カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

神性

2009-07-02 04:13:09 | Weblog
 音楽の神性云々を話題にするとき、おそらく大抵は、聴取者の感受の度合いが問題になりそうな気がします。たとえば、MICHAEL JACKSONの音楽とBACHの音楽のどちらに神性を感受するかを考えてみます。まったくひとさまざまではないかと思います。そもそも、音楽における「神性」をどう定義するかは、この話題の最大の問題かもしれません。
 さきほど、MICHAEL JACKSONの《HEAL THE WORLD》を、ラジオのMJ追悼番組のなかで初めて聴きました。すごく佳い曲だと思いました。ただ、《神性》を感受させる音楽かどうかという意味でどうなんだろう、とそのとき思いました。歌詞のついていない音楽で深くこころを揺さ振られるのと、歌詞つきの歌をしみじみ聴いて「佳いなあ」と思うのとでは、《感受》の深さにおいてちがうのかもしれません。歌詞のことばが介在すれば、聴取者は「ことばの意味」をまず受け取ってしまうからです。音楽本来の《神性》とは、純粋に音の流れ、音の絡み合いから感受されるものなのかもしれません。
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バックハウス

2009-07-02 02:28:01 | Weblog
 NHKラジオ深夜便から、ヴィルヘルム・バックハウスの弾くベートーヴェンのピアノソナタ第14番《月光》第1楽章が流れています。質実剛健な音楽。ベートーヴェンによく似合うような気がします。ラジオというと、最近やっと、J-WAVE 81.3FMの放送内容の面白さに目覚めました。かかるかわかりませんが、27時から29時に放送のJ’S SELECTIONに、フルート奏者高木綾子さんの演奏による村松崇継作曲『Earth』(高木さんのアルバム『Earth』所収)をリクエストしてみました。
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