とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

世界システムの変動観測

2014-08-16 15:17:56 | 哲学・社会
「世界のシステムが変動している」この途方もない現実は一般的には認識されないが、そのシステムを観察し、流れを読もうとしている人間達にとっては基礎的な危機意識・課題意識となっている。それが敵であろうと味方であろうと共通した意識は持っているだろう。

世界のグローバル的経済発展に伴う、相対的なアメリカの緩やかな弱体化は地政学的変動を許容する。TPPによる新ブロック経済の配置、対大陸経済包囲網、ロシアの揺さぶり、中国の焦燥・豪腕、全てが混沌の様相を見せ世界史はその織られる糸が互いに影響し、くねりあいながらその模様を一つの布へと編みこまれ、その模様を見せていく。

さて、模様とはそれが過去となってからは分かるものであり、未来にかけてはどのような模様が描かれるのかは分からない。しかしその糸の一本一本は、過去に織られた模様を見ると、ある種の傾向があることが分かり、それを認識することが、この歴史的地殻変動での次に何が起こるのかのある程度の予測を立たせてくれる。

2012年6月25日に中公新書から出版された「イギリス帝国の歴史」では、その冒頭に次のように記している。
「 急速な勢いでグローバル化が進む二一世紀において、私たちは新たな世界史の転換点に立っている。東アジアの経済的勃興にともなう世界経済の地殻変動、世界システムの再編がそれである。現代の変化を十分に理解するためには、私たちは、考察の射程を少し広げて、歴史的な考察をおこなう必要があるだろう。」

米民間情報機関のストラトフォー社のジョージフリードマンは、その著作の中で、歴史的観察、地政学的観察では、100年後にはまだアメリカの支配は続いているが、日本とポーランドがその刃をアメリカに向けると書いている。
尚、フリードマンは、アメリカのイラン接近を地政学的観点から予測し、そして当てた。


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