一昨日の朝、京都から戻ってくると、家のポストに歌誌「塔」9月号が届いていました。
ばたばたしていてまだきちんとページを開くことができていませんが、ぱらぱらと見て惹かれたうたをいくつかメモさせて頂きます。
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電信柱がしずかな孤独をしているとまことしやかなり男の背中 永田和宏
なぜだか、この一首を一読したとき、夕方のさびしい電柱に立ち小便をしている男の背中を想像しました。
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往還の地下鉄に息はくるしくて『虹の階梯』を読みあぐねをり 真中朋久
偶然ですが、中沢新一さんの『虹の階梯』はちょうど私も読んでいるところだったので、おおっと思いました。
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ねじ花の咲きいる家を子は知りて夜に言うその道のぐにゃぐにゃ 吉川宏志
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運河沿ひを行けばしばらく足元に舟虫われと同行したり 小林信也
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鏡の中に葉の揺れてをりだんだんに伐られてしまふ界隈の木々 かざまきみこ
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跳ねたるは小さき飛蝗ゆふばえて草のあはひへ入りてゆきたり 千名民時
ばたばたしていてまだきちんとページを開くことができていませんが、ぱらぱらと見て惹かれたうたをいくつかメモさせて頂きます。
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電信柱がしずかな孤独をしているとまことしやかなり男の背中 永田和宏
なぜだか、この一首を一読したとき、夕方のさびしい電柱に立ち小便をしている男の背中を想像しました。
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往還の地下鉄に息はくるしくて『虹の階梯』を読みあぐねをり 真中朋久
偶然ですが、中沢新一さんの『虹の階梯』はちょうど私も読んでいるところだったので、おおっと思いました。
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ねじ花の咲きいる家を子は知りて夜に言うその道のぐにゃぐにゃ 吉川宏志
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運河沿ひを行けばしばらく足元に舟虫われと同行したり 小林信也
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鏡の中に葉の揺れてをりだんだんに伐られてしまふ界隈の木々 かざまきみこ
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跳ねたるは小さき飛蝗ゆふばえて草のあはひへ入りてゆきたり 千名民時