「偶然の思わぬ展開」

初対面の方から突然、
「喜多里さん、お早うございます」
と挨拶をされたのは、

昨日の日曜日、午前8時、

春日市の防災訓練のために
公民館で待機している
時のことでした。

直ぐに、こちらからも
「お早うございます」と
挨拶を交わしましたが、

同世代と思しき男性が
何処のどなたかも判らず、

素直に、
「どなたさんだっでしょうか？」
と尋ねると、

「3年ほど前に、
お宅を拝見させて頂いた、
田中です」と仰り、

「妻が、『お父さんと趣味が
合いそうなお家があるから、
一度、見にいってきたら』と

以前、お邪魔したことのある
田中です」と言われて,

ボードに張った
ミュージシャンのパネルを観て、

「趣味が合いますね」と言った、
あの人かと、
やっと思い出しました。

今でも散歩がてらに
我が家にやってきては

花を眺めにやってくる
のだそうですが、

ある日の夕方近く、
家の前を通った時にお風呂から、

日課の
バスタイム・ミュージックで

ジャズが流れていたのを
聞いていたらしく、

「私も、同じことをやってます」
と、近所に同じ人種がいるのが
嬉しかったそうです。


田中さんは、私よりも
二つ年下の同世代。

防災訓練も一緒に参加して
意気投合し、

午後に公民館で解散した後は、
携帯の電話番号を交換しながら

同じ方向の家に帰ろうと
我が家の前に着いた時、

「今度、お宅に遊びに来ても
いいですか？」と、
田中さんが切り出した。


丁度そこに、タイミングよく
花を植えていた
スージィーがいたので、

田中さんを紹介して
遊びに来られることを告げると、

スージィーは、
「大歓迎です」と一言。

田中さんは笑みを浮かべて
嬉しそうな顔。


スージィーが、
「宜しかったら、奥さんもご一緒に」
と田中さんに言った時のこと、

奥さんは「田中歯科医院」の
院長であること、

そして、その医院は、
亡くなった私の母が、
お世話になっていた

掛かりつけの
歯科医院であったこと。

田中さんは帰宅後、
奥さんにそのことを話すと、

患者である母のことを
今でもちゃんと、
覚えてくれていたそうです。


同世代共通の趣味が
ジャズやロックで、

偶然にも4月から、
自治会の役員になった二人が
音楽好きと偶然が重なり、

有難いことです、
お陰様でほんの近くに、
親しき友人が出来たと言う

嬉しい愉しいお話でした。

セロニアス・モンク

「 Dinah」