「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          中国人に対日未来志向はあるのか

2012-06-22 06:13:37 | Weblog
日中戦争時代に小学生だった僕らは中国人は”チャンコロ”であり”マ―ラカピー”(訳するのをはばかる言葉)であった。子供でさえこんな言葉を知っていたのだから当時の日本人の中国に対する敵愾心は大変なものだった。これは日清戦争以来、一般日本人が中国に対して抱いていた「膺懲」の延長線上にある感情であった。しかし、戦争にに負けた後、蒋介石の「以徳報恨」政策もあって、一時は日本人の対中国感情は好転していた。

これが最近変わってきた。新聞に載っていた「日中共同世論調査」(言論NPOと中国日報社)によると、日本人の対中感情は”中国によくない印象を持つ””どちらかといえばよくない”を合わせると84%もある。これはこの調査を始めていらい最高だという。これに対して65%の中国人が日本に対して悪感情を抱いている。

日本人の対中悪感情の理由の第一は”資源やエネルギーの確保が自己中心的だ”というものだ。その象徴的なものが先年の尖閣島沖の漁船衝突事件である。この事件の背後には海底油田などの資源があると伝えられている。レアメタルの独占も日本人の感情を逆なでしている。これに対して、中国人の対日悪感情の第一は”過去に日本が戦争を仕掛けてきたこと”だそうである。

世論調査が載った同じ日の新聞に中国人(46)が靖国神社の境内の桜の木のプレートをはがして、足で踏みつけ警察に逮捕されたという記事が掲載されていた。これに対して在日大使館は日本の警察に対して事件を公表しないよう要請してきたという。46歳と言えば、もちろん戦後うまれだが、靖国神社がどのような場所か知った上での確信犯である。日中両国は未来志向に基づき互恵的戦略の上に立っての友好関係を築こうということになっている。尖閣島沖で海洋調査船をウロウロさせているようでは未来への友好はない。

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2 コメント

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占領と拝金主義 (chobimame)
2012-06-22 16:11:15
中国は、どこの国とも友好を結ぶなど考えていないと思います。考えていることは、中国の占領下に置けるかどうかと、中国の為にお金を生み出せるかどうかです。なのでモラルがありません。侵略国家なのはずっと昔からなので、その気質をやすやすとは変えません。世界レベルで見ても、中国に親近感を持つ国は少ないようです。ならず者国家の代表とでもいう国ですから日本もそういう気持ちで接しなくてはいけません。日本人は、何に対しても性善説で見ているようで危険です。中国との友好はあらずです。
中華思想の覇権主義 (kakek)
2012-06-22 16:46:46
chobimame さん
中華思想による覇権主義ですね。周辺諸国にはその犠牲になっているチベットなど国々があります。それなのに日本では、在北京大使が国益に反した発言を外国の新聞にしゃべっていて、それに対して政府が、あまり問題にもしない。2年前の尖閣隠岐の中国漁船の衝突事件のように、すべてうやむやに処理してしまう。したたかさの持ち主です。相手を見てこちらもそれなりのしっかりした対応をしなければなりません。今回の靖国神社のような事件が、かりに南京で起きたならば、中国は大変な騒ぎで抗議をしてきます。

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