先日小ブログで「籾井NHK会長の(慰安婦)発言は公平さに欠けていない」と書いたところ、一読者の方から”最低の記事だ”と酷評を頂いた。普通こういったコメントは削除するのだが、あまりにも無知なので、そのまま残しておいた。朝日新聞がネタ元らしいが、日本とインドネシアとの長い間の友好関係に何かプラスになることがあるのだろうか。
この方のコメントには「慰安婦問題は日韓だけではない。南スラウェシでも強制連行」といった朝日の記事を引用、1990年代にインドネシアの作家、プラムデイ.アナン.ト-ルが戦争中、日本軍が南スラウェシで慰安婦募集のため現地の女性を強制連行したと書いた小説について、当時のジャカルタ日本大使館の大使と公使が「従軍慰安婦」問題が東南アジアに拡散するのを避けるため、この本を発禁するよう、インドネシア政府に圧力をかけたという外交文書が最近見つかったというのである。
朝日新聞は、この小説の信憑性を確かめるため、現地に取材班まで送り込んだらしいが証拠はなかった。当たり前の話だ。小説なのだから。
インドネシアの慰安婦問題はすでに解決済みである。1996年11月、インドネシアの社会大臣は当時の「アジア女性基金」村山富市理事長に覚書書簡を送り”インドネシアでは過去に慰安婦が存在したかどうか明確にできない。従って申し出のあった基金については、戦時中苦労した女性の福祉介護施設の建設にに充てたい”(要旨 原文あり)と述べている。この覚書で重要なのは、インドネシア側は1958年の日イ平和条約、賠償協定に触れ、女性基金受け入れは、賠償協定違反でない旨外交的配慮をしていることだ。
にも関わらず、朝日の記事に触発されたのか、解決済みの慰安婦問題がまたぞろ頭を持ち上げてきている。朝日系のブログsynodosに「慰安婦問題基礎知識Q&A」が載っているのを見たら、解決済みのインドネシア慰安婦について触れ、ジャワの町や村で半ば強制的な慰安婦募集があったという「アジア女性基金」の倉沢愛子元慶応教授の”調査結果”をそのまま引用している。倉沢元教授は「アジア女性基金」のインドネシアの歴史考証委員だから、信用するのも無理はない。しかし、彼女は戦争中スマトラの第25軍司令部の防空壕で日本軍が労務者を虐殺したという虚報を自分の本に書き、依然謝罪していない人物である。
ネット上に「女性基金アーカイブ」というのがある。女性基金は2007年解散しているが、このアーカイブは女性基金の公式なものだろうか。依然として倉沢元教授の不確かな研究調査が載っている。インドネシアの慰安婦問題については、インドネシア社会大臣の覚書文書に従ってその経過を書くにとどめるべきである。アーカイブに「女性基金」の名で、不確かな個人的な調査を載せるべきではない。誤解を呼ぶだけである。
この方のコメントには「慰安婦問題は日韓だけではない。南スラウェシでも強制連行」といった朝日の記事を引用、1990年代にインドネシアの作家、プラムデイ.アナン.ト-ルが戦争中、日本軍が南スラウェシで慰安婦募集のため現地の女性を強制連行したと書いた小説について、当時のジャカルタ日本大使館の大使と公使が「従軍慰安婦」問題が東南アジアに拡散するのを避けるため、この本を発禁するよう、インドネシア政府に圧力をかけたという外交文書が最近見つかったというのである。
朝日新聞は、この小説の信憑性を確かめるため、現地に取材班まで送り込んだらしいが証拠はなかった。当たり前の話だ。小説なのだから。
インドネシアの慰安婦問題はすでに解決済みである。1996年11月、インドネシアの社会大臣は当時の「アジア女性基金」村山富市理事長に覚書書簡を送り”インドネシアでは過去に慰安婦が存在したかどうか明確にできない。従って申し出のあった基金については、戦時中苦労した女性の福祉介護施設の建設にに充てたい”(要旨 原文あり)と述べている。この覚書で重要なのは、インドネシア側は1958年の日イ平和条約、賠償協定に触れ、女性基金受け入れは、賠償協定違反でない旨外交的配慮をしていることだ。
にも関わらず、朝日の記事に触発されたのか、解決済みの慰安婦問題がまたぞろ頭を持ち上げてきている。朝日系のブログsynodosに「慰安婦問題基礎知識Q&A」が載っているのを見たら、解決済みのインドネシア慰安婦について触れ、ジャワの町や村で半ば強制的な慰安婦募集があったという「アジア女性基金」の倉沢愛子元慶応教授の”調査結果”をそのまま引用している。倉沢元教授は「アジア女性基金」のインドネシアの歴史考証委員だから、信用するのも無理はない。しかし、彼女は戦争中スマトラの第25軍司令部の防空壕で日本軍が労務者を虐殺したという虚報を自分の本に書き、依然謝罪していない人物である。
ネット上に「女性基金アーカイブ」というのがある。女性基金は2007年解散しているが、このアーカイブは女性基金の公式なものだろうか。依然として倉沢元教授の不確かな研究調査が載っている。インドネシアの慰安婦問題については、インドネシア社会大臣の覚書文書に従ってその経過を書くにとどめるべきである。アーカイブに「女性基金」の名で、不確かな個人的な調査を載せるべきではない。誤解を呼ぶだけである。
慰安所を作るには、わざわざ拉致のような労力を使わずとも、日本人や朝鮮人のゼゲンがいくらでもお金で集めてくるのです。まして、戦局が不利になっている状況で慰安婦どころではありません。食うや食わずで戦っている状況下では、女より1杯の米だったでしょう。
戦後、こうした小説を書いたり、でたらめな調査を行った学者がどのような気持ちでやったのかはわかりません。ただあまりにも作為的で、日本を糾弾し、貶めることを目的にしているようにしか思えません。自分の思想とは別に、公正に調査を行わなければいけない問題なのです。でなければ、いつまでもショッキングな記事を信じて発信する人が後をたちません。
和蘭政府が発行した戦時中の日本軍占領地の記録がありますが、すべて慰安婦についての記録は小説で、もちろん写真はなく絵だけです。戦後のBC級裁判は厳しく、かりに現地人であっても強制連行したりしたら厳罰に処せられています。近衛歩兵三連隊の将校が現地女性を強姦したことが発覚、日本の裁判で二等兵に降格された話は有名です。
インドネシアは”不承不承”アジア女性基金からの申し出を受けており、その際1958年の賠償協定に触れ、この協定違反でないことを確認しています。普通外交協定とはこういうものです。韓国は日韓基本条約ですべて解決済みの問題を無視しています。インドネシアに学ぶべきです。
こうした例からも、「小説」を論拠にして問題を提起することが、いかに危険であるかが解ります。小説に頼らなくても、すでにちゃんと学術的な調査も行われています。ハサヌディン大学の教授が、南スラウェシで、大規模な聞き取り調査を行っています。現地語からンドネシア語に訳した、部屋一杯の膨大な資料があります。日本海軍の軍政は概ね良好で、日本海軍がいかに現地住民(婦女子を含めて)の安全を守り、その結果性犯罪も少なかったことが記されています。
まず、日本軍の敵はオランダであって、インドネシアではありません。インドネシアの住民は日本軍の進撃を助けてくれました。北スラウェシの落下傘部隊長であった堀内豊秋海軍中佐が、原住民を非常に大切にし、日本人と平等に取り扱い、善政をひいた話は有名です。だからスラウェシでは住民の対日感情は非常に良好でした。またマカッサルの敵国子女収容所長であった山地兵曹が敵国子女を守った話も有名です。これは戦後「白い肌と黄色い隊長」のタイトルで映画化されました。こうしたことから日本海軍による組織ぐるみの犯罪は考えにくいです。
戦時中マカッサルにあったセレベス民生部に勤務した粟竹氏は次のように述べています。
「まるで創作物の様な感じがする。まずマカッサルが海軍占領地であることも知らず、またスラウェシに陸軍が進駐してきた時期もずれてるし、スラウェシが海軍の軍政下に置かれていたことも触れておらず、書かれている内容がまるで敗戦間際の陸軍の退却転進部隊の悪あがきの状態に見え、大事なことは最初の「ミンチェのケース」ではまるで年代がずれて、彼女が拉致されたときは1940年でまだ戦争は始まってなく、日本軍はインドネシアには行っていません。」
「そのほかの文も時代考証が一致せず、作り話が大きくフイクションとして纏まったものとしか考えられません。マカッサルの民政に携わった者として名誉に掛けて、スラウェシでの話はでっち上げだと思います。現地の当時のことも知らないで、知ったかぶりの人間が面白可笑しく話したことが事実の如くこの様な形になったのではないでしょうか?敗残の転進部隊の陸軍の兵隊のしたことは解りませんが、元海軍民政部職員として勤務した私は、名誉に掛けこの様な自虐史観を持つ著者を軽蔑いたします。多くの可愛いインドネシア女子に囲まれ、据え膳を食わずに童貞で復員した私の様な馬鹿者も居たのですから、戦地の日本人皆が性に飢えていたとは限りません、少なくとも私の周囲の方々は皆さんとても清潔でした。よく読んだら朝日新聞も支援してるらしく、全くの国賊新聞です。何故そのような過去に拘るのか考えられません。この様な事が書かれると、吾々命がけで一生懸命に働いてきた人間に対する侮辱だと大いなる怒りを感じます。」
The Rape of Nankingの二の舞にならぬように、英語での反論が不可欠だと思う。アイリス・チャンが1997年に米国で書いた「ザ・レイプ・オヴ南京」の内容は、ベスト・セラーとなり、様々な批判を受けながらも、米国をはじめ、欧米人を宣撫する効果は絶大であって、それに比べて、秦郁彦氏の1999年の著書「慰安婦と戦場の性」は、世界的には読者数も少なく、国際世論へ与える影響は、極めて限定的だと思います。ウソだらけの作り話でも、人権を煽情的に叫んで、国際世論を動かした政治集団が、政治的に有利となる国際環境であることを肝に銘じなければ、史実の方がウソとなってしまう虞が大きい。
「子供の喧嘩はやめて、大人の振る舞い」をすべきとか
異なる認識をもち、不当な扱いを受けたと感じても、相手に抗議の声をあげない日本社会の習慣はグローバル競争時代には捨て去るしかない。言うべきことは声高に、国際世論に向けて、論理的に、主張することが、今ほど重要な時代はないと思う。
政府は、wacinさんが例示されたような方々の、証言
文章、映像、写真、録画音声など「証拠の保存」と整理体系化(5W1Hや人物、場所、組織などの固有名詞を検証しつつ)して、更に、英語と現地毎に翻訳するための作業を鋭意進めて欲しいと思います。情報戦には、予算も組織も強化しなければ、国際世論獲得競争という戦場で敗退するだろう。その際に、怒りは抑えて、秦氏のように冷静かつ論理的に調査・解説する人材の層の厚みを増やすことも、日本の国益にかかわるものと位置づけるべきだと思う。欧米人の納得しやすいロジックを筋道たてて、英語と現地語とで、正々堂々と反論してほしいと思います。そのためには、日本の歴史教科書の誤った記述を訂正することから、まず手を付けるべきだと思います。
米国やカナダに移住した華僑は、文化大革命前後に、生命と財産を奪われそうになり、人権を剥奪されそうになって追われた人々が多いにもかかわらず、これらの中国系移民やその子孫が、大躍進や文化大革命における「共産党によるホロコースト」を取材して、英語で人権侵害を訴える小説やらドキュメントを書かないのは、『謎』です。毛沢東時代に飢死させられたり、人民裁判や政治的弾圧、人権侵害された「文革期の中国人」も高齢化している。生きているうちに、これらの人々への取材も大事だと思う。
1)戦時中マカッサルの市長は山崎軍太氏でした。山崎氏は戦後、BC級戦犯の容疑をかけられましたが、マカッサル市民からの請願で釈放されています。
「スラウェシの寛大な海:祖父からの贈り物」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~makassar/mks/yamazaki.html
2)マカッサルにはインドネシアの独立を支援する特務機関「花機関」があり、日本の青年とインドネシアの若者と寝食を共に生活をしていた。藤山一郎氏とその楽団を日本から呼び、マカッサルを拠点にして、島内各地を廻り、国歌「インドネシア・ラヤ」の歌唱指導を行い、また、毎日新聞系のセレベス新聞社はインドネシア語の新聞を発行し、インドネシア住人の民度を高める活動を行っていた。
「藤山一郎さんのマカッサル」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~makassar/mks/fujiyama.html
「興亜専門学校生の太平洋戦争 -マカッサル花機関と吉住留五郎」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~makassar/mks/yoshizumi.html
3)当時、スラウェシ島内各地の州知事、県知事は日本人でした。
現住民も日本人も対等であるという状況の中で、地方に駐屯する日本兵が現地女性と結婚したケースもあったようでが、軍がトラックで、自らが管理する地区の女性を拉致して云々ということはあり得ない話です。東京で都知事が東京に住む女性を拉致して、慰安所に送るでしょうか?
小説がいかに荒唐無稽であることをご理解頂きたいと思います。
朝日新聞はこの小説の裏づけ調査のため、1週間現地に記者を送ったそうです。小説です。裏なんかあるものありません。インドネシアで日本時代の慰安婦を扱った有名な小説があります(題名失念、調べればわかります)10年ほど前朝日新聞主催のインドネシア語講座で教材で使っていました。講師はNHKのインドネシア語職員(日本人)でした。
昔、シンカンの第二方面軍司令部付将校だった人の私家本を読んだことがありますが、敗残軍だけに余計に兵隊の風紀については気を配っていました。
秦郁彦の「慰安婦と戦場の性」は名著です。慰安婦について基本的なことを知らない若い人には、是非読めと進めています。よく調査して書かれています。英語版をだし広く世界で読んで貰いたいものです。
「アジア女性基金」のレジタル記念館をご存知ですか。2007年解散時に出来たものですが、村山富市理事長がここにかかれてあることは「女性基金の責任」で書かれてあると序文で挨拶しています《日本語と英語)にもかかわらず、インドネシアの資料の中には、倉沢の研究だとして日本軍が現地の女性を強制的に連行したと書いてあります。インドネシアの場合はマイナーなので問題になりませんが、海外の研究者は「女性基金」は正当な機関とみて信じ込みます。
村山こそ国賊です。
欧米では反論しないで黙っていれば相手の意見を認めたことになります.。立派な英語を書こうとすると筆が進みませんが、若干のミスは気にしない気持ちでやるしかありません。
当方は、とりあえず140文字以内の短文で発信する twitter を試験的に使っています。
https://twitter.com/ICPkamakura
日本から英語で発信する情報が少ないためか、結構反応があります。若干テーマは異なりますが、最近は、竹島問題、尖閣問題なども取り上げています。個人の作業では限界があります。同志の方々と連携すれば、より効率的な情報発信が可能と思います。
参考用サイト
http://nadesiko-action.org/?p=4463
後1つ気になることですが、あの方のリンクを読んでみたのですが、題材は小説ではなく、恐らく自伝だと思います。著者は政治犯の方で、スハルト政権時代に島流しにされた方です。その著者が日本軍に騙されて慰安婦にされて、終戦後置き去りにされた少女たちに、島流し中に会って聞いた話を自伝に書き込んだみたいな感じです。スラウェシ島での拉致・強制連行の話は、その自伝を訳した日本人が自身がスラウェシ島で聞き取り調査をしたのを挟み込んだというのが真相のようです。
朝日新聞のリンクを読んで気になったのですが、スラウェシ島では、慰安婦の支援団体や兵補の団体があって、それが朝日新聞の手助けをしたらしいですが、その背後関係についてWacin様は何かご存知ないでしょうか?
http://repository.tufs.ac.jp/bitstream/10108/26229/1/cdats-hub7-18.pdf
「成果は、上記マカッサル公文書館、ハサヌディン大学、東京外国語大学に同じものを保管し、資料の利用規定に基づき、学術的目的のために限って、利用を許可する。」と書かれています。