我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「ひとなすりの自信」

2019年11月25日 | 日記

脚立(きゃたつ)に上って
作業をしていると、

「今日は、何をしてるんですか?」
と下を通る人達から声を掛けられる。

その度に、作業を中断し
説明を繰り返すのだが、

「あぁそうですか、頑張って下さいね」
とか、「楽しみにしていますから、
気を付けて下さいね」
と言って、

向こうに行ってくれれば
作業は順調に進むものを、

中には立ち止まって
作業を眺める人までいる。


黙って見ているだけならまだしも、
話し掛けられれば、

聞かれたことに応えるのは、
サービス精神旺盛が故(ゆえ)の災い。

内心では

「見て分からん奴には、
聞かせても分からん。

こっちは大切な目的のために
頑張っているのに、
物見遊山で眺めている人は

どうか御願いだから、
作業の邪魔をしないで下さい」

と思いながら

土曜日の午後から取り掛かり、
日曜日は午前中の雨で中断し、

午後から晴れて再開した作業が
やっと夕刻に終えた。

丁度その時、スージィーが
一泊二日のリトルから帰ってきた。

約一日を要した今度の作業も、
一人作業の一苦労。


作業は、それぞれに長さの異なる
6本のイルミネーションライトの
取り付け。

苦労したのは
雨どいの取付金具から垂らす
イルミネーションの高さ調整。

「もう少し高く、もうちょっと低く」

誰か指示する人がいれば楽なものを
取り付けるイルミネーション毎に
何度も繰り返した脚立の上り下り。

テーブルの上のランプシェードから
垂らす際には、揺らぐテーブルの怖さ。


風呂から上がる頃には
すっかり日も暮れて、

「待ってました」と
喜び勇んでグラス片手に
外へ出る。

大小色とりどりのイルミネーションが、
煌(きらめ)きながら揺れている。

その煌きは、眺める人の心を
ある時は温かく優しく、
ある時はセンチメンタルに包み込む。


(上手く撮れずに、至極残念・・)

「なんだこの程度か」と
言われそうだが、

「お金さえあれば、もっと多くの
イルミネーションを飾れるのに」と

くたびれた足をさすりながら
悔やみもするが、

それでもこの界隈で
イルミネーションが煌くのは
我が家一軒だけ。

出来上がりを一人眺めて、

「よーし、これなら今年も
ご近所の人達に喜んで貰えるぞ!」

一人作業の一苦労の末に
ひとなすりの自信を掴んだのは、

クリスマスまであとひと月の

24日の夜だった。

 「In a Sentimental Mood
センチメンタルな気分の中で

唄:ビリー・ジョエル

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「心地良い生活」

2019年11月19日 | 日記

好きな花や木を求め、
庭や室内で育てるのは、現在、
生活の
確固たる根幹を成している。


生活のもう一つの根幹である音楽が、
聴く者を陶酔させるように、

植物もまた、見る人を
魅了させる力を持っていて、

一度その魅力に捉えられると、
二度と生活には欠かせなくなる
その存在は、



やめられない 
とまらない



かっぱえびせんどころか、
ある意味、麻薬みたいなもの。

先々週の日曜日、
二人の ”中毒患者” はナーセリーの
創業祭に出掛けることにした。

そこで初めて目にしたのが
「ソフォラ  プロストラータ 
リトルベイビー(以後、ソフォラ)」。

学名を訳すと「小さな赤ちゃん」。



なんとも可愛い木だが、

可愛さを越して
幾何学的に折れ曲がった枝につけた
小さい葉っぱは、

まるで童話に出てきそうな木なので、
「メルヘンの木」と呼ばれている。


マッチ棒の頭よりも、
もっと小さな葉。
(画像は借り物)

春には、花も咲かせるらしい。
(これも借り物)


小さき木ながらも
凛とした生命を感じ、

形も良く、その見目麗(うるわ)しさに
一瞬で魅了させられ、

購入を決断する前にはもう、
この木に似合いの鉢を考えていた。


インテリアや衣服・家電を
選ぶ時の基準は、
材質・品質・色合い・デザインだが、

選択のベースには、
自身のライフスタイルに
適合したものであることが
決め手となり、

自分の理想とする環境にマッチ
したものには、飽きがこないこと、
にある。

また、始めて購入するモノの基準は、
対象への関心事が自身の従来の
価値観と重なったモノであること。

”初対面” と言えど、共通の価値観には
信頼と安心感がある。

話は逸(そ)れが、我が家には今、
先日、一つ鉢を追加して、
二鉢のソフォラがある。




これから先、小生は愛をこめて
ソフォラを育てることになるが、

実は育てるのではなく、

自身そのものが
ソフォラから育てられるのである。

「癒される」とか「心地良い」とは、
そう言うことである。


「You're My Everything」
貴方は 私のすべて

ロイ・ハーグローブ・クィンテット

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「頂き物は温情」

2019年11月15日 | 日記

11月も早、15日。
日に日に、寒さも増してきた。

ウォーキングで家路に辿る頃には
既に陽は落ちて、汗した身体に
夕暮れ時の秋風が冷たく染みる。

湯舟につかる時間が長くなり、
晩酌もロックからお湯割りとなり、

晩秋の夜空に、
まん丸のお月さんがのぼるように、

今夜も香酸柑橘の輪切りがぽっかりと、
カップに浮かぶ。

思えば、今年は例年になく
「どれから手に付けてよいのか?」
と迷うほど、

香酸柑橘には不自由しなかった。


我が家で買ったのは、
酸味がやわらかで香りが良いので
「貴酢」とも書く「木酢」と、

大分大山産の「柚子」だけ。


小さくても高い香りとともに
強い酸味を持つ徳島産の
酢橘(スダチ)を届けてくれたのは、
デコと近所の方からの1箱。



皮が薄くてまろやかな酸味の
大分竹田産の「カボス」は
郷が竹田の職場の同僚から、大袋に2つ。

好物の日向名産
「平兵衛酢(ヘベス)」は、
宮崎の禎子ちゃんから、これまた一箱。

ご近所の仲良し藤田さんからは、
庭で育てたレモンを1袋。

秋には欠かせない上物の香酸柑橘を
晩酌の他にも、
料理・ドレッシング・秋刀魚等、
香りと酸味付けに重宝させて頂き、

ある時は生でそのまま
かぶりついた。

寒くなると体が温もりを欲しがるように、
心も温もりが欲しくなる。

皆様から頂いたすべては、
温もり、温情。

この温もりをこのまま引きずり、
これから我が家は
本格的な冬を迎えます。

皆様の温情に、感謝です。


 「Autumn Leaves」
枯葉 

マイルス・デイヴィス・クインテット

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「2匹の仕業」

2019年11月11日 | 日記

11月最初の日記は、
近所付き合いで得をした話。


我が家から5軒隣に、
50代の男性が住む家がある。

隣の駐車場を共有するので、
顔を合わす度に、
冗談を交わす間柄なのに、

何の仕事をされているかまでは、
つい先日まで知らなかったが、

いつも作業着姿なので、
「建築関係の仕事だろうか」
ぐらいのことしか思っていなかった。

「ご近所付き合いはつかず離れず、
適度な距離を保つこと」

プライベートに触れないことは
承知しているが

家のことである悩みがあり、
ある時、仕事を尋ねたら

「新築マンションの
内装工事の下請けをしてます」と聞いて、

「ちょっと、見て貰っていいですか」と
直ぐに家に招き入れることにした。


我が家に、二匹の愛犬がいた。

元気ものの二匹は、爪でフローリングを
掘ってしまうほどのキズを残して
亡くなったが、

招き入れたのは、その傷だらけの
フローリングを見て貰うためだった。


バンクの爪痕

更にに上をいく、キャッシュの爪痕。



「ロバさん、張り替えるよりは
このまま上から新しいのを張った方が
良いですよ」

アドバイスだけでなく、

「今は忙しいけど、
何時でもいいんだったら、
暇になった時にやりますよ」と


工事を引き受ける約束まで
して貰うことになった。

仕事の前日、8日の夜。

仕事当日、9日の朝。

掘りごたつの縁から、仕事開始。

工事が進む度に、家具を移動

最後のコーティング作業で
掘りごたつにテーブルを入れたら、
フローリング工事は午後5時前に終了

背中の人が、ご近所さん。

ところで、この掘りごたつの底まで含めた
約10畳のフローリングの工事で一体、
何を得したのか?

実はこの工事で、我が家が支払った額は

なんと、
お二人さんの日当1日分と、

掘りごたつとサッシの前の縁に
取り付ける資材、7000円弱のみ。

新品のフローリングの床材は、
ご近所の人が仕事をした

ゼネコンの大型新築マンションの
使わずに済んだ残り物。

「悩み」とは言え、今となったら
わんぱく2匹の仕業(しわざ)の名残(なごり)が
生涯、見られなくなるのは少し寂しいが、

「ラッキー」とは言え、いかに
ご近所さんとの付き合いが大切かを
まざまざと知らされた今回の

生涯、記憶に残る
フローリング工事だった。


18歳の時に、衝撃のアルバム
「イーライと13番目の懺悔」
をリリースしたこの歌手と
出会ったのもラッキーの一つ。

「Luckie」

ローラ・ニーロ  

 

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