よく取り上げられるのが陛下の重責であるが、この他、皇族での式典自体が、いわゆるブラック労働になっているという記述をした、皇族日誌の分析本が過去にあった。
枢密院議長の日記 (講談社現代新書)である。
この中で、列席者がバタンバタンと倒れながら式が進行していく異様な事態がほんの少し触れられるが、そもそも日本人がそういうものが好きな性癖であるのらしい(私は嫌いになった。そして、皇族、皇室がそうであるならば見直しをした方が良いと個人的に思う)。
まるで牟田口が一時間以上行った訓辞で、栄養失調でバタバタと倒れ出す将校を思い出すが、今でもその悪しき伝統は続いているようである。
私が思うに、働くのは悪ではない。一生懸命働くのも悪ではなく、そして過労で倒れても、時には死んでも、それは報われる時はある。
アメリカのNSCでは一日に14時間働くのだという。日本の官僚は国会期間中は徹夜に続く徹夜で土日はぐったりしているのが、典型的な官僚の姿であるのだという。
ソ連時代の官僚は深夜遅くまで働いていたのだという。そういうことをしなければならない職業もあるだろう。
ただしかし、それで戦争には勝てなかったり、あるいは経営が成り立たなかったり、あるいは、人生を棒に振るようでは話にならないのだ。
現在の日本には、健全たる組織運用論が存在しない。
マスターキートンを思い返してみよう。
誘拐事件の解決に参画した際、キートンはゆうゆうと寝ており、それを見咎めた地元警察官をスコットランドヤードの警察官が制した。
「彼には8時間ちゃんと睡眠を取る義務がある。」
「不眠不休で人質を見張る誘拐犯に我々が勝つには体力しかない。」
枢密院議長の日記 (講談社現代新書)である。
この中で、列席者がバタンバタンと倒れながら式が進行していく異様な事態がほんの少し触れられるが、そもそも日本人がそういうものが好きな性癖であるのらしい(私は嫌いになった。そして、皇族、皇室がそうであるならば見直しをした方が良いと個人的に思う)。
まるで牟田口が一時間以上行った訓辞で、栄養失調でバタバタと倒れ出す将校を思い出すが、今でもその悪しき伝統は続いているようである。
私が思うに、働くのは悪ではない。一生懸命働くのも悪ではなく、そして過労で倒れても、時には死んでも、それは報われる時はある。
アメリカのNSCでは一日に14時間働くのだという。日本の官僚は国会期間中は徹夜に続く徹夜で土日はぐったりしているのが、典型的な官僚の姿であるのだという。
ソ連時代の官僚は深夜遅くまで働いていたのだという。そういうことをしなければならない職業もあるだろう。
ただしかし、それで戦争には勝てなかったり、あるいは経営が成り立たなかったり、あるいは、人生を棒に振るようでは話にならないのだ。
現在の日本には、健全たる組織運用論が存在しない。
マスターキートンを思い返してみよう。
誘拐事件の解決に参画した際、キートンはゆうゆうと寝ており、それを見咎めた地元警察官をスコットランドヤードの警察官が制した。
「彼には8時間ちゃんと睡眠を取る義務がある。」
「不眠不休で人質を見張る誘拐犯に我々が勝つには体力しかない。」