まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.208 各駅巡り・箱根登山鉄道(出山の鉄橋)

2015-07-31 11:17:29 | 箱根
おはようございます。






前回の箱根登山鉄道各駅巡りの走りでは大平台のヘアピンカーブまで下りてきました。国道1号線はまだまだカーブの繰り返しの下り坂、しかも渋滞で車が狭い道をふさいでいる。何とかその狭い隙間を縫うようにしてすり抜けて行くと出山の鉄橋にたどり着く、ここで電車を撮影するために橋の上で待機する。








上の4枚の写真では電車は左から右へと動いている、これは箱根湯本方面へと向かっている。朝、登山鉄道に乗っている時に確認したのだが、山上りの電車はこの鉄橋を渡った後、出山信号場でスイッチバックするが、その場所からさっき通ってきた出山の鉄橋を見ることができた。その逆で今自分がいてる橋の上からでも出山信号場は見ることができるが(写真5枚目、崖の上が信号場)、その場所は国道で言うと塔ノ沢方面の山の上方の斜面に位置していて、少し変な感覚にとらわれてしまう。



地図で見ると塔ノ沢から来た電車は出山の鉄橋を過ぎるとぐるりと方向を転換させて、一旦塔ノ沢方面を向いてそこからスイッチバックして大平台へと上って行く。なるほど、この位置関係が妙な感覚にとらわれた原因だったわけか。それにしても鉄橋は目線から少し高い位置にあるのに、出山信号場はそれよりもはるか標高の高い所にある。180度カーブした線路は短い距離と時間であれだけも高度を上げて行くものなのか、改めて箱根登山鉄道の凄さを思い知らされる所でもある。








渋滞する車の列をすり抜けて更に下って行くと塔ノ沢の温泉郷へと入って行く。歴史を感じさせる造りの旅館の並びを通り過ぎると、写真5枚目の閉鎖された函嶺洞門を見ることができる場所へとたどり着く、ここまで来るともう箱根湯本駅は近い・・・ってちょっと待てよ、塔ノ沢駅はどこにあるんや?携帯の地図サイトで確認してみると、駅はさっきの旅館の並んでいる所に入口があって、この場所はだいぶ通り過ぎた所となっている。と言うことで上りも渋滞する国道を、駅を目指してまた戻ることにする。






それにしても何て分かりにくい所にある駅なんだ、その入口は階段になっていて、駅入口の看板は立っているが駅舎まではまだ距離があって、その階段を上って行かなければならない。相棒を途中の踊り場に縛り付けておいて、徒歩で階段を上って行く。薄暗い森の中の道を進んで行くと、やがて塔ノ沢駅の駅舎が見えてくる。ここも無人駅なのでホームへと入ってみる、両側をトンネルに挟まれた山の中の静かな駅、いつもは電車の中からしか見たことがない駅だったが、こうしてホームから見る景色もまたなかなか新鮮な感じだ。
そんなわけで、今回の各駅巡りはたった一駅の紹介だけとなってしまいました。次回はいよいよ箱根湯本駅へと向かって行くこととなります、今回はここまでとしておきます。     まちみち

No.207 伊勢志摩の旅(1)・伊勢市

2015-07-30 07:14:07 | ふうけい
おはようございます。

今回は新シリーズ、伊勢から鳥羽を経由して、最終的には賢島方面を目指す旅の第1弾として、伊勢市内から鳥羽へと走った記録をお送りしていこうと思います。
伊勢までは毎年と言った感じで走ることはあったのですが、そこから先となると行った回数もガクンと減ってしまいます。一番最近で行ったのは去年の夏、それ以前には灯台を巡る旅で志摩方面を走ったことがあります。この辺りは夏に行くにはぴったりな所、と言うことでこの時期に紹介していこうと思い立ったわけで、またまた何回かに渡ってのお送りとなりますが、どうぞお付き合いいただけたらありがたいことです。ちなみに今年はこの方面の旅については・・・今のところ未定です。ここで書いてたら行きたくなってきたりして、だいたい旅のきっかけとはそういうものです。









伊勢市の玄関口は写真1枚目、JRと近鉄が併設する伊勢市駅、もしくはそこから1キロとないところに位置する近鉄宇治山田駅。共に重厚な造りの駅舎だが、人の賑わい具合では完全に宇治山田駅が優っている。名古屋、大阪方面からの特急電車がひっきりなしにやってくるわけだから、ディーゼルカーが1時間に1~2本とろとろ走るJRでは歯が立たないと言った感じか。写真3枚目、4枚目は下車した客の目的地となる伊勢神宮、こちらは両駅に近い外宮の様子。









外宮前の広い道を走って伊勢自動車道の下を過ぎると、やがて国道23号線と交差点へとたどり着く。ここを右に曲がり国道23号線を行くとその終点の表示があり(写真1枚目)、その先は伊勢神宮内宮、さすがにこの辺りは半端ない人の賑わい具合である。自分(一人称)は参拝には興味はないので、ここで折り返しておかげ横丁を行くこととする。写真3枚目からはそのおかげ横丁の賑わいの様子を写したもの、もちろんこんな所で自転車に乗って走ったら大顰蹙ものなので、ここは相棒を押し歩きでゆっくり町並の雰囲気を楽しむこととする。








伊勢市の中心地を抜けて鳥羽市へ向かう道は国道42号線、写真1枚目、2枚目はその途中にある古い町並、ここを過ぎるとやがて二見ヶ浦へとたどり着く。国道から旅館が建ち並ぶ狭い通りに入ると海に面した所へと出るが、自転車が行くことができるのはそこまで、海に浮かぶ夫婦岩は残念ながら見ることはできない。
再び国道42号線に出て鳥羽方面に向けて走るが、ここからは海から離れて道は山へと入って行く。横を沿う線路はJR参宮線、峠を越えると池の浦付近で再び海が見え始め、鳥羽の市街地に近づくと近鉄鳥羽線とJR線が並走する区間となる(写真4枚目)。そのまま国道を進むと、近鉄とJRのホームが並ぶ鳥羽駅にたどり着く(写真5枚目)。
海の近くにある明るい雰囲気の大きな駅だが、ここでもお客さんの流れは完全に近鉄に向いていて、JRのホームは寂しい限り、それも仕方ないか。近鉄はこの先志摩方面へと線路が伸びていて、相棒との旅もその線路に沿って賢島方面へと向かうこととなりますが、その話についてはまた次回と言うことで、今回はここまでとしておきます。      まちみち




No.206 各駅巡り・伊賀鉄道(2)

2015-07-29 10:00:08 | 鉄道
おはようございます。



今回は各駅巡りの旅、伊賀鉄道の2回目です。前回は伊賀上野駅から上野の中心地、伊賀上野城や大和街道から続く芭蕉通を巡りました、その続きから始めて行きたいと思います。







上野の中心から少し外れた線路沿いの道を行くが、次の茅町駅はその細い入り組んだ道を右折左折を繰り返して出た広い道の踏切の近くにある。踏切から見えるホームは1面2線の島式ホーム、駅舎は道を少し外れた所にあって有人駅なので、ホームには勝手に入って行くことはできない(写真1枚目)。
駅前から伸びる細い道は観光コースになっていて、広い道を越えて真っ直ぐ進むと写真3枚目、句碑の立つ交差点へとたどり着く。ここで交差する広い道は城の前の丸の内交差点から伸びてくる道で、伊賀上野駅からもそう遠くはない。この前の『聞き込み!ローカル線気まぐれ下車の旅』ではこの付近を行ったり来たりで苦心していたが、伊賀鉄道は碁盤の目状の町の外側をぐるりと回り込む形で走っているので、この辺りも伊賀上野駅付近のイメージがある。写真4枚目はその中の観光地のひとつ『蓑虫庵』、入場料を取られるのでここはスルーして、次の駅へと向かうことにする。







国道422号線から1本線路側に入った道は旧街道の雰囲気を漂わせている町並が続いている所。上野の中心となる城下町は坂道の上りから始まったが、この道を進んだ先には下りの坂道があり、ここが上野の町並に別れを告げる所となる。その坂を下りきった所の橋で電車を見かけたのでここで1枚、ああ、先頭部が少し切れてしまった(写真4枚目)。






次の桑町駅は橋のすぐそこ、さっきの電車がホームに停まっていたのでここでも1枚。ホームにはたくさんの高校生がいたようだが、皆電車乗ってしまったのでホームはガラ~ンとなってしまった。
桑町駅を後にして道を南へと進む。名阪国道の下を過ぎると民家や工場が立ち並ぶ所となるが、その途中では写真3枚目にあるようにお地蔵様とその脇に立つ石の道標を見ることもできる、となるとここは元は旧街道だったと言うことか?








道はやがて国道422号線に合流、町並みも途絶えて線路沿いの少し交通量の多い所を進むと、やがて次の猪田道駅へとたどり着く。ここももちろん無人駅、ややっ!駅の階段の端っこに板が敷いてある(写真2枚目)、そっか、伊賀鉄道は自転車を電車にそのまま載せることができるんだった・・・と今頃思い出した。サイクルトレインはローカル線ならではのサービスで最近よくいろいろな鉄道線で見かけるが、自分(一人称)は利用しません。やっぱり自転車は自分の足で乗ってあげなきゃ、自分で乗って自転車でしか行けない景色を見たいもんではないですか。写真4枚目、5枚目は猪田道駅を少し行った先でのそんな何気ない風景の一コマ、この先伊賀鉄道線はこのような何気ない風景を臨みながら南へと進んで行くことになりますが、今回はここまでとしておきます。      まちみち




No.205 頑張れ(るのか?)天理高校

2015-07-28 09:45:20 | 日記
おはようございます。


夏の高校野球、奈良県代表は天理高校に決まりました。
予選の時期になると普通の都道府県では「今年はどの高校が出るやろ?」となるのですが、奈良県では「今年はどっちや?」となってしまいます。で決まったのが天理、まあ順当と言えばあまりにも順当すぎ、今年は1強他弱の状況だったので、むしろ出やんなおかしいでしょう。奈良代表として甲子園に行くわけですのでぜひ頑張ってほしいところです、ホンマに頑張らんなあかんで!
とは言え、各地で決まっていく代表校を見てみると、そうそうたる名前のある学校が挙がってきています。まだ決まってない所もありますが、今揃っている校名を見てみると、北海、仙台育英、健大高崎、早実、敦賀気比、東海大甲府が過去に天理に勝利。最近分が悪い栃木県からは奈良県キラー作新学院が出てくるし、天敵神奈川県(神奈川の人はそうは思ってないかも知れないけど)も横浜と東海大相模が残っているし、優勝となるとどうでしょうかねえ・・・


まあネガティブなことばかり言ってますし、実際最近はパッとしない天理ですが、過去には甲子園で3回優勝しています(春1回、夏2回)、全部前世紀の話ですが。
初優勝は1986年夏、決勝の相手は松山商、甲子園では何度も優勝経験のある名門中の名門校。後に近鉄(Bu)で活躍した水口選手の活躍など野球の巧さで勝ち進んできた松山商と、勢いでここまで来た感じの天理、相手になるかな・・・と思ったのですが、本橋投手が我慢の力投で3-2で見事初優勝、奈良県全体が歓喜に包まれた瞬間でした。
2度めの優勝は1990年夏、相手は沖縄水産、沖縄県勢初めての決勝進出で日本中が盛り上がった大会、奈良県は完全に悪役にされてしまいました。悪役と言うと四国の
義塾とか、東京の
高校とかがよく名前に挙がりますが、この時はもう全国に味方がいないほどの沖縄びいきな状態。結果は1-0で天理が勝利、見事2度目の優勝を成し遂げてくれたのですが、この時の日本全国を敵に回した罰が当たったのでしょうか、それ以来天理はベスト4にも進めないチームになってしまいました(春は1997年に優勝)。片や沖縄県はその後、沖縄尚学が2度優勝、2010年には興南が春夏連覇、今や甲子園強豪県となってしまいました。なんでこんなに差がついてしまったのでしょう・・・


2003年夏に7年ぶりに甲子園に帰ってきた天理、それ以来の成績は15勝14敗、最高はベスト8での敗退が3度。ただその内容と言うと、15勝の相手は秋田県や宮城県、山口県や富山県などのいわゆる弱小校。一方負けた相手となると、東海大甲府、愛工大名電、沖縄尚学、国士舘、敦賀気比、履正社、健大高崎、大阪桐蔭など、名前負けしてしまいそうな相手ばかり。かと思えば、北海や長野日大などは取りこぼしな感じでなんでやねん?と言うのもあって、なかなか期待通りには行ってくれません。
奈良県のどっちか?のもう一方、智辯学園、こちらもそこそこな成績しか残していませんが、青森山田、拓大紅陵、PL学園、仙台育英、そして何といっても横浜、と強豪校を倒してきているので、最近は智辯学園に期待する方が大きかった。去年は岡本選手がいて「今回は行けるかも!」と期待したんですが、前述した四国の高校にあっけなく負けてしまった。


そこそこ勝っているとは言え、今は奈良県勢暗黒の時代かも知れない。21世紀に入ってからは近畿勢で唯一決勝に進んでないし、県勢通算勝利数も以前は拮抗していた千葉県に離される一方。春は期待しないと言った天理高校ですが、夏は県代表として甲子園に行くわけですから、是非とも頑張ってほしいところです、って言うか、ホンマ頑張らんなあかんで。東邦高校(愛知)みたいに、優勝できないなら地元に帰ってくんな、と言われるチームになることを期待して、今回はここまでとしておきます。      まちみち

No.204 各駅巡り・阪堺電鉄(天下茶屋界隈)

2015-07-27 10:37:58 | 鉄道
おはようございます。



阪堺電鉄各駅巡り、今回はいよいよ大阪の下町らしい町並が続く辺りへと入って行きます。






写真1枚目は南海岸里玉出駅高架下に近い所にある踏切、その横にはホーム跡らしきものがあるが詳細は不明、次の天神ノ森駅はここからすぐの所にある(写真2枚目)。更に線路沿いを行くとその次の聖天坂駅(写真3枚目)、線路の左側の庶民的な風景とは対照的に、駅の右側は坂道を上って行った所に静かな住宅街が広がっている。








庶民的な風景が繰り広げられる紀州街道天下茶屋付近、入り組んだ狭い通りをあっちへこっちへと曲がって分かりにくい場所にある北天下茶屋駅へとたどり着く。この付近『天』と着く駅名が続くのは、この上に聖天さんがあるからか?
駅前の狭い道を抜けて再び紀州街道へ。天下茶屋と言うと思い出すのが朝ドラ『ふたりっ子』、あの頃は一生懸命になって見てたなあ。将棋、豆腐、オーロラ輝子、いろいろとあったが、後に大河ドラマで主演する顔つきも演技も濃いあの俳優さんが、まださわやかな感じで主役の相手役をやっていたんだった、懐かしいですねえ~!





次の松田町駅も街道から少し外れた所にある(写真1枚目)。駅のホームを撮影していると、踏切の近くの家から聞こえてくる会話、お婆ちゃんに会いに来た孫にそのお婆ちゃんが「おっはー」を連発していた、いまどき「おっはー」なんて・・・。
紀州街道から東西に走る大きな通りに出た所にあるのが今船駅(写真2枚目)。さて、各駅巡り阪堺線編はここまでとして、ここからは東へ坂を上って行って阿倍野へと向かうことにする。今船から終点恵美須町まではまたの機会に走ろうかとも思っているが、この辺り、あまり行きたくないんですよねえ、何か物騒な感じがして・・・








そんなわけであべの筋へとやってきました、阪堺電鉄上町線はあべの筋の真ん中を通る路面電車で阪堺線と比べると電車の本数ははるかに多い。阪神高速下の交差点は車も横断する人も多く、電車もスムーズに進めない所。阿倍野駅は道路の真ん中にある電停仕様(写真1枚目)、何とか写真には収めたものの、人が溢れそうな歩道では自転車は迷惑そのもの、ここは草々と次の駅に向かうことにする。
あべの筋は交通量が多い所、ここを南へ進むと次の松虫駅は駅手前から専用軌道に入り、ホームは通りからそれほど離れてはないのに少し落ち着いた雰囲気の場所にある。駅を南へ少し行った所に松虫通があって、あべの筋と交わる所が松虫交差点、その地名の由来となっている松虫塚はこの近くにある。今回はここまでとしておきます。      まちみち