年齢がいってくると、あちこちが衰え、気血水あれこれが滞る。リンパ液も静脈も、涙や唾液だって枯渇寸前?
ずっと前にTVで、上戸彩が(たしか"蓮華"で)かっさの話をしていた。要は中華料理のレンゲで肌を擦るみたいな。漢字では"刮痧"と書くらしい。
70前の爺ぃが、刮痧もへったくれもないのだが、今日は出来上がった茹で卵を目尻・こめかみなどに当てて、ゆっくり静かに滑らせてみた。
温感が気持ち良い。特に奥に涙腺がある辺り、目玉に触れぬよう当てていると、ちょっと幸せな気分にもなる。
職場でカミさん、昼食を食べると睡魔に襲われるというので、毎日茹で玉子を持参している。今月末に退職と、一寸慌ただしいカミさん。なので、この頃は私が2~3個の茹で卵を朝作ったりしている。
茹で玉子というと、知里幸恵を思い出す。沢山作って持ってきたそれを、上京の東北本線上野行きの列車内で一度に3つ食べて"もうひとつぐらひ戴けばよかったと思った程美味しくいただきました"とある。
卵のモノコックボディーは、掌の内にも馴染む。私は、茹で上がった卵を、冬場は温もりが消えるまでずっと掌で包んで楽しんでいる。
++++++++++++++茹卵刮痧+
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2019.8.30 卵の持つ一種"万能感"って、いったい何なんだろう。赤ちゃんや乳幼児にも通じる、シンプルでピュアな一体感と柔和な強さ。