2月8日の朝、外は粉雪。玄関から道路までのふわっとした雪には足跡もない。けれども朝刊は既にポストに入っていた。
ソチ・オリンピック開会式の様子をTVで見たあと、だんだん雪は本降りになり、ニュースでもしきりに大雪への警戒を言う。これは前日から同じ調子で訴え続けている。
ベランダの雪をカミさんが見て、笑い出す。「掃き出し窓」の外に積もった雪が、外折れ扉の開放を認めないといった風情で邪魔を決め込んでいたのだ。カミさんは面白がって、少しだけ開く扉の隙間から、500mlのペットボトルの水を何度も掛けて雪を溶かし、ジワジワと扉の開放度を上げてゆく・・・。
辛うじて体が通れるようになったら、私の出番だ。玄関も「掃き出し窓」と同様、扉と床に高低差が無く、同じように雪を何度も何度も除く必要があった。そんなことを何度も繰り返す。
予報の通り、昼過ぎからは雪山の吹雪の態で降り出した。だが、ベランダの雪は、湿雪に変わっていき、角スコップで掬う雪がスコップから離れない。しつこくしがみ付く。粉雪のときは掬おうとするとフワッと逃げそうな軽さで、それも困ったが、今度は掬う雪が付いたままなので、これも重たいし捗らない。
スティッキーなやつだ!そう思った。
以前、山スキーに行ったとき、TOKOスキーワックスを塗った。雪の温度や状態で使い分けるのだが、お金が無くて3色(種類)入りの安いやつを使っていた。
たしか「Powder snow」、「Granurated snow」、「Wet,Sticky snow]だったと思うが英語で書かれた説明の、「スティッキーな雪」が今日の雪と一致するように思った。
それにしてもよく降る。降りだしてから12時間以上降る予報だから、これはひょっとすると・・・20年来の記録的大雪かもしれないと思った。除雪のそばから白くなるのだから。
それでもう、ソチそっちのけ、そんな1日となり、気がついたらもう2月9日。