった所も大きな病院ができてバイパスもできて・・・それでも風景の基はさほど変わっていない。バスが通る道から正暦寺への入口に立つ時計台はもうお馴染みのスポット、これも自分(一人称)が小学生の頃からずっと立っている、自分的登録有形文化財とでも言っておきましょう。ここから正暦寺へと向かって進んで行くが、その道についてはここでももう何度かお伝えしたことがありました、またここかよ~、とも思われそうですが今回は菩提仙川にスポットを当てての走りです、もうチョイだけお付き合いください。
















菩提仙川は道から少し離れた所を流れていたが、途中に椿尾山城へと向かう分岐点に橋があってそこでやっと再会、ここからはほぼずっと川とのお付き合いで緩やかな上り坂を進んで行く。紅葉巡りやお地蔵様巡りなどで1年に1度は走る道だが、今回は真夏のど真ん中、そう言えば耳にはイヤホンから甲子園の熱戦が聞こえている、そう言えばセンバツの対戦が決まりましたね、ね、決まったね、そう、まだ1ヶ月もあるのに決まってしまった・・・、やり直してくれないかな~、何で初戦から大阪桐蔭・・・。その話はまあ置いといて、緑が一面を支配した風景の中を汗だくになって進んで行く、暑さは中途半端ないが病み上がりの自分(一人称)にとってはこの暑さが心地よかった。



















上流に向かうにつれて上りもきつくなってくる、川の水は悠々と流れていて水の音は涼しさを感じさせてくれる。最大の急勾配を上り切ると正暦寺の入口、深い森の中で2体の大きなお地蔵様がお出迎えしてくれる。佐保川との合流点では大きな川だった菩提仙川、子供の頃は自分が住んでいる町を流れていて、それを大きな川だと教えられていた、今見るとホント大したことのない川なんだけどね、そんな川をたどってまたここまでやって来ました。暑さにフラフラになりそうだが森の中は涼しくて心地いい、子供の頃から馴染んできた川の生まれる場所はもうすぐの所にあるのだが、道は正暦寺の境内を過ぎた所で先へはもう行けなくなってしまう。道は続いているがこれ以上進んでしまうととんでもない所へ行ってしまいそうなので、いつものようにここで折り返すこととしよう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち


No.1517 Go To 堺(4)・・・旧堺灯台

2021-02-24 08:46:19 | ふうけい
よろしくお願いします。





















堺へと走った記録も今回で4回目、浜寺公園から大浜公園へと至り前回は万葉歌碑がある蘇鉄山へとやって来ました。公園沿いを走る阪神国道の下には遊歩道があり、そこを先の方へと進んで行くと海側へと出て旧堺灯台へとたどり着く、堺に来たらここに来るのももうお約束みたいなもの、そう言えばこの走りで海を見るのもここが初めてやなあ。旧堺灯台は海に立つ灯台、とは言っても元は大浜公園内の目立たない所、高速の下の薄暗いぬかるんだ所にあったのをこの場所に移転したとのこと、今は自転車ですぐに見に行けるようになっている。前にここに夕日の写真を撮りに来たこともあったなあ、まあ海と言っても内海で工場の風景に囲まれてあまり風情のある眺めではないんですけどね。もうここには何度も来ているので灯台にはさほど新鮮味を感じることもない、と言うことで遊歩道となっている堤防を進んで南海堺駅方面へと進んで行く、目の前には大きな水門が見えている、前は特に何も思わなかった施設も今は興味の対象となっている、ちょっと見てみることとしよう。















堺市の中心部を流れる水路は堺駅の横にある川からこの水門を経て海へと注がれていく、水門前から国道26号線、南海本線の高架の下を通り抜けると堺駅前に架かる橋へとたどり着く。「なんばんばし」と書かれたその橋には堺の町を見つめるマントの男性の像が立っている、これは誰なんでしょうかねえ・・・と思って調べたのですがよく分かりません、特に有名人だとかそういったモデルはいなさそうな感じです。
















そろそろ帰りの時間が迫ってきた、11月の末なので夕暮れも早くこれは途中から輪行になりそうやな~、などと思いながらも久しぶりの堺なのでいつもの場所で電車の写真だけは撮っておこうと思い、大和川へと向かう。以前、川に架かる橋から南海電車の写真を撮ったことがあったが、今回は違った場所から撮りたいと思い、川沿いの鉄橋に一番近い所で電車を待ち構えることにする、まあ場所を変えても大して変わり映えしないの写真、へたっぴな写真ばかりなんですけど。南海本線は特急、急行、普通が規則正しいダイヤで走るし、堺駅では待避もあるので本数は多いが来ないときは結構間隔が空く時間もある。冬の夕暮れ時、川のそばで頭上には高速も通っていて風がきつくて寒くて仕方ない、電車が来る目印は対岸にある踏切の音、それを合図にカメラを構えていると鉄橋を電車が走り過ぎていく、ただどれも見慣れた汎用車両ばかり。だいたい15分くらいいれば『ラピート』が見れるはずなんだが、それ以上待っていても1本もやってこない、とりあえず『サザン』を撮ることができたので、それを潮に引き上げることにした。後で調べてみたところ『ラピート』は感染症禍のこともあって昼間時は運休となっているらしい、久しぶりに青い車体の雄姿を見たかったのだが今回は空振りに終わってしまった。ちょっとむなしい気持ちで堺を後にすることに、帰りは大和川に沿う自転車道を夕陽を背に走ることにするのだが、これは確実に途中で暗くなってしまいそう、とりあえず輪行のことも考えながら大和川を走って行くこととしよう。その記録についてはこの項の最終回として次回のお伝えとして、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち


No.1516 チョイ To 奈良・・・霧の山里

2021-02-22 08:17:08 | チョイ走
よろしくお願いします。


















この間和束へと走った記録を2回に渡ってお送りしましたが、もともとは休日の暇な時間を潰そうとどっかへ走りに行こうと思って加茂方面へ向かったのがそもそもの始まりでした。写真を見るとわかると思いますが路面がぬれているのは前日が雨だったから、11月に入ってすぐの頃だったがとても寒い朝でした。とりあえずあてもなく家を出て、そう言えば先週京都方面を走った帰りに国道24号線を通ったら木津付近の渋滞が緩和されていた、国道163号線の木津川に架かる橋ができたからだ、ならそちらの方へ行ってみるか・・・、とのことを10秒先にある次の曲がり角までに考えて、木津方面へと進むことに決めた。近鉄奈良駅前を過ぎて法連中町交差点を越えると平城山越え、映画のロケ地となったナラデンフィールド、奈良の良心こと奈良テレビ前、大仏鉄道遺構のトンネル跡を越えると間もなく京都府へ県境越えとなる。木津川市に入ると梅美台ニュータウン、ここを抜けると大仏鉄道の廃線跡へと入って行くが、雨上がりの翌日と言うこともあって白い霧がホワ~ンと風景を包んでいた。






















森の中の上り坂を進んで行くと丘陵地の拓けた住宅地へと出る、開発が進む場所の中で昔の雰囲気を残している大仏鉄道遺構のレンガ造りの橋梁はここでももう何度か取り上げたことがありました。この辺りはJR木津駅の東側に展開する城山台ニュータウンの一番端に当たり、ここを過ぎると加茂へ向かう道は山里の中を進んで言うことになる。開発されずに取り残された感じの風景だが今回は霧に包まれてなかなか幻想的な雰囲気、加茂へ向かう時によく利用する道だが、程よいアップダウンもあって結構いいトレーニングになる所です。小さな集落をいくつか抜けて木津川が沿う道へと出る、ここでは大きな水門がお出迎え、その先の分岐点を真っ直ぐ進むとJR加茂駅へとたどり着く。












朝早くに奈良を出てそろそろ空腹もてっぺんになりそうな頃、ここは駅前のコンビニで朝食休憩、まあこの辺りではここが自分(一人称)が知っている唯一のコンビニなので自然とそうなってしまっている。さて、ここから木津川を沿って進んで国道163号線の橋を渡って木津川市の中心部へ向かうことに・・・と思ったが、それではちょっと味気ないなあ。そんなわけで地図サイトを見て決めたのが、折り返しとなってしまうが和束方面へと走ること、前後逆になってしまいましたが、その時の記録を先にお伝えとなってしまいました。次回はこの続き、和束から再び加茂へと戻って来ました、ここから木津川を沿って進んで行くこととしましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち


No.1515 巨椋池(2)

2021-02-18 10:31:07 | みち
よろしくお願いします。

















京都の宇治市西部から久御山町にかけては地図で見ると長方形に区画された道が並び、その真ん中を高速が突っ切っています。実際にどんな所かと思って走ってみると見通しのいい田園風景が広がっていて、風通しが良くて冬ならちょっと寒そうな感じです。前回は京都市内からの帰りに第二京阪の側道を走ってこの場所を走りました、で今回、興味を持ってしまった場所はとことん突き詰めて巡ってみたい、と言うことで前回は高い位置から見た風景を地上から見てみようと思います。
まずスタートは近鉄京都線の小倉駅から、「ogura」の読みはいっしょでも池は「巨椋」で駅は「小倉」、池の方は難読っぽいが、昔からある地名なのでむしろ「小倉」の方が当てられた感じ。駅周辺の府道が通る辺りは車も人も多くて賑やかだが、小倉駅は入り組んだ所にあって駅もあまり大きくはない。踏切を渡ってすぐの交差点を左へと曲がる、この辺りには昔からあるような雰囲気の町並が続いていて道も少し緩やかにカーブしている。地図を見るとこの道の西側は道が直角に区画された住宅地になっている、巨椋池は近鉄京都線に沿ってあったとのことなので、この道が池のふちを通っていたことになるのだろうか・・・とここからは今は存在しない風景を思い描きながら走って行くことになります。


















府道81号線へと入り国道24号線を過ぎると久御山町へ、その後も第二京阪、国道1号線と大きな幹線道路を通り過ぎるが、住宅地は道に沿うところにあるくらいで全体的には田園風景が目立つ。この辺りはもう完全に池の中、畑の中に差し掛かると遠くにいかつい高速道の高架と点在する集落が見渡せる、この集落は池があった頃からあったのだろうか・・・、またいろいろと予想が膨らんでくる。久御山町は京都や八幡、競馬場に行く時に何気なく通り過ぎるだけでこれまで町を意識して走ったことはなかった、前に万葉歌碑巡りでやって来たことはあったが、映画館があるイオンモールがあるくらいしか印象がない所だった。町域の半分が巨椋池とのことで、町制が実施されたのも戦後、池が埋め立てられた後からとなっている。広大な田園風景があるとのことで農業が盛んな所かと思えば、wikiを見ると工業も盛んな所と記されている、古くからあった南側の地域に合わせて埋め立てられた地にも幹線道路が通ることで工業の進出も増えて行ったのだろう。さて、走りの方は田園風営の中を通り抜けて宇治川に架かる淀大橋を渡る、この橋は京都競馬場に行く時にいつも通る所だが今回はそちらへは向かわずに川沿いの道へと入る。あれれれ?写真には淀川との看板がありますね、八幡の三川合流点は過ぎていてここはもう宇治川なのですが。

















川沿いの道は広くて走りやすいが途中には柵があり車は入ることができない、警備員も立っていると言うことは河川敷からは競馬は見られないようにするためか、でも自転車はそのまま走ることができる。ここは快調に進んで京都競馬場の裏側へとたどり着く、時は10月の終わり頃、普通なら休日でレースをやっているはずなのに競馬場からは何にも聞こえてこない、今週から工事期間に入ったんだった。これから約2年間、京都競馬場は改装にために開催がなくなってしまう、寂しいことだが仕方がない、でも2年半後には新しい競馬場になって、その頃は感染症禍も収まっていてまたたくさんの観客を迎えてレースが行われてほしいところです。ところで写真でもチラッと見えている競馬場の真ん中にある池、白鳥が泳ぐと言うことで京都の象徴的な場所だが、この池の水質が巨椋池と同じだったとのこと、巨椋池はなくなってもう90年近くなるが時を越えてもどこかに影を残しているもんなんだな~。痕跡はまだまだ探せそうかな~、と言うことでもう少しだけ、池のあった場所、と言うか池であった場所を巡ってみることとしましょう。続きは次回と言うことで、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち


No.1514 香川の旅(2)・・・嵐の予感?

2021-02-16 10:13:19 | 瀬戸内
よろしくお願いします。



















昨年の暮れに香川、徳島を走った記録をお送りしていきます、まずは初回の前回は出発編、ほとんどが電車の写真ばかりで1枠を費やしてしまいました。JR坂出駅で下車して駅前で相棒君を立ち上げる・・・が風がきつい、寒い、でも雨は降ってない、まあ走っていればこの寒さも何とかなるだろう。さて、意気揚々とした気分で出発!まずは駅周辺にある登録有形文化財を巡って行くことに、さっき電車を降りる前に確認しておいた庭園へと寄る。今回走ることになる坂出、宇多津には登録有形文化財が多いのですが、その辺りに関しては次回でのお伝えをと考えています、今回は主にそれ以外の風景の写真を貼っています、それに沿ってのお伝えとしていきましょう。

















どんよりとした曇り空、所々に青い空も見えているが風がきついので雲の流れは速くすぐに薄暗くなってしまう、雨は降ってないがこれではいつ降ってきてもおかしくない感じだ。JR予讃線に沿うように進んで行って、小さな峠を越えて宇多津町へと入る、宇多津と言えば瀬戸大橋ができたことで発達した町のイメージがあったが町役場のある辺りは旧街道の雰囲気が残る町並も。ここでの目的も登録有形文化財巡り、とりあえずその件は次回でのお伝えとして、県道沿いのコンビニによって朝食を摂ることに。いつものようにパンとコーヒー、ついでにスポーツ報知特別号の箱根駅伝特集号も購入、あ、レジの女の子普通の新聞と思ってレジを打っている。これはいけない、ちゃんと言ってあげなければ・・・と言うことでこれは特集号ですよと教えてあげる、黙っていれば得するところだがそれは自分(一人称)の良心が許さない、正しい価格で正しい購入を済ませていつものように店の前で朝食とする。
その後は走りの向きを変えて、JR宇多津駅前を通り過ぎて海沿いにある公園へと向かうことに。左手側にはゴールドタワーが見える、瀬戸大橋ができた年にJR瀬戸大橋線に乗ってここに来たことがある、その時が初めての四国上陸だった。船でしか行けない所が電車で行けるようになって、今は輪行込みだが自転車で走っている、鉄道の直結は大きな出来事だったがそれからもう30年以上たってしまったんやな~。あの頃は宇多津駅周辺は何もない所に金ぴかのタワーがデ~ンと立っているだけだったが、今は周辺も整備されて現代的な町となっている、その中を通り抜けて海に突き出した公園へとたどり着いた。相棒君を駐輪場に止めて海を見に行くと海面にはとんがった波がいくつもできている、風がとんでもなくきつくて海も荒れ模様と言ったところ、瀬戸大橋の写真を撮ろうとしても風で煽られて腕がブレブレになってしまう。上の写真を見ても分かるように青い空も見えているから、これくらいの風は我慢すればいいこと、この先の走りも楽しみばかりを考えていればいいとまだこの時は楽観的だった。駐輪場へと戻ると相棒君が転がっていた、どうやら風に煽られて倒れてしまったらしい、この出来事が波乱万丈のフラグとなるのだった・・・。
















宇多津を後に再び坂出方面へと向かう、瀬戸大橋線の高架が三角形になっている所だが電車の姿ははっきりとは見えない。坂出へ行く前には大きな上り坂が控えている、海の近くで鉄道も通っているのに何で峠越え、結構な急坂だがここは自分(一人称)のペースを保って上って行く。一番高い所が宇多津町と坂出市の境界線、一気に坂を下ると番の州入口交差点へとたどり着く、ここを左に曲がって番の州の工業地域の中を通る道を進んで行く。人気が無く無機質な工場群と瀬戸大橋線の高架、退屈な風景がしばらく続く道・・・あららら、雨が降ってきたよ~、でもこれくらいの降りなら気にはならない。次の目的地に向かっての走りの真っ最中だが今回はここまで、次回は先程も書いたように坂出、宇多津で巡った登録有形文化財を取り上げて行こうと思います、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち